『ジャンケットバンク』2巻のあらすじ・感想|登場人物と2つのゲームを解説

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『ジャンケットバンク』2巻では、真経津晨と獅子神敬一による「気分屋ルーシー」が決着し、新たな強敵・村雨礼二が登場します。

さらに、御手洗暉が銀行の特別業務部に正式配属され、物語も新たな展開へ。

この記事では、2巻のあらすじ・登場人物・ゲームのルール・見どころや感想を、勝敗を左右するトリックの核心には触れずに紹介します。

『ジャンケットバンク』2巻の基本情報

『ジャンケットバンク』2巻 基本情報
作品名 ジャンケットバンク
作者 田中一行
出版社 集英社
掲載誌 週刊ヤングジャンプ
レーベル ヤングジャンプコミックス
発売日 2021年2月19日
収録話 第8話~第17話
ページ数 192ページ(紙版)
ジャンル ギャンブル・心理戦・サスペンス

『ジャンケットバンク』2巻には、第8話から第17話までが収録されています。

1巻から続く「気分屋ルーシー」の決着に加え、新たなゲーム「サウンド・オブ・サイレンス」が始まる巻です。

『ジャンケットバンク』2巻のあらすじ(内容)

ジャンケットバンク 2

ジャンケットバンク 2

ジャンケットバンク 2

真経津晨と獅子神敬一による、賭金8,000万円のギャンブル「気分屋ルーシー」。互いに金庫の4面まで突破し、勝負はいよいよ最終局面へ突入します。

獅子神は自ら仕掛けたイカサマを利用し、勝利を確信していました。しかし、真経津の意味深な発言によって疑心暗鬼に陥り、思わぬ選択をしてしまいます。

そして、勝負は真経津の勝利で決着。敗北した獅子神は、ゲーム中に負った手の傷を治療することを拒否。敗北を忘れないため、自らへの戒めとして傷を残すことを選びます。

一方、銀行員の御手洗暉は、特別業務部審査課「特四」の宇佐美班へ正式に配属。

そこは、キャリアが通貨のように売買される特殊な部署でした。
新人には価値がないとされる環境のなか、御手洗は持ち前の計算能力を発揮し、先輩行員を驚かせます。

そんななか、真経津の新たな対戦相手として現れたのが、医師の村雨礼二。
鋭い観察眼を持つ村雨は、対戦相手のわずかな反応から心理を読み取り、勝負を有利に進めていきます。

新たなゲーム「サウンド・オブ・サイレンス」では、村雨が圧倒的な優位に立つ展開に。

しかし、追い詰められているはずの真経津は、なぜか余裕を失っていません。村雨の読みが上回っているのか、それともすべて真経津の計算どおりなのか。
勝負の行方が気になるところで、2巻は幕を閉じます。

『ジャンケットバンク』2巻の登場人物

2巻では、1巻から登場している真経津や御手洗に加え、特四の銀行員たちと新たなギャンブラー・村雨礼二が登場します。

真経津晨(まふつ しん)

銀行地下の賭場でギャンブルを楽しむ、謎めいた実力者。
獅子神との「気分屋ルーシー」では、巧みな心理誘導によって勝利を収めます。

続く村雨との勝負では、一見すると相手に圧倒されているように見えますが、意味深な笑みを浮かべる場面も。

何を考えているのか分からない、底知れない人物です。

御手洗暉(みたらい あきら)

カラス銀行の銀行員。2巻で特四の宇佐美班へ正式配属されます。

優れた計算能力を持ち、先輩行員の書類のミスを見抜くなど、新人ながら存在感を発揮。

真経津のギャンブルに魅せられ、彼の担当行員になるという新たな目標を抱き始めます。

獅子神敬一(ししがみ けいいち)

「4リンク」に所属するギャンブラー。

真経津との「気分屋ルーシー」で敗北し、手のひらに傷を負います。

治療を拒否して傷を残す姿からは、勝負に対する強い執着とプライドが感じられます。

敗北を経験した獅子神が今後どう変わっていくのか、気になるところです。

村雨礼二(むらさめ れいじ)

2巻から登場する、真経津の新たな対戦相手。

職業は医師で、人命救助への使命感よりも「手術が好き」という自身の欲求を率直に語る、独特な価値観の持ち主です。

匂いや身体のわずかな変化から相手の心理を読み取るなど、観察能力に優れています。

「サウンド・オブ・サイレンス」では、その能力を武器に真経津を追い詰めていきます。

宇佐美銭丸(うさみ ぜにまる)

