『青と碧』は、ろじ先生が描くBL漫画です。
高校時代に出会った葉山青(はやま あお)と山村碧(やまむら みどり)。お互いを意識しながらもなかなか一歩を踏み出せず、高校、大学、そして社会人へと長い時間をかけて関係を深めていきます。
原作漫画は全2巻で完結しており、2026年10月からは実写ドラマも放送予定。
この記事では、『青と碧』がどんな作品なのか、原作漫画のあらすじや登場人物、見どころ、実写ドラマ情報までまとめて紹介します。
『青と碧』とは?
まずは作品の基本情報。
本作の大きな特徴は、青と碧の関係を高校生から社会人になるまで長い時間をかけて描いていること。
筆者も実際に全2巻を読みましたが、単純に「男性同士が恋愛する作品」というより、好きなのになかなか一歩を踏み出せない2人の心情や、少しずつ変化していく関係性を楽しむ作品という印象が強かったです。
1巻では2人の出会いから関係が大きく変化するまで、2巻ではその後の2人と家族や友人との関係まで描かれています。
また、2026年には実写ドラマ化も決定。原作漫画だけでなく、ドラマをきっかけに『青と碧』を知った方にも注目されている作品です。
ここからは、そんな『青と碧』のあらすじや登場人物、見どころをもう少し詳しく紹介していきます。
『青と碧』はどんな漫画?
『青と碧』は、高校時代に出会った葉山青と山村碧が、約8年もの時間をかけて少しずつ関係を深めていくBL漫画です。
物語の始まりは高校1年生。
成績優秀で周囲から「タマネギ」「赤ちゃん」と呼ばれている青に碧が興味を持ったことをきっかけに、2人は少しずつ話をするようになります。
青は早い段階から碧に好意を持っており、その気持ちは周囲にもバレバレ。一方の碧も青を意識するようになりますが、すぐに恋人になるわけではありません。
碧は青の気持ちに気づいている
本作で印象的だったのが、碧も青の気持ちに気づいているということ。
そして同性を好きになること自体を否定しているわけでもありません。しかし碧は、多数派から外れることで生じる生きづらさも理解しており、自分の気持ちに素直になることができません。
そのまま高校を卒業し、大学生になっても食事へ行くような関係が続き、やがて2人は社会人になります。
つまり『青と碧』は、出会ってすぐ恋に落ちて結ばれる作品ではなく、「お互い気になっているのに、なかなか一歩を踏み出せない」2人の心情を高校・大学・社会人という長い時間軸で描いた作品です。
1巻と2巻では描かれるテーマも変わる
原作漫画は全2巻ですが、それぞれ少し違った面白さがあります。
1巻では、青と碧の出会いから2人の関係が大きく変化していくまでが中心。
一方の2巻では、その後の2人にスポットが当たり、恋人同士の甘いやり取りだけでなく、自分たちの関係を友人や家族にどう伝えていくのかという部分まで描かれます。
BL初心者におすすめ
筆者はBL作品を読むのがまだ2作品目ですが、『青と碧』はかなり読みやすい作品だと感じました。
刺激的な描写を前面に出すタイプではなく、青と碧が相手をどう思っているのか、なぜ一歩を踏み出せないのかといった感情の変化を丁寧に追っていく作品だからです。
「BL漫画に興味はあるけれど、どんな作品から読めばいいのか分からない」という方でも入りやすい一作だと思います。
『青と碧』のあらすじ

物語の中心となるのは、葉山青(はやま あお)と山村碧(やまむら みどり)の2人。
物語は25歳になった青と碧が一緒に食事をする場面から始まり、そこから2人が出会った高校1年生の頃へと時間をさかのぼります。
碧が青の存在を初めて知ったのは、中間試験の結果発表でした。
自分が学年2位だったのに対して、1位だったのが葉山青。
さらに体育祭では、そんな成績優秀な青が周囲から「タマネギ」「赤ちゃん」という不思議なあだ名で呼ばれていることを知ります。
「なんでそんな呼ばれ方をしているんだ?」
興味を持った碧が青に話しかけたことをきっかけに、2人の交流が始まります。
