『ジャンケットバンク』14巻では、宇佐美班と伊藤班の存続を賭けた新たな主任解任戦が動き始めます。
注目は、村雨礼二&天堂弓彦VS牙頭猛晴&漆原伊月による「ピーキー・ピッグ・パレス」。
実力者同士のタッグ戦ですが、両チームの考え方や連携には大きな違いがあるようです。
この記事では、14巻のあらすじや登場人物、ゲームのルール、実際に読んだ感想と見どころを紹介します。
『ジャンケットバンク』14巻の基本情報
| 『ジャンケットバンク』14巻 基本情報 | |
|---|---|
| 作品名 | ジャンケットバンク |
| 作者 | 田中一行 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
| レーベル | ヤングジャンプコミックス |
| 収録話 | 第128話~第137話 |
| 主なゲーム | ピーキー・ピッグ・パレス |
『ジャンケットバンク』14巻のあらすじ
14巻では、新たな主任解任戦に向けた準備や登場人物たちの思惑が描かれ、終盤から「ピーキー・ピッグ・パレス」が始まります。
ゲームは14巻では決着せず、15巻へと続きます。
真経津晨がヘックスメダルの特権購入を拒否
13巻で眞鍋瑚太郎との「シヴァリング・ファイア」に勝利した真経津晨。
宇佐美班はひとまず存続を守りましたが、次の主任解任戦では敗北した班が消滅することになります。
そんな中、真経津のもとを特別業務部6課の荒川冬馬と桃園計が訪問。
1ヘッド戦の報酬であるヘックスメダルと、購入可能な特権が掲載されたカタログを届けに来たのです。
しかし、真経津はカタログを見ることすらなく、特権の購入を拒否。
彼が求めているのは特別な権利ではなく、命がけで遊んでくれる対戦相手でした。
伊藤班も強力なギャンブラーを用意
真経津が特権の購入を拒否したという情報は、伊藤班にも伝わります。
伊藤側は改めて真経津を常識の通じない異端の強者として認識し、対抗するため同じような怪物を用意したことが示唆されます。
それとは別に伊藤班が抱えるギャンブラーとして牙頭猛晴と漆原伊月が登場。
チェーンレストランの代表を務める牙頭と、弁護士として活動する漆原。
職業も性格も異なる二人ですが、それぞれ独自の価値観と強い信念を持っています。
ピーキー・ピッグ・パレスが開幕
主任解任戦の1/2ライフ戦の1戦目として始まるのが「ピーキー・ピッグ・パレス」。
宇佐美班からは村雨礼二と天堂弓彦、伊藤班からは牙頭猛晴と漆原伊月が出場します。
ゲームは「三匹の子ブタ」をモチーフにしたカード勝負。
相手からブタを奪い、自分の宮殿を完成させることが目的ですが、ブタを失うと個室の酸素濃度が低下する危険なルールになっています。
村雨と天堂という意外な組み合わせにも注目が集まる中、ゲームが開幕。
14巻は牙頭&漆原がやや優勢な状況で幕を閉じます。
『ジャンケットバンク』14巻の登場人物
登場人物を簡単にまとめておきます。
真経津晨(まふつしん)
最高ランク「1ヘッド」のギャンブラー。
13巻で眞鍋瑚太郎に勝利し、ヘックスメダルを獲得しました。
しかし、特権にはまったく興味を示さず、命がけの勝負を楽しむことを何よりも重視しています。
村雨礼二(むらさめれいじ)
医師であり、冷静な分析力を持つ実力派ギャンブラー。
今回は天堂弓彦とタッグを組み、「ピーキー・ピッグ・パレス」に出場します。
自分の判断に絶対的な自信を持っており、天堂との連携が注目されます。
天堂弓彦(てんどうゆみひこ)
かつて真経津と「ブルー・テンパランス」で対戦したギャンブラー。
神の意思を信じる独特な価値観の持ち主で、今回の勝負にも絶対的な自信を見せます。
村雨とは考え方が大きく異なり、二人がどう協力するのかが気になるところです。
牙頭猛晴(がとうたけはる)
伊藤班の代表として登場するギャンブラー。
チェーンレストラン「ジョイキッチン」の代表を務めています。
客を大切にする一方、納得できないことには力ずくで対抗するような、豪快でワイルドな性格です。
漆原伊月(うるしばらいつき)
伊藤班の代表ギャンブラーで、職業は弁護士。
運命や神といった言葉を嫌い、人生の不条理を理解したうえで、自分に残された選択肢を徹底的に考える人物です。
牙頭とは互いを理解している様子で、チームとしてのまとまりを感じさせます。
