悪役令嬢の怠惰な溜め息 9巻ネタバレ感想|建国記念式典で婚約破棄宣言、王太子の自滅が国家問題へ

異世界で生きる物語
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ついに――王太子がやらかした。

第9巻は建国記念式典での公開婚約破棄、そして国家レベルの政治問題へと発展する激動の一冊。
これまで“学園内の騒動”だった断罪劇は、王家と国教会を巻き込む領地問題にまで拡大する。

王太子の自滅は、もはや後戻り不能。
そして審議の舞台は再び学園へ――。

クライマックス目前、盤面が一気にひっくり返る重要巻だ。

9巻の収録話と内容紹介

9巻は39話~43話を収録。

第39話

エセリア、グラディクト、レオノーラが卒業。アリステアは3年生に進級するが、周囲の「エセリア様の新刊読みました?」という会話すら自分への悪口に聞こえる被害妄想ぶり。
王太子と結ばれるその日を夢見て耐える。

一方で建国記念式典用のドレスを仕立てるアリステア。
騎士団のクロードが事情を伏せたまま注文を通す。

また、グラディクトとの秘密の手紙のやり取りが描かれるが、実際はエセリア派のミラン・カレナ・ナジェークが裏で回しているもの。
味方がいると信じ込ませる巧妙な誘導が進む。

第40話

王太子執務室で働くグラディクトと筆頭補佐官ナジェーク。

机に忍ばせられた手紙や請求書を「味方の支援」と勘違いするグラディクト。
実際はナジェークの工作であり、ドレス代の請求書にサインしたことで“公費で子爵令嬢のドレスを購入”という致命的証拠を自ら作る。

さらに建国記念式典での入場順もナジェークの手配で王族級に設定。

そして明かされるナジェークの本心。
エセリアへの協力は、想い人との未来のため。グラディクト派の瓦解を望んでいる。

第41話

建国記念式典当日。
アリステアは王族級の順番で登場。騎士団が戸惑うも、イズファインの説得で入場。

祝宴の場で、グラディクトは国王を制し、エセリアとの婚約破棄とアリステアとの婚約を宣言。
会場が凍りつく中、王妃は冷静に審議の場を後日設けると宣言。

第42話

審議でエセリアに非があれば婚約破棄を認める、という条件提示。

だがエセリアは、無実なら慰謝料として王太子領ザイラスを要求。
グラディクトは自信満々に了承。

ザイラスは王家と国教会発祥の地。神聖視された土地を賭けたことで、国王は激怒。
グラディクトは軟禁、アリステアは排除。

王妃がアーロン擁立を視野に入れたとの見方も浮上。
政治的緊張が一気に高まる。

第43話

審議は建国記念式典の翌々日、学園で行われることに決定。

学園なら味方が多いと安堵するアリステア。
しかし実際はどうか――。

レオノーラがエセリアの家を訪問。
コーネリアの助言で制服を着て学園へ潜入することを決意。
またコーネリア自身も執筆活動のため潜入をほのめかす。

いよいよ明日、クライマックスの審議が開催されるというところで引き。
レオノーラ、コーネリアともに参戦決定。

登場人物の動き・印象

エセリア

終始冷静。ザイラス要求という大胆な一手で一気に主導権を握る。
“防御”ではなく“攻撃”へ完全移行。

グラディクト

国家的聖地を賭けるという致命的失策。
自滅が「政治破綻」フェーズへ。

アリステア

被害妄想と勘違いが深化。
味方ゼロに気づかないまま審議へ。

ナジェーク

ついにエセリアに協力する真の動機が明かされる。
9巻では最も盤面を動かしているキーパーソン。

レオノーラ

完全に観測者ポジション&エセリア派へ。
物語を見届ける側として動き出す。

9巻の見どころ・印象に残った展開

9巻は「公開自滅」と「政治爆発」の巻。
一気に物語のスケールが跳ね上がる。

建国記念式典での公開婚約破棄

国王の制止を遮っての宣言。
最もやってはいけない場で、最悪の一手。

読者的には「ついに来たか」という瞬間。

ザイラスを賭けた致命的発言

神聖な土地を軽く差し出す王太子。
ここで国王の怒りは決定的。

王太子失格フラグが“確定演出”に変わる場面。

味方ゼロの審議へ向かう二人

学園なら味方がいると信じるアリステア。
だが裏では全てエセリア派が掌握。

この滑稽さと緊張感の同居が見どころ。

まとめ

第9巻は、シリーズ屈指の激動巻。

建国記念式典での婚約破棄宣言。
ザイラス問題による王太子の軟禁。
そして審議の舞台は再び学園へ。

すべてが整った。

次巻はいよいよ審議本番。
味方ゼロのはずの王太子とアリステアは、どんな醜態を晒すのか。

ざまぁ本番直前。
期待しかない展開である。