やがて碧は青を「かわいい」と思うようになり、青が自分に好意を持っていることにも気づきます。
しかし、碧はその気持ちにすぐ応えることができません。
同性を好きになることが悪いとは思わない。それでも、多数派から外れることで生じるしんどさを考えてしまい、自分自身の気持ちにも素直になれないまま時間だけが過ぎていきます。
一方の青も、碧への気持ちを抱え続けていました。
結局、2人の関係が大きく変わることはないまま高校を卒業。
大学生になってからも連絡を取り合い、ときどき一緒に食事をする関係は続きます。
そして社会人になった2人は、月に一度会うことが恒例になるほどの関係に。
高校時代から続く青の想いと、自分の気持ちになかなか正直になれない碧ーーー
長い時間を友人として過ごしてきた2人の関係は、果たしてどのように変わっていくのでしょうか。
『青と碧』は、そんな2人が高校・大学・社会人と約8年の時間を重ねながら、少しずつ心の距離を縮めていく物語です。
『青と碧』の登場人物

『青と碧』では、葉山青と山村碧の2人を中心に、彼らの関係を近くで見守る友人たちも登場します。
ここでは、原作漫画を読むうえで知っておきたい主要人物を紹介します。
葉山青(はやま あお)
本作の主人公の一人。
学力・運動ともに優秀で、高校時代の中間試験では学年1位になるほどの秀才です。
一方で性格はかなり素直で純粋。表情や仕草が赤ちゃんのように見えることから、周囲からは「赤ちゃん」と呼ばれることもあります。
さらに嫌いなタマネギを食事の際によけることから「タマネギ」というあだ名まで。
そんな少し不思議な青に興味を持ったことが、碧との交流が始まるきっかけとなります。
青が碧を好きになったのは高校1年生の体育祭。以降は長い間、碧への想いを持ち続けます。
隠しているつもりでも好意が表情や態度に出てしまうため、本人が告白するより先に周囲にはほとんどバレているのも青らしいところです。
ちなみにドラマ公式では、そんな青を「天才肌なのにバブ体質」と紹介しています。
山村碧(やまむら みどり)
もう一人の主人公。
高校1年生の中間試験で自分が学年2位となり、1位だった葉山青の存在を初めて知ります。
その後、周囲から「タマネギ」「赤ちゃん」と呼ばれている青を見て、
「なんでそんなあだ名なんだ?」
と興味を持ったことから、2人の関係が始まります。
青とは対照的に、碧は自分の気持ちをなかなか表に出せないタイプです。
早い段階から青の好意には気づいており、自身も青に惹かれていきます。しかし同性を好きになることへの周囲の目や、多数派から外れることへの不安などから、なかなか一歩を踏み出せません。
また、青に対して何かと世話を焼くのも碧の特徴。
作中では友人から「世話焼きの鬼」のように扱われるほどで、「赤ちゃん」と呼ばれる青とはなかなか相性のいい組み合わせです。
吉田宇臣(よしだ たかおみ)
青と碧の高校時代からの友人。
碧とは同じ陸上部に所属していました。
青が碧を好きなこと、そして碧自身も青を意識していることにかなり早い段階から気づいている人物です。
とはいえ、無理に2人をくっつけようとするわけではありません。
碧が自分から話すまでは必要以上に踏み込まず、2人の関係を少し離れたところから温かく見守っている友人という印象でした。
碧が大きな一歩を踏み出したあと、真っ先に報告できる相手でもあります。
飯田あたる(いいだ あたる)
碧の大学時代からの友人。
大学時代には碧へ女性を紹介しようとしたことがあり、それが結果的に青と碧の関係を少し動かすきっかけにもなりました。
この時点では青と直接の面識はありません。
ところが後に、飯田と青が仕事を通じてつながっていたことが判明。
青・碧・吉田・飯田の4人で交流するようになり、2巻では一緒に旅行へ行くほどの関係になっています。
須藤ありさ(すどう ありさ)
青の小学生時代からの同級生で、青のよき理解者。
青が碧を好きなことも知っており、長年にわたってその恋を近くで見守っています。
