『ジャンケットバンク』22巻では、宇佐美班と辻永班による新たな主任解任戦が始まります。
永世中立を貫きながら、特四で2位の利益を生み出す辻永班。徹底したホワイトな労働環境を掲げる彼らですが、その裏には恐ろしい一面が隠されていました。
さらに、出場予定だった真経津晨が突然拉致されるという予想外の事態が発生。代わりに白羽の矢が立ったのは、これまで1ヘッドへの昇格を避け続けてきた村雨礼二でした。
この記事では、『ジャンケットバンク』22巻のあらすじや登場人物、新ゲーム「ザ・シンキング・パラダイス」の情報、実際に読んだ感想や見どころをネタバレありで解説します。
※この記事には『ジャンケットバンク』22巻のネタバレが含まれます。
『ジャンケットバンク』22巻の基本情報
| 『ジャンケットバンク』22巻 基本情報 | |
|---|---|
| 作品名 | ジャンケットバンク |
| 作者 | 田中一行 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
| レーベル | ヤングジャンプコミックス |
| 収録話 | 第208話~第217話 |
| 主なゲーム | ザ・シンキング・パラダイス |
『ジャンケットバンク』22巻のあらすじ【ネタバレ】
22巻では、宇佐美班と辻永班による主任解任戦が本格的に動き出します。
しかし、出場予定だった真経津晨が拉致され、宇佐美班はいきなり窮地に立たされることに。
さらに、新たな1ヘッドギャンブラー・室積縁も登場し、村雨礼二にとって大きな転機となる一戦が幕を開けます。
永世中立を貫く辻永班!ホワイトすぎる職場の秘密。
宇佐美班が次なる標的として選んだのは、特四のなかでも異色の存在である辻永班でした。
辻永班は、ほかの班と一切協力関係を結ばないことから「永世中立班」と呼ばれています。それでいて、特四では常に2位の利益を生み出す優秀な班です。
さらに驚くべきは、その労働環境。
平日は定刻どおりに働き、休日はしっかり休む。同意のない残業は認められず、休日に業務連絡をすれば主任であっても罰金が科されます。
命懸けのギャンブルが日常的に行われるカラス銀行とは思えないほど、徹底したホワイトな職場です。
しかし、辻永班はほとんどの情報を非公開にしており、どのように高い利益を生み出しているのかは謎に包まれています。
そんな辻永班の主任・辻永銀次に、宇佐美銭丸と御手洗暉が接触。宇佐美は主任解任戦を仕掛ける意思を伝え、辻永もこれを受け入れる姿勢を見せます。
ところが、宇佐美たちが立ち去ったあと、辻永は部下たちの前で態度を一変。
丁寧な口調で接していた先ほどまでとは違い、その過激な本性をのぞかせるのでした。
真経津晨が拉致!宇佐美班に仕掛けられた罠
辻永班が主任解任戦を受諾し、いよいよ新たな戦いが始まろうとしていました。
しかし、宇佐美班に予想外の事件が発生します。なんと、出場予定だった真経津晨が何者かに拉致されてしまったのです。
主任解任戦では、ギャンブラーを用意できなければ不戦敗となります。
しかも、前巻の大型アップデートによって、主任解任戦は申請側も敗北すれば主任が解任される危険な制度へと変更されています。
宇佐美班にとって、真経津の不在は致命的な問題でした。
一方、辻永班では、真経津を押さえていることや外注先の失敗について会話が交わされていました。
正面からギャンブルで勝つのではなく、相手の主力を出場できなくすることで不戦勝を狙う。
ホワイトな労働環境を掲げる辻永班の裏側には、勝利のためなら手段を選ばない冷酷さが隠されていました。
村雨礼二が1ヘッド戦への出場を決意!
