『てのひら開拓村で異世界建国記』第3巻レビュー|姫救出完遂!ついに“建国宣言”で無人島は国家へ

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第3巻は、前巻から続く姫救出編の決着、そして“建国宣言”という大きな転換点を迎える一冊だ。

モリーニ商会への潜入、派手な脱出劇、そして開拓村を使った戦術的バトル。
冒険色が強まったかと思えば、後半では一転して発展モードへ回帰。

人口増加、レベル20到達、新機能解放、陶器作り――。
いよいよ「村」ではなく「国」と呼べる段階に踏み込み始めた巻と言えるだろう。

3巻の収録話と内容紹介

てのひら開拓村で異世界建国記〜増えてく嫁たちとのんびり無人島ライフ〜 3

てのひら開拓村で異世界建国記〜増えてく嫁たちとのんびり無人島ライフ〜 3

3巻は第13話~第18話を収録。

第13話|商館潜入作戦

街で得た資金を使い、鉄製品、穀類、綿花、家畜、大型犬などを大量購入。
これらを開拓村に持ち込めば、一気に文明レベルが上がる布陣だ。

サラの姫君・ユーリセシルはモリーニ商会の商館にいることが判明。
カイは貴族のボンボンを装い、アビスを従者役にして潜入。

巧みな話術で、姫を含む奴隷たちを一度に確認することに成功する。

第14話|開拓村を使った集団脱出

モリーニが席を外した隙に、奴隷たちを開拓村へ移動。
アビスが壁を破壊し、全員が逃げたように見せかける陽動作戦。

ただし、開拓村に無限滞在はできない。
戻るタイミングを見極める緊張感がある。

第15話|戦力差と逆転

護衛を圧倒するアビス。
そこにやり手の魔法師ファウゼルが登場。

一方カイは商館側を制圧するが、包囲される。
そこで開拓村から大量の戦士君を投入。

数と質で押し返す展開は爽快感がある。
さらにカイは、あえてファウゼルを開拓村へ移動させる。

第16話|外敵の概念

その理由は「村人に外敵という概念を教えるため」。
エネルが危機を説明し、村人と戦士君が一斉攻撃。
ファウゼルはフルボッコにされる。

救出は成功。
ユーリセシルや奴隷たちは無人島へ。

そしてカイはこの島に国を作る、と宣言する。

第17話|レベル20と新機能

ユーリセシルは「全員が住める城を作る」案を提案。
カイもこれを採用。

開拓村はレベル20へ到達。
エネルの妹・コロモが登場。衣類担当のサポートエルフ。

新機能も解放。
・村の出口追加(杭で現実世界と接続)
・種合成(より強い戦士君生成)

インフラが一段上がった感覚がある。

第18話|陶器の誕生

これまで皿はバナナの葉。
ここで文明レベルが一段階進む。

粘土を集め、窯を作り、レンの火で焼く。
陶器が誕生。

皿、壺、鍋、小瓶。
“保存”という概念が成立する。

細かいが、確実に国家基盤が固まっていく描写だ。

登場人物の動き・印象

カイ

完全に指導者ポジションへ。
戦術判断も的確で、理念も持ち始めた。
「国を作る」という宣言は精神的な成長の象徴。

ユーリセシル

元姫としての視点を持ち、城構想を提案。
単なる救われヒロインではなく、統治側の資質を感じさせる。

サラ

姫救出で役目を果たしたが、今後は軍事面でも活躍しそう。

アビス

戦闘力は依然トップクラス。
作戦の要として安定感がある。

コロモ

衣食住の“衣”担当。
文明レベルがさらに加速しそうな予感。

3巻の見どころ・印象に残った展開

第3巻は「救出と宣言」が軸。

商館脱出作戦

開拓村能力を最大限に活かした救出劇。
単純な力押しではなく、空間移動を戦術利用する構成が面白い。

また、奴隷たちを全員目の前に並ばせた話術も印象的。

外敵を“教材”にした発想

ファウゼルをあえて開拓村へ連れていく展開は秀逸。
村人に危機意識を持たせる教育的側面がある。

箱庭ゲームに“防衛意識”が芽生えた瞬間で見どころ。

陶器という文明の一歩

派手さはないが重要。
保存・流通・生活水準向上。

国家形成の基礎が一段階進んだのが印象的。

3巻全体のテーマ・考察

人口増加、インフラ整備、防衛概念の導入。
箱庭は完全に“都市運営シミュレーション”段階へ。

また、ユーリセシルという王族の加入は象徴的。
血統と理念が合流し、建国の正統性が芽生えた。

冒険編で終わらず、きちんと開拓路線へ戻したバランスも好印象だと思う。

まとめ

第3巻は、

・姫救出成功
・人口増加
・レベル20到達
・新機能解放
・建国宣言

と、大きな節目が詰まった巻だった。

一時は冒険物に寄るのかと思ったが、きちんと開拓と発展に回帰。
ここからは「国づくり」が本格始動するのか・・・次巻にも期待。