異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する 7巻レビュー|第一王子決着と佳織の異世界突入

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7巻は、これまで異世界編の大きな軸だった「第一王子によるレクシア暗殺問題」がついに決着する巻です。

国王暗殺というさらに大きな事件へ発展し、優夜は思わぬ形で王家の騒動の中心に巻き込まれていきます。これまでの積み重ねがしっかり回収される、節目のような一冊でした。

一方で、6巻から示唆されていた「邪」の存在も本格的に登場。王国内の権力争いだけではなく、物語が世界規模へ広がっていく気配が強くなります。

さらにラストでは、現実世界のヒロイン筆頭・佳織がついに異世界へ。レクシアとのまさかの接触まで描かれ、恋愛面でも大きく動き出す見どころ満載の巻でした。

7巻の収録話と内容紹介

7巻は30話~34話を収録。

第30話

優夜はついに国王アーノルドとの正式な謁見の日を迎えますが、その裏では第一王子レイガーが新たな策を進めていました。

レクシア暗殺に失敗した彼は、今度は国王暗殺を企み、その罪を優夜になすりつけようと動き出します。かなり危険な状況ですが、謁見自体は意外にもコミカルな空気で進行。

手土産として渡した“最高級の布団”が思わぬ意味を持っていたくだりは、この作品らしい軽さがあって印象的でした。そんな空気を一変させるように、謁見の間へ賊が乱入します。