真経津の行方が分からない以上、宇佐美班に残された選択肢は限られています。
そこで御手洗が頼ったのが、村雨礼二でした。
村雨は1ヘッドに昇格できるほどの実力を持ちながら、これまで賭博口座の残高を減らすことで昇格を回避してきた人物です。
本人も、自分はギャンブラーではなく医者だという姿勢を崩していません。
過去には、ある1ヘッドギャンブラーとすれ違った際、自分が立つべき場所ではないと感じたことも明かされています。
今回も当初は出場を拒否する村雨。
しかし、このままでは自分は何も変われないと考え、ついに1ヘッド戦へ挑む決意を固めます。
そして辻永班が用意した対戦相手は、室積縁。
AIチャットアプリ「ショーガ」を開発した企業の代表であり、恐ろしい特権を持つ1ヘッドギャンブラーでもあります。
こうして村雨礼二VS室積縁による「ザ・シンキング・パラダイス」が開幕。
ゲームの詳細が明らかになる直前で、22巻は幕を閉じます。
『ジャンケットバンク』22巻の登場人物
主な登場人物をまとめておきます。
村雨礼二(むらさめれいじ)
宇佐美班側のギャンブラーで、医師としての顔を持つ人物。
優れた観察力と冷静な判断力を備えていますが、これまで1ヘッドへの昇格を避け続けてきました。
22巻では真経津の代役として出場を求められ、自分自身と向き合うことになります。
辻永銀次(つじえぎんじ)
辻永班の主任。
ほかの班と同盟を結ばず、独力で特四2位の利益を生み出す実力者です。
徹底したホワイトな職場環境を実現する一方、目的のためには手段を選ばない一面を持っています。
辻永班には、東屋元気、姫宮傑、佐々木一誠、青影凛の4名も所属しています。
室積縁(むろずみえにし)
辻永班が主任解任戦に送り込んだ1ヘッドギャンブラー。
「handshake brain」という企業の代表で、AIチャットアプリ「ショーガ」を提供しています。
ショーガは利用者の個人情報を不正に収集し、人格を分析して洗脳する危険なアプリです。
室積は「第2種通信権」という特権を保有しており、誰にも干渉されない独立した通信網を利用できます。
アプリを通じて何を企んでいるのか、その真の目的は明らかになっていません。
真経津晨
宇佐美班の主力である1ヘッドギャンブラー。
今回の主任解任戦に出場する予定でしたが、何者かに拉致されてしまいます。
ところが本人は慌てる様子もなく、拉致先でお菓子やジュースを要求するなど、相変わらずのマイペースぶりを発揮しています。
『ジャンケットバンク』22巻のゲーム内容・ルール
ザ・シンキング・パラダイス
22巻の終盤で、新たなゲーム「ザ・シンキング・パラダイス」が開幕します。
| ザ・シンキング・パラダイス | |
|---|---|
| 対戦者 | 村雨礼二 VS 室積縁 |
| ランク | 1ヘッド |
| 賭金 | なし |
| 勝利報酬 | ヘックスメダル |
| ゲームルール | 22巻時点では詳細不明 |
| 決着状況 | 未決着(23巻へ続く) |
今回はゲームが始まるところまでが描かれており、具体的なルールや勝利条件はまだ明らかになっていません。
注目したいのは、これまで1ヘッドへの昇格を避けてきた村雨が、初めてこの舞台に立つことです。
対戦相手の室積は、第2種通信権を持っていることから何度も1ヘッド戦で勝利していることが分かります。
果たして、そんな室積を相手に村雨はどのような戦いを見せるのでしょうか。
ゲームの詳しいルールや勝負の展開は、23巻で描かれることになります。
『ジャンケットバンク』22巻の見どころ・感想
個人的に面白いと思った点を以下にまとめておきます。
ホワイト環境なのに真っ黒?辻永班の徹底した効率主義
22巻で最初に印象に残ったのは、辻永班の異様な職場環境です。
定時退社に休日の完全確保。しかも休日に業務連絡をすれば主任でさえ罰金という徹底ぶり。
カラス銀行にもこんなホワイトな職場があるのかと驚かされました。
特に面白かったのは、宇佐美と辻永が主任解任戦について話し合う場面です。
解任戦を受け入れる辻永ですが、申請については「月曜日にお願いしますよ」と念を押します。要するに、休日は仕事をしたくないということでしょう。
もちろん宇佐美は金曜日に申請すると告げて立ち去ります。
相手の職場ルールを理解したうえで、あえて嫌がらせをするような宇佐美の態度が面白い場面でした。
しかし、そんな辻永班が真経津の拉致に関与していたことが判明します。
正面から戦わず、相手の主力を排除して不戦勝を狙う。