青が自分の気持ちについて話せる数少ない人物の一人でもあり、物語の要所で青の心情を引き出してくれる存在です。
青と碧の恋愛が物語の中心ではありますが、吉田や飯田、ありさといった友人たちが必要以上に干渉せず、それぞれの距離感で2人を受け入れていることも『青と碧』の温かさにつながっていると感じました。
『青と碧』の見どころ

『青と碧』を全2巻読んでみて、特に印象に残った見どころを3つ紹介します。
高校から社会人まで続く8年間の両片思い
本作最大の特徴ともいえるのが、青と碧の関係がとにかくゆっくり進んでいくことです。
2人が出会ったのは高校1年生。
青は早い段階から碧に好意を持ち、その気持ちは周囲にも分かってしまうほど。一方の碧も、青から好かれていることには気づいています。
それなのに、高校を卒業しても大きな進展はなし。
大学生になっても、ときどき一緒に食事へ行く友人のような関係が続き、社会人になってからも月に一度会うようになります。
第三者から見れば、
「もう付き合えばいいじゃん!」
と言いたくなるような関係です。
しかし、そこまで長い時間がかかってしまったことにも、ちゃんと理由があります。
単に2人が鈍感だから進展しない恋愛ではなく、お互いを想っているからこそ簡単には踏み出せない心情が描かれているのが本作の面白いところです。
高校、大学、社会人と時間が流れても切れなかった2人の関係が、どのように変化していくのかに注目です。
青と碧でまったく違う恋愛への向き合い方
青と碧では、恋愛への向き合い方が大きく異なります。
青はかなり素直。
高校時代からずっと碧が好きで、本人は気持ちを伝えられずにいるものの、態度や表情には好意が出まくっています。
ただ碧がノーマルだったらこの関係も終わってしまう、と告白まではできません。
対する碧は、青の気持ちに早い段階から気づいていました。
さらに碧自身も少しずつ青に惹かれていきます。
それでも、一歩を踏み出せません。
印象的だったのが、碧が同性を好きになること自体を悪いとは考えていないことです。
ただ、自分が多数派から外れることで生じるしんどさも分かっている。
青への気持ちと、周囲の目を気にしてしまう自分との間で葛藤します。
だからこそ、「好きなのに8年間も何してたんだ」とは簡単に片づけられません。
そして2巻では、この碧の葛藤がさらに一歩先へ進みます。
友人だけでなく、今度は家族に青との関係をどう伝えるのかという問題と向き合うことになります。
自分の気持ちに素直な青と、周囲との関係まで考えて慎重になってしまう碧。
性格の違う2人が少しずつ歩み寄っていく過程も、本作の大きな見どころです。
1巻と2巻で違った2人の関係が楽しめる
『青と碧』は全2巻ですが、1巻と2巻では描かれている内容がかなり違います。
ざっくり分けるなら、
1巻は「青と碧が結ばれるまで」
2巻は「結ばれた青と碧が、その先をどう生きていくか」
を描いた巻です。
1巻では高校時代の出会いから始まり、大学、社会人と長い時間をかけて2人の関係が変化していきます。
一方、2巻では一緒に暮らすようになった2人の日常が描かれます。
もちろん恋人同士になったことで甘いやり取りも増えますが、それだけではありません。
友人への報告や、お互いの家族との関係など、「付き合った後だからこそ出てくる悩み」にも踏み込んでいます。
特に印象的だったのが、青と碧それぞれの家族とのエピソード。
恋が実ってハッピーエンドで終わるのではなく、その先にある周囲との関係まで描かれていることで、2人の物語にもう一段深みが加わっています。
また、BL作品をほとんど読んだことがない筆者でも読みやすかったのも印象的でした。
刺激的な描写はかなり控えめで、中心となっているのはあくまで青と碧の気持ちや関係性の変化。
長い両片思いをじっくり楽しみたい方はもちろん、BL漫画をあまり読んだことがない方にも入りやすい作品だと思います。
『青と碧』は何巻まで?完結してる?
