『ジャンケットバンク』8巻では、伊藤吉兆に落札された御手洗暉のその後が描かれ、宇佐美班と伊藤班の対立が本格化します。
新たなギャンブル「ブルー・テンパランス」では、真経津晨と神父・天堂弓彦が激突。神がかったカード選択を見せる天堂に対し、真経津は苦しい展開を強いられます。
この記事では、8巻のあらすじや登場人物、ゲームのルール、見どころ・感想を紹介します。
『ジャンケットバンク』8巻の基本情報
| 『ジャンケットバンク』8巻 基本情報 | |
|---|---|
| 作品名 | ジャンケットバンク |
| 作者 | 田中一行 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
| レーベル | ヤングジャンプコミックス |
| 収録話 | 第68話~第77話 |
| 主なゲーム | ブルー・テンパランス |
前巻で地下オークションから脱出した御手洗暉でしたが、彼を落札したのは宇佐美班と対立する伊藤吉兆でした。
8巻では、伊藤の狙いが明らかになるとともに、真経津晨と新たなギャンブラー・天堂弓彦の対決が始まります。
『ジャンケットバンク』8巻のあらすじ
8巻では天堂が登場し真経津と激突します。
伊藤が御手洗を落札した本当の目的
地下オークションで御手洗を落札した伊藤吉兆。
伊藤の狙いは、かねてから部下に引き入れようとしていた宇佐美銭丸を、自分の配下に置くことでした。これまでの勧誘を断られてきた伊藤は、宇佐美班に所属していた御手洗を手に入れ、強引な手段に出ようとしていたのです。
一方、真経津晨も御手洗のオークションを見ていました。しかし、あえて落札せず、伊藤に譲っていたことが明らかになります。
その理由は、御手洗を買い戻さない方が面白い展開になりそうだから。真経津らしい、娯楽を優先した判断でした。
宇佐美班と伊藤班の交流戦が決定
伊藤班が宇佐美班に仕掛けるのは、銀行主催のギャンブルによる戦いです。そして、両班の交流戦が決定。
宇佐美班からは真経津晨と担当行員の榊、伊藤班からは神父の天堂弓彦と御手洗暉が参加します。
対戦する真経津と天堂の賭金は、なんと12億円。ゲーム開始直前、御手洗は真経津に、自分を買い戻す価値はなかったのかと問いかけます。
しかし、真経津の答えは、買わない方が面白くなりそうだというものでした。その言葉を聞いた御手洗は、天堂にゲームの詳細な情報を伝えます。
ブルー・テンパランス開幕!天堂が主導権を握る
始まったゲームは「ブルー・テンパランス」。
カードを使って天秤の高さを操作し、相手を追い詰める危険なギャンブルです。天堂は序盤から、神に導かれているかのようなカード選択を連発。自分に有利な状況を作り出していきます。
一方、真経津は思うように主導権を握れません。
ゲームは第11ラウンドに突入し、天堂が圧倒的に有利な状況のまま8巻は終了します。果たして真経津は、この苦境から逆転できるのでしょうか。
『ジャンケットバンク』8巻の登場人物
主な登場人物をまとめておきます。
真経津晨(まふつ しん)
数々の強敵を倒してきた天才ギャンブラー。
今回も宇佐美班の代表として、天堂弓彦との「ブルー・テンパランス」に挑みます。
これまでの勝負では、不利な状況でも余裕を感じさせる言動が印象的でしたが、今回はどこか様子が違います。
天堂弓彦(てんどう ゆみひこ)
8巻から登場する、伊藤班のギャンブラー。
神父であり、神を強く崇拝する人物です。ギャンブルの結果さえも神の意思として受け止めています。
「ブルー・テンパランス」では、神がかったカード選択で真経津を追い詰めていきます。
御手洗暉(みたらい あきら)
元・宇佐美班の銀行員で、真経津の担当者。
地下オークションから生還したものの、伊藤に落札されたことで、今回は天堂の担当行員を務めます。
真経津を買い戻さなかった理由を本人に尋ね、その返答を受けて天堂にゲームの詳細を伝えました。
伊藤吉兆(いとう きっちょう)
特四・伊藤班の班長。
宇佐美を自分の部下にするため、御手洗を利用して交流戦を仕掛けます。
さらに、地下オークションから復活した御手洗の注目度を利用し、VIPからより多くの金を集めることも狙っていました。
朔京治(さく きょうじ)
特別業務部2課「特別企画管理課」の朔班主任。
銀行ギャンブルのゲーム制作者であり、7巻では御手洗を「ザ・ショートホープ」に誘いました。
御手洗がゲームをクリアした対価として、自身が制作した5種類の銀行賭博について詳細な解説を渡す契約を交わしています。
8巻では、朔班のエンゲル、ピザ、こっしゃん、ヒゲメガネも登場し、真経津と天堂の勝負を観戦しています。
『ジャンケットバンク』8巻のゲーム内容・ルール
8巻からは新たにブルー・テンパランスが始まります。詳細は以下。
ブルー・テンパランスとは?