特四・宇佐美班の班長。

御手洗を地下の賭場へ導いた人物で、2巻でも銀行側の立場からギャンブルに関わります。

勝負の世界では勝者が正義という姿勢を見せるなど、一般的な銀行員とは異なる価値観の持ち主です。

梅野六郎(うめの ろくろう)

御手洗の先輩にあたる、宇佐美班の銀行員。

新人の御手洗に対して先輩として振る舞いますが、書類の計算ミスを指摘されることに。

御手洗の能力を読者に印象づける役割も担っています。

なお、宇佐美班には渋谷・榊・しいなといった行員も登場します。

『ジャンケットバンク』2巻に登場するゲーム内容・ルール

2巻では、1巻から続く「気分屋ルーシー」が決着し、新たに「サウンド・オブ・サイレンス」が始まります。

どちらも単純な運任せではなく、相手の心理をどう読み、どう誘導するかが勝負の鍵を握るゲームです。

気分屋ルーシー|真経津VS獅子神

「気分屋ルーシー」は、5つの面を持つ金庫を使ったゲームです。

それぞれの面には5つの鍵穴があり、相手が設定した正解の鍵穴を見つけることで、次の面へ進めます。

先に金庫から自分の名前が書かれたハートを取り出したプレーヤーが勝利です。

気分屋ルーシー|ゲームルール
対戦者 真経津晨 VS 獅子神敬一
賭金 8,000万円
使用するもの 5面の小型金庫と鍵
ゲームの進行 各面にある5つの鍵穴から正解を選び、次の面へ進む
勝利条件 自分の名前入りのハートを先に取り出す
ペナルティ 不正解の鍵穴を選ぶと手のひらに鍵が刺さる
2巻での結果 真経津の勝利

1巻の終盤では、獅子神が最終面で正解とは異なる鍵穴を選ぶという、不可解な行動を見せました。

2巻では、その行動を引き起こした真経津の仕掛けが明らかになります。

注目したいのは、真経津がどのように獅子神の判断を狂わせたのかという点。
トリックを知ったうえで1巻から読み返すと、何気ない会話や行動にも別の意味が見えてきます。

サウンド・オブ・サイレンス|真経津VS村雨

「サウンド・オブ・サイレンス」は、3枚のレコードを使った心理戦です。

プレーヤーは、レコードを並べる「セット側」と、そこから1枚を選ぶ「チョイス側」に分かれます。

レコードにはそれぞれ異なる演奏時間が設定されており、チョイス側は選んだレコードの音を特設ブース内で聞かなければなりません。

サウンド・オブ・サイレンス|ゲームルール
対戦者 真経津晨 VS 村雨礼二
賭金 1億6,000万円
使用するもの 演奏時間が異なる3枚のレコード
演奏時間 0秒・2分・3分
セット側 3種類のレコードを1枚ずつ並べる
チョイス側 レコードを1枚選び、特設ブース内で再生する
攻守交替 再生終了後、レコードを返却して交替する
危険ライン 累計再生時間が10分1秒を超えると、耐えられない音が流れる
敗北条件 演奏終了後5分以内にレコードを返却できない
2巻終了時点 決着なし(真経津の累計再生時間は8分)