『青と碧』の原作漫画は、全2巻で完結しています。
1巻では高校時代に出会った青と碧が、大学、社会人と長い時間をかけて関係を深めていく様子を描写。
2巻ではその後の2人にスポットが当たり、同棲生活や友人・家族との関係など、恋人になってからの物語が描かれています。
ちなみに筆者が実際に読んで気になったのが、1巻の最後のエピソードが「最終話」と表記されていること。
1巻だけでも物語としてきれいに一区切りついており、その後に発売された2巻では青と碧の「その後」が描かれる構成になっています。
「1巻と2巻はいつ発売された?」「各巻には何話収録されている?」「続編はある?」など、原作漫画について詳しく知りたい方は、以下の記事でまとめています。
『青と碧』漫画はどこで読める?
『青と碧』は、Renta!やコミックシーモアなどの電子書籍サービスで読むことができます。
原作漫画は全2巻とコンパクトなので、ドラマをきっかけに原作を読んでみたい方でも比較的追いつきやすい作品です。
筆者はRenta!で全2巻を購入しました。
購入時の価格は、1巻740ポイント・2巻760ポイント。Renta!には48時間レンタルできる作品もありますが、『青と碧』は筆者が購入した時点ではレンタル対象ではなく、購入のみとなっていました。
電子書籍サービスによって、初回クーポンやキャンペーンなども異なります。
「『青と碧』を読むならどこがお得?」「無料で試し読みできる?」など、電子書籍サービスごとの違いについては以下の記事で詳しく比較しています。
『青と碧』の実写ドラマ情報
『青と碧』は実写ドラマ化され、2026年10月5日からBS朝日ほかで放送開始します。
原作は、ろじ先生による同名BL漫画『青と碧』。ドラマは全10話で放送予定です。
主人公の山村碧を草川直弥さん、葉山青を知念英和さんが演じ、W主演を務めます。
そのほか、原作にも登場した飯田あたる、吉田宇臣、須藤ありさらも実写ドラマに登場します。
個人的には青の「赤ちゃん」っぽさを実写でどう表現するのかが気になります。
ドラマの詳しい放送日程やキャスト、主題歌、原作漫画のどこまで描かれるのかについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
→ 『青と碧』ドラマはいつから?キャスト・原作・全何話か解説
『青と碧』はこんな人におすすめ

『青と碧』は、派手な展開よりも2人の気持ちが少しずつ近づいていく過程を楽しみたい方におすすめの作品です。
特に、次のような方には相性がいいと思います。
- じっくり進む恋愛漫画が好き
- 両片思いのもどかしい関係が好き
- 高校生から社会人まで続く長い恋を読みたい
- 恋人になった後の2人の生活も見届けたい
- 心理描写を重視した作品が好き
- BL漫画をあまり読んだことがない
本作の大きな魅力は、青と碧が出会ってすぐに恋人になるわけではないこと。
高校時代にお互いを意識しながらも一歩を踏み出せず、大学生、社会人と時間が流れていきます。
読んでいる側としては「もう付き合えばいいじゃん!」と言いたくなる場面もありますが、青と碧では恋愛への向き合い方が違うため、なかなか簡単には進みません。
そして全2巻という短さながら、1巻では2人が関係を深めていくまで、2巻では恋人になった後の同棲生活や友人・家族との関係まで描かれています。
BL初心者の男性読者にもおすすめ
筆者自身、まだBL漫画をほとんど読んだことがありません。
そんな筆者でも『青と碧』はかなり読みやすく、「BLだから」というより、一つの恋愛漫画として楽しめた作品でした。
性的な描写がないので、初めてBL作品を読む男性読者にもおすすめできます。
まとめ
『青と碧』は、高校時代に出会った葉山青と山村碧が、大学、社会人と長い時間をかけて関係を深めていくBL漫画です。
青は高校時代から碧への気持ちを隠しきれない一方、碧は青を意識しながらも、なかなか一歩を踏み出せません。
そんな2人の8年間にわたる両片思いと、恋人になってからの関係まで描かれているのが本作の大きな魅力です。
原作漫画は全2巻で完結しているため、これから読み始めても一気に最後まで楽しめます。
さらに2026年10月5日からは実写ドラマもスタート。
原作を読んでからドラマを見るのはもちろん、ドラマをきっかけに『青と碧』を知った方が原作との違いを楽しむのもよさそうです。
当サイトでは、『青と碧』の原作漫画や実写ドラマについて個別の記事でも詳しく紹介しています。
気になる内容からチェックしてみてください。



