『FX戦士くるみちゃん』の最終回が気になって検索した方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、『FX戦士くるみちゃん』は現在も連載中で、作品自体は完結していません。
しかし、9巻44話では、母親がFXで失った2,000万円を取り戻すためにFXを始めた福賀くるみの物語が、大きな区切りを迎えます。
スイスフランショックによって1億円を超える不足金を抱えたくるみはどうなったのか。自己破産後もFXを続けるのか。そして、45話以降は誰を中心に物語が描かれているのか。
この記事では、原作を50話まで読んだ筆者が、9巻44話で描かれたくるみの結末と、その後の展開を中心に解説します。
※ここから先は、9巻44話までの重大なネタバレに加え、45話以降の内容にも触れています。未読の方はご注意ください。
『FX戦士くるみちゃん』は完結してる?最終回は何話?
結論からいうと、『FX戦士くるみちゃん』はまだ完結していません。
2026年9月時点でも物語は続いているため、「○話が作品の最終回」と呼べるエピソードはまだありません。
ただし、これまでの物語には「ここで一度終わってもおかしくない」と感じるほど、大きな節目となるエピソードがあります。
その代表が、9巻44話です。
どん底まで追い詰められたくるみが、自分の置かれた状況と向き合い、自己破産を経て人生をやり直そうとするところまでが44話で描かれています。
そのため筆者としては、作品そのものの最終回ではないものの、「福賀くるみを主人公として始まった物語の最終回」と呼んでも違和感がないほど、きれいに一区切りした回だと感じました。
6巻27話では、山師芽吹が続けてきたFXに一つの決着がつきます。
もちろん27話を『FX戦士くるみちゃん』の最終回だと思う読者はいないでしょう。しかし、芽吹がFXにのめり込み、資金を失い、それでも取引を続けてきた一連のエピソードは、ここで非常にきれいに締められています。
こうして振り返ると、本作は作品全体が一本の物語として続きながらも、主要人物のFX人生にそれぞれ大きな節目を作っている漫画ともいえそうです。
なお、最新刊や現在何巻まで発売されているのかなど、原作漫画の刊行状況については「『FX戦士くるみちゃん』漫画は何巻まで?最新刊・全巻・完結情報を解説」で詳しくまとめています。
『FX戦士くるみちゃん』9巻44話の結末をネタバレ
ここからは、『FX戦士くるみちゃん』9巻44話までの結末を詳しく紹介します。
くるみの物語は、単純に「FXで大損して自己破産した」で終わるわけではありません。
1億円を超える不足金を抱え、自ら命を絶つことまで考えたくるみが、萌智子や父親と向き合い、最終的にどのような道を選んだのか。
筆者としては、1巻から続いてきたくるみのFX人生に一つの答えが出たのが9巻44話だと感じています。
1億円超の不足金を抱えたくるみはどうなった?
スイスフランショックによって、くるみは1億円を超える不足金を抱えることになります。
それでもすぐに現実を受け入れることはできません。
残っていた資金を海外FX口座へ移し、高いレバレッジをかけて一発逆転を狙います。一時は資金を増やすことに成功しますが、最終的には強制ロスカット。
文字どおり、取り返そうとして残ったお金まで失ってしまいます。
ここまで追い詰められたくるみは、自ら命を絶つことまで考えるようになります。
しかし、そこで大きな存在となったのが小金萌智子でした。
それまでの萌智子は、他人の失敗を面白がっているように見える場面もありました。しかし、くるみが本当に取り返しのつかないところまで追い詰められていると知ると、真正面から彼女と向き合います。
個人的には、このあたりから萌智子が本当の意味で「くるみの友達」になったように感じました。
父親にすべてを打ち明ける
萌智子とのやり取りを経て、くるみは少しずつ現実と向き合えるようになります。
そして、避け続けていた父親にも、自分がFXで何をして、どれほどの損失を抱えているのかを打ち明けます。
くるみにとって、これは非常に大きな一歩だったと思います。
これまでは「母親が失った2,000万円を自分が取り戻す」という思いから、一人でFXに向き合ってきました。