「ブルー・テンパランス」は、カードの選択によって月の石を増減させ、天秤の高さを操作するゲームです。
単に多くの石を獲得すればよいわけではありません。
天秤の高さはプレーヤーが閉じ込められた空間の気圧に影響するため、相手だけでなく自分の身体にも危険が及びます。
| ブルー・テンパランス | |
|---|---|
| 対戦者 | 真経津晨 VS 天堂弓彦 |
| 賭金 | 12億円 |
| ゲーム形式 | 選択型カードバトル |
| ラウンド数 | 無制限 |
| 使用カード | 1・10・R(正位置/逆位置) |
| 基本目的 | 月の石を増減させ、相手側の天秤を自分より高く掲げる |
| 制限時間 | 各行動5分以内 |
| 勝利条件 | 相手を行動不能に追い込み、5分以内に行動できず失格にさせる |
| 勝敗 | 未決着(9巻へ続く) |
カードの種類と効果
ゲームでは、1個10kgの「月の石」をカードによって増減させます。
使用するカードは3種類です。
| カード | 効果 |
|---|---|
| 1 | 月の石1個分 |
| 10 | 月の石10個分 |
| R | 現在のラウンド数×2個分 |
さらに、それぞれのカードには上下の向きがあり、正位置と逆位置で効果が変わります。
- 正位置: 月の石が増加する
- 逆位置: 月の石が減少する
例えば、第5ラウンドで「R」の正位置を選べば月の石が10個増え、逆位置なら10個減る仕組みです。
配置側と選択側の役割
プレーヤーは「配置側」と「選択側」に分かれ、1ラウンドごとに役割を交代します。
配置側は3枚のカードを上下の向きも含めて自由に並べます。ただし、3枚すべてを同じ向きに置くことは禁止されています。
選択側は、まず「自分」か「敵」のどちらのカードを選ぶか決め、その後、配置された3枚から1枚を選択します。
この結果によって、どちらの天秤に月の石が何個増減するかが決まります。
ブルーボックスと気圧の変化
両プレーヤーは、それぞれ密閉された「ブルーボックス」に入ってゲームを行います。
ブルーボックス内部の気圧は、天秤の高さと完全に連動しています。
| 天秤の動き | ブルーボックス内の変化 |
|---|---|
| 上昇する | 減圧される |
| 下降する | 加圧される |
天秤の変動が気圧に反映されるのは2ラウンドごと。
また、すべての行動は5分以内に実行しなければ失格となり、ゲームが終了するまでブルーボックスから出ることはできません。
つまり、カードの読み合いだけでなく、気圧の変化にどこまで耐えられるかも重要なゲームなのです。
『ジャンケットバンク』8巻の見どころ・感想
宇佐美班と伊藤班のごたごたも気になりますが、個人的な見どころはやはり、ブルー・テンパランスですね。
神がかった天堂のカード選択が恐ろしい
8巻最大の見どころは、天堂弓彦の神がかったカード選択でしょう。
序盤から配置側でも選択側でも、自分に有利な結果を引き寄せていく天堂。
ある程度の天秤の高度差を作ると、今度はその差を維持するような立ち回りに切り替えます。その結果、天堂のブルーボックスは加圧、真経津のブルーボックスは減圧された状態が続くことになります。
気になるのは、天堂がなぜここまで思い通りにカードを選べるのかという点です。本人は神の意思であるかのように振る舞いますが、本当にそれだけなのでしょうか。
御手洗から受け取ったゲームの情報を活用しているのか、天堂自身の実力なのか、それとも真経津に何らかの狙いがあるのか。
読んでいる側も、カードが選ばれるたびに理由を考えたくなります。
神父という設定と、神に導かれているような勝負運がうまく重なっており、天堂は非常に印象に残るキャラクターでした。
御手洗は真経津を裏切ったのか?