第31話

レイガーの手下たちは、魔法を封じる結界アイテムを使い、王の護衛たちを無力化しようとします。

魔法が使えない状況でも、ここで活きるのがキックラビットから学んだ蹴りの技術。優夜はしっかりと成長を見せ、物理戦でも圧倒的な強さを発揮します。

事件の証拠から黒幕がレイガーだと判明し、アーノルドは大きな衝撃を受けることに。

一方、大魔境では「邪」を名乗る謎の少女が登場。キックラビットとの会話から、さらに大きな戦いの気配が漂い始めます。

第32話

王都ではレイガー確保に向けて兵たちが動き、優夜はしばらく静観する立場に置かれます。

そんな中、レクシアとルナが気分転換に街を案内しようと誘い、ちょっとしたデートのような空気に。二人が優夜を取り合うコミカルなやり取りも楽しい場面でした。

流れで冒険者ギルドへ向かい、優夜とルナは冒険者登録。王都観光だけで終わらず、しっかり異世界らしい展開へつながっていきます。

そしてついに、レイガーの居場所が判明。優夜たちもその場へ向かうことになります。

第33話

追い詰められたレイガーの前に現れたのは、キックラビットの前にも姿を見せた謎の少女でした。

助けに来たのかと思いきや、少女の目的はむしろ“始末”。ここで「邪」の存在が単なる裏の敵ではなく、独自の思惑で動いていることが見えてきます。

そして明かされるレイガーの過去。彼の行動の裏には、ただの権力欲では片づけられない苦しみがありました。

優夜が彼に手を差し伸べる流れは、この作品らしい優しさが詰まった場面。無駄な血を流さず決着したのも非常に後味が良かったです。

第34話

異世界での騒動がひと段落し、舞台は現実世界へ戻ります。今度は定期テストに向けた勉強回です。

佳織が思い切って「家で一緒に勉強しませんか」と誘う展開から、一気に恋愛パートが加速。そこで偶然、佳織は異世界へ繋がる扉を見つけてしまいます。

優夜はついに自分の秘密を打ち明け、異世界のこと、そして今の自分になれた理由まで共有。

それでも変わらず優夜を受け入れる佳織の存在はやはり大きいです。そして最後には、まさかのレクシア来訪。次巻への引きとして完璧でした。

登場人物の動き・印象

天上優夜

今回は「強さ」よりも、「誰かを救おうとする優しさ」が印象に残りました。

レイガーの苦しみに、自分のいじめられていた過去を重ねた場面は象徴的です。ただ敵として断罪するのではなく、救済の道を選ぶところに優夜らしさがあります。

また、佳織へ異世界の秘密を打ち明けたことで、信頼関係がさらに深まったのも大きな変化でした。

第一王子 レイガー

最初は完全な悪役に見えていたものの、実際には過去の事故と苦しみによって壊れてしまった人物でした。

「なんで俺ばかり」という叫びは、優夜と地続きの感情でもあり、単純な敵役では終わらない厚みを感じます。減刑という結末も納得感がありました。

宝城佳織

ついに異世界へ足を踏み入れたことで、ヒロインレースが一気に動きました。

秘密を知っても態度が変わらず、むしろ喜ぶ姿は佳織らしい包容力があります。優夜にとって“最も安心できる相手”という立ち位置がより強くなった印象です。

ラストのレクシアとの鉢合わせは、今後かなり楽しみなポイントでした。

謎の少女(邪)

今後の物語を大きく動かしそうな新キャラです。

「邪」の存在でありながら弓聖の技を使うという謎が非常に気になるところ。機械的なしゃべり方も含めて、不気味さと異質さが際立っていました。

このキャラの正体次第で、物語のスケールはさらに跳ね上がりそうです。

7巻の見どころ・印象に残った展開

7巻は、これまで積み上げてきた異世界側の問題がひとつ決着し、新たな大きな物語が始まる“転換巻”でした。

事件の決着だけでなく、新たな敵、ヒロイン関係の進展まで一気に詰め込まれていて、かなり満足度の高い巻だったと思います。

第一王子編、ついに決着

長く続いていたレクシア暗殺問題が、ようやくここで一区切り。

個人的に良かったのは、レイガーを単なる悪役で終わらせなかったことです。復讐の理由に納得できる余地があり、優夜が彼を救おうとした流れにも説得力がありました。

“敵を倒して終わり”ではなく、“理解して救う”という着地がこの作品らしくて好きです。

「邪」の登場で世界観が一気に拡張

6巻で示唆された「邪」が、思ったより早く本格登場しました。

しかも弓聖の技を使うという謎付き。ここで一気に「聖VS邪」という大きな構図が見えてきて、王国内の話から世界全体の話へスケールアップした印象があります。

今後も〇〇聖のような存在が増えていきそうで、かなりワクワクしました。

佳織、ついに異世界へ

個人的にこの巻最大の盛り上がりはここでした。

現実世界のヒロイン代表だった佳織が、ついに異世界へ踏み込む展開はかなり熱いです。

ずっと交わらないと思っていた佳織とレクシアが、ついに同じ舞台へ。ここから恋愛面がどう転がるのか非常に楽しみです。

ドロドロではなく、たぶんこの作品らしく少しコメディ寄りになる気がするのも期待ポイントです。

7巻全体のテーマ・考察

レイガーは過去に囚われ続けた人物であり、優夜は過去を抱えながらも前に進んだ人物。
この対比が非常に分かりやすく描かれていました。

だからこそ、優夜がレイガーを救う展開には意味がある。
ただ強い主人公ではなく、“同じ痛みを知る主人公”だから成立する場面でした。

また、物語としては第一王子編の完結と同時に、「邪」という新たな軸が本格始動。

ここからは王国内のトラブルではなく、もっと大きな世界規模の戦いへ進んでいくはず。

さらに佳織が異世界へ来たことで、現実と異世界の境界も曖昧になっていく。
タイトル通り、“両方の世界を無双する”物語が本格化していく予感がありました。

まとめ

7巻は、第一王子編の決着、新たな敵「邪」の登場、そして佳織の異世界突入と、かなり密度の高い一冊でした。

特にレイガーの扱いが丁寧だったことで、単なる勧善懲悪では終わらず、物語にしっかり厚みが出ていたと思います。

そして最後の佳織とレクシアの対面。ここは次巻が気になりすぎる最高の引きでした。

バトル、世界観拡張、恋愛進展のバランスが非常によく、1〜7巻の中でもかなり満足度の高い巻。

ここからさらに「聖」と「邪」の物語がどう広がっていくのか、次巻への期待がかなり高まる7巻でした。