荒川冬馬・桃園計
特別業務部6課の特別権利管理課に所属する人物たち。
真経津にヘックスメダルと特権カタログを届け、購入手続きを案内します。
灰谷蓮司・蛇谷絵美里
特四・白金班に所属する人物たち。
宇佐美班と伊藤班の主任解任戦に注目している様子が描かれます。また灰谷はピーキー・ピッグ・パレスの審判役にもなっています。
『ジャンケットバンク』14巻のゲーム内容・ルール
14巻で登場するゲームはピーキー・ピッグ・パレスのみです。
ピーキー・ピッグ・パレス
「ピーキー・ピッグ・パレス」は、童話「三匹の子ブタ」をモチーフにした2対2のカードゲームです。
| ピーキー・ピッグ・パレス|ゲーム概要 | |
|---|---|
| ゲームランク | 1/2ライフ |
| 対戦形式 | 2対2のタッグ戦 |
| 宇佐美班 | 村雨礼二&天堂弓彦 |
| 伊藤班 | 牙頭猛晴&漆原伊月 |
| 賭金 | 20億円 |
| 副賞 | スケルトンキー(後の1ヘッド戦を有利にするアイテム) |
| 使用カード | 藁の家・木の家・レンガの家・悪いオオカミ(各1枚) |
| 初期ライフ | 各プレーヤーにライフブタ5匹 |
| ゲームの進行 | カードを1枚ずつ伏せて出し、一斉公開。3戦で1ラウンド、決着まで繰り返す |
| 基本ルール | オオカミの攻撃で相手のライフブタを奪い、労働ブタに変える |
| 勝利条件 | 自分かパートナーが労働ブタ6匹を集め、宮殿を完成させる |
| 酸素濃度のペナルティ | ライフブタを1匹失うごとに酸素濃度が1.5%低下。5匹すべて失うと6%まで低下し、死亡する |
| 反則行為 | 暴力・通信・5分以上の遅延行為(即敗北) |
| 14巻時点の決着 | 未決着(15巻へ続く) |
副賞の「スケルトンキー」は、後に行われる1ヘッド戦を有利にするアイテムです。
そのため、この1/2ライフ戦は単なる前哨戦ではなく、主任解任戦全体の行方にも影響する重要な勝負となっています。
4種類のカードと攻撃ルール
ゲームでは、各プレーヤーが4種類のカードを使用します。
| ピーキー・ピッグ・パレス|カードの種類と効果 | |
|---|---|
| カード | 効果・特徴 |
| 藁の家 | オオカミの攻撃対象になる。藁の家と木の家が場にある場合、藁の家が優先して狙われる。 |
| 木の家 | オオカミの攻撃対象になる。ただし、場に藁の家がある場合は攻撃されず、藁の家がない場合に狙われる。 |
| レンガの家 | オオカミの攻撃を受けない。家カードの中では最も安全なカード。 |
| 悪いオオカミ | 攻撃先を指定し、攻撃が成功すると相手のライフブタを1匹奪う。ただし、指定できる対象には制限があり、攻撃できない場合は自分が損害を受けることもある。 |
オオカミは、場にある攻撃可能な家のうち、最もランクの低い家を狙います。レンガの家は攻撃できません。
オオカミは攻撃対象を自由に選べるわけではありません。
場に藁の家と木の家がある場合、攻撃できるのはランクの低い藁の家だけです。
また、オオカミ同士を指定した場合は攻撃が成立せず、何も起こりません。
さらに、攻撃可能な対象が存在しない場合、オオカミが自分のライフブタを襲い、2匹失うという特殊ルールもあります。
ライフブタと酸素濃度の関係
各プレーヤーは、最初にライフブタを5匹所持しています。
オオカミの攻撃が成功すると、攻撃されたプレーヤーはライフブタを1匹失い、そのブタは攻撃側の労働ブタに変わります。
ライフブタを失うたびに、個室の酸素濃度は1.5%ずつ低下。
そして、5匹すべてを失うと酸素濃度が一気に6%まで低下し、死亡してしまいます。
一方、労働ブタを6匹集めると宮殿が完成し、そのプレーヤーが所属するチームの勝利です。
ただし、ライフブタを5匹すべて奪われて死亡した場合、カードを出せなくなるため遅延行為による反則負けが発生します。
そのため、宮殿が完成していなくても決着する可能性があります。
ゲームの進行方法
各プレーヤーは親から反時計回りにカードを1枚ずつ伏せて出します。
全員がカードを出したら一斉に公開し、結果を判定。
使用したカードはそのラウンド中は戻らず、残ったカードで次の勝負を行います。
3戦で1ラウンドとなり、終了後に新しい4枚のカードが補充されます。
