『ジャンケットバンク』12巻では、宇佐美班と伊藤班の主任解任戦が本格的に始動します。
最高ランク「1ヘッド」に昇格した真経津晨の対戦相手は、小学校教員の眞鍋瑚太郎。敗者が必ず死亡する「シヴァリング・ファイア」で、両者が激突します。
この記事では、12巻(第108話~第117話)のあらすじや登場人物、ゲームのルール、実際に読んだ感想と見どころを紹介します。
『ジャンケットバンク』12巻の基本情報
| 『ジャンケットバンク』12巻 基本情報 | |
|---|---|
| 作品名 | ジャンケットバンク |
| 作者 | 田中一行 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
| レーベル | ヤングジャンプコミックス |
| 発売日 | 2023年8月18日 |
| 収録話 | 第108話~第117話 |
| 主なゲーム | シヴァリング・ファイア |
12巻では、これまでのギャンブルとは一線を画す最高ランク「1ヘッド」の戦いが描かれます。
さらに、宇佐美班と伊藤班の主任解任戦も本格化。ギャンブラーだけでなく、銀行員たちの駆け引きにも注目したい一冊です。
『ジャンケットバンク』12巻のあらすじ
本作初となる1ヘッド戦が描かれます。
真経津晨が1ヘッドに昇格!主任解任戦の代表に
11巻で、伊藤吉兆が宇佐美銭丸に仕掛けた主任解任戦。敗北すれば宇佐美は主任の座を失い、宇佐美班そのものが消滅する危険があります。
そんな重要な戦いを任されたのは、最高ランク「1ヘッド」に昇格した真経津晨でした。
1ヘッドは、これまで真経津が戦ってきた1/2ライフよりもさらに上のランク。その最大の特徴は、勝負が終わると必ずどちらか一方が死亡することです。
これまでとは比較にならないほど過酷なギャンブルが、ついに幕を開けます。
対戦相手は教育災害・眞鍋瑚太郎
伊藤班が用意したギャンブラーは、小学校教員の眞鍋瑚太郎。
眞鍋は1ヘッド戦で3連勝している実力者であり、「教育災害」とも呼ばれる歪んだ価値観の持ち主です。
さらに、銀行の特権「第三種閲覧権」を所持しており、特定の人物のネット上の情報やメール、SNSの会話記録などを閲覧できるという特殊な権利を持っています。
そんな眞鍋と真経津が挑むゲームは、「シヴァリング・ファイア」。カードの勝敗によって室温が変化する、命懸けの心理戦です。
シヴァリング・ファイア開幕!眞鍋が優勢に
ゲームが始まると、眞鍋は真経津のカードを次々と読み当て、序盤から優位に立ちます。
特に印象的なのは、眞鍋が自身の価値観を語り、真経津がそれに反論するような会話を続けながら、的確にカードを選んでいくこと。
一見すると普通の会話のようでありながら、勝負の主導権は眞鍋が握っているように見えます。
そして12巻は、第2ラウンドが終了したところで幕を閉じます。
眞鍋の異常なカード読みには、どのような秘密があるのでしょうか。その答えは、次巻へ持ち越されます。
『ジャンケットバンク』12巻の登場人物
以下がメインの登場人物となりますが、獅子神、村雨、叶、天堂といったいつものメンバーと御手洗や他の行員も登場します。
真経津晨(まふつしん)
本作の中心人物であり、天才的なギャンブルの才能を持つ青年。
12巻では最高ランク「1ヘッド」に昇格し、宇佐美班の代表として主任解任戦に出場します。
これまで数々の強敵を打ち破ってきた真経津ですが、今回の相手である眞鍋には、序盤から苦戦を強いられます。
眞鍋瑚太郎(まなべこたろう)
12巻から登場する小学校教員で、1ヘッド戦3連勝の実績を持つギャンブラー。
「教育災害」と呼ばれるほど歪んだ価値観を持ち、真経津との対戦中にも独自の考えを語ります。
第三種閲覧権という特権を所持していることからも、これまでの戦いで相当な実績を積んできた人物であることがうかがえます。
何より恐ろしいのは、真経津のカードを見透かしているかのような読みの鋭さです。
宇佐美銭丸(うさみぜにまる)
特四・宇佐美班の主任。
伊藤から仕掛けられた主任解任戦を受け入れ、真経津に班の命運を託します。
敗北すれば自身の主任解任だけでなく、班の消滅にもつながるため、極めて不利な立場に置かれています。
伊藤吉兆(いとうきっちょう)
特四・伊藤班の主任。
宇佐美を自分の部下にするため、11巻から周到な準備を進めてきた人物です。
12巻では眞鍋を代表ギャンブラーとして送り込みます。
勝負の途中で観戦席を離れるなど、ギャンブル以外の場面でも不穏な動きを見せます。
白金円(しろがねまどか)
12巻から登場する、特四・白金班の主任。
宇佐美と伊藤を弟分と呼んでおり、二人に対して兄貴分のような立場にいる人物です。
両者の争いを楽しんでいるような一面もあり、「シヴァリング・ファイア」では審判を務めます。
『ジャンケットバンク』12巻のゲーム内容・ルール
12巻で登場するゲームは新ゲームのシヴァリング・ファイアです。
シヴァリング・ファイアとは?