今回、個人的に興味深かったのは御手洗の行動です。
実は7巻で、御手洗はゲーム制作者の朔京治と契約を交わしていました。
「ザ・ショートホープ」をクリアする代わりに、朔が制作した5種類の銀行賭博について詳細な解説を受け取るというものです。
そして、今回の「ブルー・テンパランス」もその5種類に含まれていました。御手洗はその情報を持っていながら、対戦直前まで天堂には伝えていませんでした。
ところが、真経津に自身を買い戻さなかった理由を尋ねると、返ってきたのは「ボクが買わない方が面白くなりそうでしょ」という答え。
その言葉を受け、御手洗は天堂にゲームの詳細を伝えます。
表面的には真経津への裏切りにも見えますが、私は少し違う印象を受けました。真経津が面白い展開を望んでいるのなら、あえて天堂に情報を渡して勝負を難しくしてやろう。そんな、真経津の望みを叶えるための行動に感じられます。
これまで真経津の担当者として行動してきた御手洗だからこそ、二人のやり取りには独特の面白さがありました。
VIPが注目していたのは真経津ではなく御手洗
もう一つ驚いたのは、観客であるVIPたちの反応です。普通なら、12億円を賭けて戦う真経津や天堂に注目が集まりそうなもの。
ところが、今回のVIPたちは、ギャンブラー以上に御手洗の動向を気にしていました。地下オークションに堕ち、命懸けのゲームを乗り越えて復活した御手洗。
その経歴はVIPたちの間でも知られており、今度こそ彼が負ける姿を見たいと考えている者が多かったのです。
さらに、伊藤が御手洗を落札したのも、この注目度を利用してVIPに金を落とさせる狙いがありました。
伊藤がどこまで考えて行動しているのか気になる巻でもあります。
いつもと違う真経津の表情が気になる
これまでの真経津は、どれほど不利な状況でも余裕を感じさせる人物でした。
対戦相手が勝利を確信している場面でも、どこか楽しそうにしているのが印象的です。
しかし、今回の「ブルー・テンパランス」では、そんな真経津の表情に余裕がないように感じました。
天堂はゲームの詳細を事前に把握している一方、真経津には同じ情報がありません。
さらに、天堂は神がかったカード選択を続け、天秤の高度差を維持しています。
もちろん、真経津が本当に追い詰められているのか、それとも何かを考えているのかは分かりません。それでも、これまでとは少し違う真経津の姿が、今回の勝負に独特の緊張感を生んでいました。
H2⑥ 『ジャンケットバンク』8巻はどこで読める?
『ジャンケットバンク』8巻は、電子書籍サービスのRenta!などで読むことができます。
8巻では、新たなギャンブラー・天堂弓彦との「ブルー・テンパランス」が開幕。
神がかったカード選択の裏に何があるのか、ぜひ実際の漫画で確かめてみてください。
まとめ|真経津は天堂の神がかった選択を攻略できるのか?
『ジャンケットバンク』8巻では、伊藤吉兆が御手洗暉を落札した理由が明らかになり、宇佐美班と伊藤班の交流戦が始まりました。
今回の中心となるゲームは「ブルー・テンパランス」。
神がかったカード選択を見せる天堂弓彦に対し、真経津晨はこれまでにない苦戦を強いられます。
さらに、御手洗が天堂にゲームの詳細を伝えたことで、勝負の行方はますます予測できなくなりました。
8巻は天堂が圧倒的に有利な状況で終了。真経津がここからどのように逆転するのか、続きが気になるところです。
▶ 『ジャンケットバンク』9巻のあらすじ・感想はこちら