しかし、その結果として待っていたのは2,000万円を取り戻して終わる未来ではなく、それをはるかに上回る損失でした。
そんな現実を父親に知られることから逃げるのではなく、すべてを打ち明ける。
FXの勝ち負けとはまったく違うところで、ようやくくるみが前へ進み始めた場面だったように感じます。
1億円超の不足金は自己破産へ
最終的に、くるみは1億円を超える不足金をFXで取り返そうとするのではなく、自己破産という形で現実的に処理する道を選びます。
そして44話では、自己破産が認められた後のくるみも描かれます。
ここは『FX戦士くるみちゃん』の結末を語るうえで、かなり重要なポイントです。
自己破産後のくるみの日常が描かれる一方で、彼女と相場の関係が完全に断ち切られたわけではないことも示されています。
ここで「くるみはFXを完全にやめて、平穏な人生を歩み始めました」と締められないのも『FX戦士くるみちゃん』らしいところ。
「自己破産したから、もうFXとは無関係」という単純なハッピーエンドにはしない。
この少し不穏さを残した終わり方も含めて、筆者には44話が非常に『FX戦士くるみちゃん』らしい一区切りに感じられました。
45話以降はどうなる?酒田いなごたちの新章へ
くるみのFX物語は大きな区切りを迎えますが、『FX戦士くるみちゃん』自体はここで終わりません。
続く45話から登場するのが、新キャラクターの酒田いなごです。
ここからは登場人物や舞台が変化し、筆者としては「くるみの物語の続き」というより、新しい物語が始まったような印象を受けました。
44話から1年半が経過した頃の話としてスタートします。
45話から酒田いなごが登場
45話では、それまで物語の中心だったくるみではなく、酒田いなごを中心に話が進みます。
舞台となるのは、萌智子が立ち上げた会社「もちもち企画」。
そこには、くるみや高根やす子といったおなじみのキャラクターもいます。そして、就職活動をしていたいなごが面接を受け、もちもち企画へ入社するところから新たな物語が動き始めます。
44話までの重苦しい展開からガラッと雰囲気が変わることもあり、初めて45話を読んだときは、**「ここから主人公が変わるのか?」**と思ったほどでした。
ただし、公式に主人公交代や「第2部開始」などが発表されているわけではありません。
あくまで50話まで読んだ筆者の印象ですが、1~44話をくるみ中心の物語とするなら、45話からは酒田いなごたちを中心とした新章に入ったと考えると分かりやすいと思います。
46話以降は新キャラクターが物語の中心に
さらに46話以降では、いなごだけでなく、善波なな・月森きずなといった新しいキャラクターも本格的に登場します。
特に印象的なのが、投資に対する考え方がそれぞれ違うこと。
これまでの『FX戦士くるみちゃん』でも、くるみ・萌智子・芽吹・やす子がそれぞれ異なる距離感でFXと付き合ってきました。
新しいキャラクターたちが加わったことで、今度は別の角度から「投資をする人間」が描かれ始めています。
その一方で、くるみや萌智子、やす子といった既存キャラクターも引き続き登場。
完全にキャラクターを入れ替えて別作品のようになるのではなく、これまでの物語の延長線上に、新しい登場人物たちが加わった形になっています。
FXだけでなく「株」も本格的に描かれる
もう一つ、45話以降の大きな変化として感じたのが、扱われる投資の幅です。
これまでの物語はタイトル通り、FXが中心でした。
しかし46~50話まで読むと、FXではなく「株」が本格的に物語へ絡むようになります。
これも筆者が「新章に入った」と感じた理由の一つです。
1~44話では、くるみがFXを始め、勝ち負けを繰り返しながらスイスフランショックへたどり着くまでが一本の大きな軸になっていました。
それに対して45話以降は、酒田いなごたち新しいキャラクターを通して、FXだけに限定されない「投資」の世界へ少しずつ物語が広がっているように感じます。
44話で一つの物語を締め、45話から新しい登場人物と新しい投資テーマで再スタートした――。
50話まで読んだ現時点では、そのように捉えるのが一番しっくりきています。
くるみは45話以降も登場する?