「シヴァリング・ファイア」は、真経津晨と眞鍋瑚太郎が対戦する1ヘッドのギャンブルです。
それぞれが「オーダーディッシュ」と呼ばれる密閉された部屋に入り、6種類のカードを使って勝負します。
カードの勝敗によって室温が上昇・下降し、相手を死亡させることが最終的な勝利条件となります。
| シヴァリング・ファイア | |
|---|---|
| 対戦者 | 真経津晨 VS 眞鍋瑚太郎 |
| ランク | 1ヘッド |
| 賭金 | なし |
| 勝利報酬 | ヘックスメダル |
| ゲーム形式 | 6戦を1ラウンドとする全4ラウンド制のカードゲーム |
| 使用カード | HOT・ICEそれぞれ0・2・5の全6種類 |
| 基本ルール | じゃんけん方式でカードを選択し、勝者の室温がカードに応じて変化する |
| 初期室温 | 30℃ |
| 室温変化 | 各ラウンド終了時にカードによる室温変化を反映し、さらに両者の室温が10℃低下 |
| 特殊ルール | 4ラウンド終了時に両者生存なら室温を100℃に上昇。それでも両者生存の場合、勝利数が少ない側を銀行が処刑 |
| 勝利条件 | 相手プレーヤーの死亡 |
| 決着状況 | 12巻終了時点では第2ラウンドまで終了・勝敗未決着 |
カードはHOT・ICEの全6種類
使用するカードは、HOTとICEの2種類に、それぞれ0・2・5の数字を組み合わせた全6枚です。
カード同士の強弱関係は、じゃんけんと同じ仕組みになっています。
| 数字 | じゃんけんの役割 |
|---|---|
| 0 | グー |
| 2 | チョキ |
| 5 | パー |
カードに書かれた数字は、室温の変化量を表します。
例えば、HOTの5でICEの0に勝った場合、勝者側の室温が5℃上昇します。
逆にICEのカードで勝てば、数字に応じて室温が下降します。
ラウンド終了時には室温がさらに10℃低下
1ラウンドは6戦で構成され、カードによる室温の変化はラウンド終了時にまとめて反映されます。
さらに、ラウンド終了時には両プレーヤーの室温が追加で10℃低下します。
ただし、6戦のうちどちらか一方が3勝以上しなければ、室温ストックを維持したまま、そのラウンドをやり直します。
ゲームは全4ラウンド。
仮に4ラウンド終了時点で両者が生存していた場合、両者の室温が強制的に100℃まで引き上げられます。
これを1時間続けて両者が生き残れば、カード勝負での勝利数が少ないプレーヤーを銀行側が処刑します。
つまり、どのような展開になっても、必ず一人は死亡する仕組みになっています。
なお、カード選択などの制限時間は1分以内。暴力や通信機器の使用も禁止されており、違反すれば反則負けとなります。
『ジャンケットバンク』12巻の見どころ・感想
個人的に面白いなと思ったところをご紹介。
1ヘッド戦は勝者にお金が支払われない
12巻で興味深かったのは、最高ランク「1ヘッド」のギャンブルでは、勝利してもお金がもらえないという点です。その代わりに贈られるのが「ヘックスメダル」。
これは1ヘッドギャンブラー専用の銀行購買部で使用できる通貨で、さまざまな特権を購入できます。眞鍋が所有している第三種閲覧権も、その特権の一つです。驚くべきことに、特権の使い方次第では、自分の国を作ることすら可能なのだとか。(真経津談)
これまでのギャンブルは大金を賭けた命懸けの勝負でしたが、1ヘッドではお金を超えた権力や特権が報酬となります。
単に賭金が増えるのではなく、報酬の性質そのものが変わるところに、最高ランクらしさを感じました。