このゲームの恐ろしいところは、レコードから流れる音楽にあります。

流れるのは、人体に有害な特殊な音。しかも、ゲーム中の累計再生時間が10分1秒を超えると、人間には耐えられない音が流れ続ける仕組みです。

つまり、長時間のレコードを選び続けるほど、危険な状態に追い込まれてしまいます。
一方、0秒のレコードなら音楽を聞かずに済むため、チョイス側にとって有利です。

しかし、どのレコードが0秒なのかは、裏面の表示を確認できない限り分かりません。
そこで重要になるのが、相手の表情や反応を読み取る心理戦。

村雨は優れた観察眼を駆使して0秒のレコードを選び続け、逆に真経津には長時間のレコードを引かせていきます。

2巻終了時点で、真経津の累計再生時間は8分。
あと一度3分のレコードを引けば、危険な領域へ突入してしまう状況です。

しかし、ここから勝負は意外な方向へ進んでいきます。

真経津は本当に追い詰められているのか。それとも、村雨の優勢すら計算のうちなのか。
この疑問を残したまま、勝負は3巻へ続きます・・・

『ジャンケットバンク』2巻の見どころ・感想

2巻を読んで印象に残ったのは、御手洗の意外な活躍と、村雨礼二の圧倒的な観察能力です。

また、真経津が不利な状況に置かれても余裕を崩さないところにも、独特の面白さを感じました。

新人・御手洗が特四で存在感を発揮

2巻では、御手洗が正式に特四の宇佐美班へ配属されます。

この部署で面白いのが、キャリアを通貨のように扱うという仕組みです。

情報や能力を売り買いし、その対価をキャリアで支払う。年功序列でありながら、キャリアを他人から奪い取ることもできるという、なんとも特殊な職場です。

新人の御手洗は、当然ながらほとんどキャリアを持っていません。

しかし、ここで持ち前の計算能力が活躍します。

先輩の梅野が作成した書類のミスを見抜き、正しい数字を5分で算出する代わりに、7か月分のキャリアを要求する御手洗。

新人だから価値がないと言われる環境で、自分の能力を使って価値を生み出す。
ギャンブルではなく、銀行員としての能力で勝負する御手洗の姿が印象的でした。

さらに御手洗は、真経津の担当行員になることを目標にし始めます。
担当ギャンブラーの指名権、通称「ジャンケット権」はキャリア5年分。

果たして御手洗は、その権利を手に入れられるのでしょうか。

医師・村雨礼二の異質な価値観と観察能力

2巻で新たに登場する村雨礼二は、かなり強烈なキャラクターです。

まず印象的なのが、医師という職業に対する考え方。

サッカー選手がサッカーを好きでも、画家が絵を描くのを好きでも問題ない。
それなのに医師だけは、人の命を救いたいという立派な動機を求められる。そんな疑問を投げかけたうえで、村雨は自分が手術を好きだから医師をしていると語ります。常識的な価値観とは少しずれた、独特な人物です。

しかも、ギャンブラーとしての実力も相当なもの。

村雨は匂いや身体の微妙な変化を観察し、相手の心理を読み取ります。

「サウンド・オブ・サイレンス」では、その観察能力を駆使して0秒のレコードを連続で選択。

一方の真経津には2分、3分、3分と長時間のレコードを引かせ、累計8分まで追い込んでしまいます。

ここまで真経津を一方的に追い詰める相手が現れたことに、驚かされました。

追い詰められた真経津の笑みが意味深

「サウンド・オブ・サイレンス」の序盤は、村雨が真経津を圧倒しているように見えます。

村雨はレコードを選ぶ際、真経津に問いかけて反応を観察し、正解を見抜いているような素振りを見せます。

一方、真経津は裏をかかれ、長時間のレコードばかりを引かされる展開です。

しかし、読み進めるうちに少しずつ違和感が生まれてきました。

特に気になったのが、真経津が3回目のレコードを再生しに行く場面。

累計再生時間が8分に達するという危険な状況にもかかわらず、真経津がニヤリと笑みを浮かべるシーンがあります。

まるで、ここまではすべて計画どおりだと言わんばかりの表情。

さらに、村雨が再び0秒のレコードを選んだ場面も印象的でした。

本来なら喜ぶべき結果のはずなのに、村雨の反応は安堵というよりも困惑に近いように感じます。

このあたりから、実は真経津が村雨を自分の作戦に誘い込んでいるのではないかという疑問が湧いてきました。

一見すると村雨の圧勝。しかし、真経津はどこか余裕を感じさせる。

どちらが本当に勝負を支配しているのか分からないところが、2巻最大の見どころだと思います。

『ジャンケットバンク』2巻はどこで読める?

『ジャンケットバンク』2巻は、Renta!やDMMブックス、コミックシーモア、ebookjapanなどの電子書籍サービスで読むことができます。

獅子神との勝負を決着へ導いた真経津の心理戦や、新たな強敵・村雨との対決が気になる方は、ぜひ原作漫画をチェックしてみてください。

特に「気分屋ルーシー」のトリックは、実際に読んで確かめてほしいポイントです。

▶ 『ジャンケットバンク』2巻をRenta!で読む

まとめ|『ジャンケットバンク』2巻は村雨との心理戦が開幕!

『ジャンケットバンク』2巻では、真経津と獅子神による「気分屋ルーシー」が決着し、新たに村雨礼二との「サウンド・オブ・サイレンス」が始まります。

また、御手洗が特四に正式配属され、持ち前の計算能力で存在感を発揮する場面も印象的でした。

なかでも注目したいのは、村雨の鋭い観察眼と、不利な状況でも余裕を崩さない真経津の心理戦です。

累計8分の音楽を聞かされ、追い詰められているはずの真経津。その意味深な笑みには、どのような狙いが隠されているのでしょうか・・・