徹底したホワイト思想も、単に部下に優しいというだけではなく、最小限の労力で最大限の成果を得るための効率主義なのかもしれません。
それならば、他班と協力せずに特四2位の利益を生み出していることにも、少し納得がいきます。
なんとなく辻永班の利益の秘密が見えたような気がしました。
村雨礼二がついに1ヘッドへ!避け続けた舞台への挑戦
個人的に22巻最大の見どころだと感じたのは、村雨の心境の変化です。
村雨はこれまで、1ヘッドに昇格できる実力がありながら、あえてその舞台を避けてきました。自分は医者であってギャンブラーではない。
そんな姿勢を貫いてきた村雨ですが、今回の事件をきっかけに、自分自身と向き合うことになります。
8巻では村雨が過去にある1ヘッドギャンブラーとすれ違い、戦わずに逃走したことが明かされています。
その人物が誰なのかは、まだ明らかになっていません。(ただ、今回登場した室積縁ではなさそう。)
それでも村雨にとって今回の戦いは過去に感じた壁を乗り越える機会にもなります。
自分の居場所をどこに定めるのか。これまでの自分を変えられるのか。そうした葛藤を抱えながらも、一歩踏み出すことを選んだ村雨。
これまでの冷静沈着な村雨とは、また違った魅力を感じる展開でした。
室積縁のAIアプリ「ショーガ」が恐ろしすぎる
新キャラクターの室積縁も、強烈な印象を残しました。
室積が提供するAIチャットアプリ「ショーガ」は、悩み相談や日常会話に利用され、多くの人々の生活に深く入り込んでいます。
これとは別に有害な「ショーガ」もこっそりリリースしており、インストールと同時に端末内の情報へ違法にアクセスし、カメラやマイクを24時間起動させ、利用者の人格を分析して洗脳するバージョンがあります。
しかも、室積はそんな利用者たちの様子をモニターで観察しています。そのために誰にも干渉されない独立した通信網を利用できる「第2種通信権」を保有しています。
現時点で目的は不明ですが、1ヘッドギャンブラーにはやはり狂気じみた人物が多い印象です。
拉致されてもくつろぐ真経津!相変わらずのマイペースぶり
そして、22巻でも忘れてはいけないのが真経津晨です。
真経津が拉致されたときには、てっきり壮大な救出作戦が始まるのかと思いました。
ところが、物語は村雨の代打出場へと進み、真経津の救出劇が中心になることはありません。
それもそのはず。
当の本人は、拉致された先でのんびりくつろいでいたのです。
布団に寝転がりながら、お菓子やジュースを要求。さらには村雨と室積の試合を見るためにパソコンまで要求しています。
普通なら命の危険を感じてもおかしくない状況ですが、まったく動じていません。
拉致した側も、真経津に何かを要求するというより、主任解任戦が終わるまでその場に留めておくことが目的のようです。
真経津の実力や価値を考えれば、下手に危害を加えられないのかもしれません。
それにしても、拉致された本人がここまでくつろいでいるとは。緊迫した主任解任戦の裏側で、いつもどおりの真経津が描かれているのが面白かったですね。
『ジャンケットバンク』22巻はどこで読める?
『ジャンケットバンク』22巻は、電子書籍サービスのブックライブで読むことができます。
22巻では、これまで1ヘッドへの昇格を避けてきた村雨礼二が、ついに新たな舞台へと踏み出します。
また、辻永班の恐ろしい一面や室積縁の不気味な能力など、今後の展開につながる重要な情報も満載です。
村雨が出場を決意するまでの過程や、真経津のマイペースな姿も、ぜひ原作で確認してみてください。
まとめ|『ジャンケットバンク』22巻は村雨の新たな挑戦が始まる一冊!
『ジャンケットバンク』22巻では、宇佐美班と辻永班による主任解任戦が動き出しました。
永世中立を貫き、徹底したホワイトな職場環境を実現する辻永班。
しかし、その裏では真経津の拉致という大胆な妨害工作が行われていました。そして、真経津の代役として出場することになったのが村雨礼二です。
これまで避け続けてきた1ヘッドの舞台に立つ決意をした村雨が、どのような戦いを見せるのか注目したいところです。
対戦相手の室積縁も、AIアプリ「ショーガ」を通じて人々を洗脳するという、底知れない恐ろしさを持つ人物。
22巻は新たなゲームの導入が中心でしたが、登場人物の掘り下げや今後につながる伏線が印象的な一冊でした。
次巻では、いよいよ「ザ・シンキング・パラダイス」のルールが明らかになり、村雨と室積の本格的な対決が始まることが期待されます。
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