敗者は必ず死亡!これまでとは違う緊張感
個人的に最も衝撃的だったのは、1ヘッド戦では必ずどちらか一方が死亡するというルールです。
これまで真経津は、村雨礼二や叶黎明、天堂弓彦といった強敵と戦ってきました。
しかし、勝負が終わった後には交流が生まれ、いつの間にか真経津の自宅に集まるような関係になっています。
かつての敵が仲間のような存在になっていくのも、本作の面白いところでしょう。
ところが、今回の「シヴァリング・ファイア」では、そんな展開は期待できません。
真経津が勝利すれば眞鍋は死亡し、眞鍋が勝利すれば真経津が死亡する。これまで以上に勝敗の重みが増しており、1ヘッドというランクの恐ろしさを実感しました。
眞鍋瑚太郎の異常なカード読み
12巻で最も印象に残ったキャラクターは、やはり眞鍋瑚太郎です。
「教育災害」と呼ばれるだけあって、その価値観はかなり独特。真経津との会話からも、常人とは異なる考え方が伝わってきます。
さらに恐ろしいのが、カードを読み当てる能力です。
第1ラウンドでは、真経津の室温変化がマイナス7℃、眞鍋がプラス7℃という結果に。
第2ラウンドでも眞鍋の優勢は揺らがず、終了時点の室温は真経津が10℃、眞鍋が24℃となりました。
不思議なのは、カードを出す際に高度な読み合いをしているようには見えないこと。
眞鍋が自分の価値観を語り、真経津がそれに反論する。そんな会話が中心なのに、なぜか眞鍋はカードを的確に読み当ててしまいます。
一体どうやって真経津の手を読んでいるのか?
その仕組みが分からないまま勝負が進んでいくため、眞鍋の不気味さがいっそう際立っていました。
宇佐美と伊藤の主任解任戦にも注目
もう一つ気になったのが、宇佐美と伊藤の動向です。
今回の主任解任戦は、仕掛けられた宇佐美側のリスクが非常に大きい勝負となっています。
宇佐美が敗北すれば主任の座を失い、宇佐美班は消滅。
一方、仕掛けた伊藤は敗北しても班を失うわけではなく、1か月間は主任解任戦を仕掛けられなくなるというペナルティがある程度です。
そんな状況で、伊藤は真経津と眞鍋の勝負を宇佐美と並んで観戦していたものの、仕事を理由に途中で席を立ちます。
単に仕事が忙しいだけなのか、それとも何か次の一手を打とうとしているのか。
11巻で御手洗を利用し、周到に準備を進めてきた伊藤だけに、どうしても裏があるように感じてしまいます。ギャンブラー同士の勝負だけでなく、主任同士の駆け引きが今後どう展開するのかも楽しみです。
『ジャンケットバンク』12巻はどこで読める?
『ジャンケットバンク』12巻は、電子書籍サービスのブックライブなどで読むことができます。
12巻では、最高ランク「1ヘッド」に昇格した真経津晨と眞鍋瑚太郎の命懸けの勝負が開幕。
「シヴァリング・ファイア」の緊迫した駆け引きを、ぜひ漫画本編で確かめてみてください。
まとめ|『ジャンケットバンク』12巻は1ヘッドの恐ろしさが描かれる
『ジャンケットバンク』12巻では、宇佐美班と伊藤班の主任解任戦が始まり、真経津晨と眞鍋瑚太郎による「シヴァリング・ファイア」が開幕しました。
最高ランク「1ヘッド」では、敗者が必ず死亡するという過酷なルールが採用されています。
さらに、勝利報酬が現金ではなく特権を購入できるヘックスメダルになるなど、これまでとは異なるギャンブルの世界が描かれました。
勝負は第2ラウンドまで進み、眞鍋が優勢に見える状況で12巻は終了。
真経津はここからどう巻き返すのでしょうか。
続く13巻では、シヴァリング・ファイアの行方に注目です。
▶ 『ジャンケットバンク』13巻のあらすじ・感想はこちら