ラウンド数に制限はなく、勝敗が決まるまでゲームが続きます。
なお、暴力・通信・5分以上の遅延行為は禁止されており、反則したプレーヤーは即敗北となります。
『ジャンケットバンク』14巻の見どころ・感想
個人的な見どころは以下です。
真経津が特権を拒否する場面が格好いい
14巻の序盤で印象に残ったのが、真経津がヘックスメダルによる特権購入を拒否する場面です。1ヘッドのギャンブラーは、勝利することで特別な権利を手に入れられます。
しかも、その権利には非常に大きな価値があることが12巻で語られていました。
普通なら、どんな特権を購入できるのか気になるところでしょう。
ところが真経津は、カタログを見ることすらしません。彼が欲しいのは、特権でも権力でもなく、自分と命がけで遊んでくれる対戦相手。
この場面は実に真経津らしく、格好いいと感じました。
同時に、伊藤班が真経津を常識の外にいる異端の強者として警戒するのも納得できます。
村雨&天堂という意外すぎるタッグ
今回、個人的に一番驚いたのは、村雨と天堂がタッグを組んだことです。
13巻で主任解任戦への出場候補として名前が挙がったのは、村雨・獅子神・天堂の3人。
過去には村雨と獅子神がタッグを組んでいたため、今回も同じ組み合わせになるのかと思っていました。
しかし、実際に登場したのは村雨&天堂という予想外の組み合わせ。
二人とも非常に優秀なギャンブラーですが、どちらも自分の判断に絶対的な自信を持っています。村雨は医師としての診断を信じ、天堂は神の意思を信じる人物。
実力だけなら申し分ない二人ですが、チームとしてうまく機能するかは別問題です。
この二人がどのように協力するのか、非常に楽しみな組み合わせだと思います。
牙頭&漆原との対照的なチームワーク
村雨&天堂と牙頭&漆原では、勝負に対する考え方がまったく異なります。
牙頭と漆原は、勝負に絶対はなく、自分たちが常に実力を100%発揮できるとも限らないと理解しています。
しかし、そうした不確実性を理解しているからこそ、自分たちは強いと考えているのです。
一方、村雨と天堂は自分たちが必ず勝つと断言。天堂は神の意思を、村雨は自分の診断を絶対視しています。しかも、二人とも相手の考えに従うつもりはなさそうです。
互いの限界を理解して協力する牙頭&漆原と、自分の正しさを信じて譲らない村雨&天堂。
この対比が、今回のゲームをさらに面白くしています。
村雨と天堂はどうやって勝つのか?
村雨も天堂も、すでに本作を代表する実力派キャラクターです。これまでの活躍を考えると、二人が簡単に敗北する展開は想像しにくいところ。
個人的には、二人の格好いい活躍をもっと見たいという気持ちがあります。
ただし、「ピーキー・ピッグ・パレス」はタッグ戦です。
いくら個人の能力が高くても、互いに協力できなければ勝利は難しいのではないでしょうか。
牙頭&漆原はすでにチームとしてまとまっている一方、村雨&天堂はそれぞれが主役になろうとしているように見えます。
どちらかが相手の意見に従うのか。それとも、最後まで自分のやり方を貫きながら勝利を目指すのか。
14巻終了時点では牙頭&漆原がやや優勢ですが、ここから村雨と天堂がどのような戦いを見せるのかが最大の注目ポイントです。
『ジャンケットバンク』14巻はどこで読める?
『ジャンケットバンク』14巻は、電子書籍サービスのブックライブなどで読むことができます。
14巻では「ピーキー・ピッグ・パレス」が開幕するため、ゲーム開始前のキャラクター同士のやり取りにも注目です。
特に村雨&天堂の掛け合いは、実際に漫画で読むと二人の性格の違いがよく伝わってきます。
まとめ|『ジャンケットバンク』14巻はピーキー・ピッグ・パレスが開幕!
『ジャンケットバンク』14巻では、宇佐美班と伊藤班の存続を賭けた主任解任戦が本格的に動き始めました。
真経津が特権購入を拒否する場面からは、命がけのギャンブルを何よりも楽しむ彼らしさが伝わってきます。
そして、村雨礼二&天堂弓彦VS牙頭猛晴&漆原伊月による「ピーキー・ピッグ・パレス」が開幕。
互いに協力する牙頭&漆原に対し、村雨&天堂はどちらも自分の判断に絶対的な自信を持っています。
実力は十分でも、チームワークには不安が残る二人。
この意外なタッグがどのように勝負を進めていくのか、続く15巻が楽しみです。