「44話でくるみの物語が一区切りしたなら、その後はもう登場しないの?」
そう思うかもしれませんが、くるみは45話以降も引き続き登場します。
ただし、44話までのように常にくるみを中心として物語が進むわけではありません。
酒田いなごをはじめ、新たなキャラクターたちの出番が増え、その中にくるみも加わる形へと変化しています。
筆者としては、この「主人公のような立場から、一歩引いたところにいるくるみ」がなかなか面白いです。
投資について語る女子会にもくるみが参加
45話以降で特に印象に残ったのが、善波なな・月森きずな・酒田いなご・福賀くるみの4人が集まるエピソードです。
そこで話題になるのが投資。
中でも月森きずなは、5年連続でプラス収支を達成し、資産も1,000万円を突破している実力者です。
投資の魅力を3人に語り、自身の目標金額については1億円と宣言。
しかも1億円は夢物語ではなく、投資を続けていけば十分に狙える現実的な数字だと考えています。
きずなが「1億円は全然不可能じゃない」と熱く語っている横に、実際に数千万円規模まで資産を増やし、反対に1億円超の負債まで経験した女がいる。
この構図を知っている読者からすると、なんともいえない面白さがあります。
くるみの過去をきずなが知る日は来る?
個人的に今後楽しみにしているのが、月森きずながくるみの過去を知ることがあるのかという点です。
きずなから見れば、くるみは同じ職場の一人の女性にすぎないかもしれません。
しかし読者からすれば、
「その人、あなたが目標にしている金額よりすごい世界を見てきましたよ」
と言いたくなる状況です。
もし、くるみがかつて証拠金2,000万円を超えていたことや、スイスフランショックで1億円超の不足金を抱え、最終的に自己破産したことをきずなが知ったら、どのような反応をするのでしょうか。
もちろん、今後も知らないまま物語が進む可能性はあります。
それでも、44話までのくるみを知っている読者だけが感じられるこの情報量の差は、新章のちょっとした楽しみの一つだと思っています。
『FX戦士くるみちゃん』最終回・結末についてよくある質問
最後に、『FX戦士くるみちゃん』の最終回や結末について気になるポイントを簡単にまとめます。
- Q『FX戦士くるみちゃん』は完結した?
- A
『FX戦士くるみちゃん』は完結していません。
2026年9月時点でも物語は続いています。
9巻44話で福賀くるみを中心とした物語が大きな区切りを迎えるため、筆者としては「最終回のように感じられる回」だと思っていますが、作品そのものの最終回ではありません。
- Q『FX戦士くるみちゃん』は9巻で終わり?
- A
9巻で終わりではありません。
9巻には41~45話が収録され、44話でくるみの物語が大きく一区切り。続く45話から酒田いなごが登場し、新たな物語が始まります。
単行本も10巻以降へ続いています。
- Qくるみは最後に死ぬ?
- A
るみは死んでいません。
スイスフランショックによって1億円を超える不足金を抱え、自ら命を絶つことまで考えるほど追い詰められますが、萌智子や父親と向き合い、最終的には生きることを選びます。
その後も物語から退場するわけではなく、45話以降にも登場しています。
- Qくるみの1億円超の不足金はどうなった?
- A
くるみはFXで1億円を取り返すのではなく、最終的に自己破産を選択します。
自己破産が認められた後のくるみも描かれており、ここが1話から続いてきた彼女の物語における大きな節目となっています。
- Q44話が最終回じゃないなら45話以降は何の話?
- A
45話からは酒田いなごが登場し、46話以降は善波なな・月森きずなといった新しいキャラクターも物語の中心に加わります。
くるみ・萌智子・やす子など、これまでのキャラクターも引き続き登場します。
また、FXだけでなく株も本格的に扱われるようになるなど、筆者としては44話までとは少し違った新章が始まったように感じています。
ただし、公式に「第2部」「主人公交代」などと発表されているわけではありません。
まとめ
『FX戦士くるみちゃん』は、現在も連載が続いており、作品そのものはまだ完結していません。
原作漫画の最新刊・現在何巻まで発売されているのか・各巻の見どころなどを知りたい方は、以下の記事で詳しくまとめています。
→ 『FX戦士くるみちゃん』漫画は何巻まで?最新刊・全巻・完結情報を解説
また、原作だけでなく、あらすじ・登場人物・アニメ・作品の見どころなど、『FX戦士くるみちゃん』全体について知りたい方はこちらをご覧ください。
