『無限ガチャ』第18巻レビュー|ミヤ“聖女”爆誕!獣人連合国との全面戦争と奈落の反撃

異世界で生きる物語
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巨塔と獣人連合国の戦争がついに決着へ――。

第18巻では、エリーの神話級アイテム「乖離世界のナイフ」が発動し、戦場が異世界へと変貌。

ミヤの“聖女騒動”や、フェイの策略で翻弄される獣人族など、戦いの裏で動く思惑も描かれる。
奈落陣営の強さと冷酷さ、そしてマスターたちの陰謀が交錯する巻です。

18巻の収録話と内容紹介

第18巻は第132話〜第139話を収録。

第132話から139話にかけて描かれるのは、巨塔VS獣人連合国の全面戦争

人種の転移作戦を進めるオルカ。獣人種は矢を射って人種を狙ってくるが、ミヤが奮闘。ミヤだけでは対処しきれないところでダーク(ライト)が現れ、戦況を一変させる。

神話級の神具「乖離世界のナイフ」を発動したエリーによって、戦場は異なる世界へと切り離され、もはや逃げ場のない死闘へ。

切り札の子供の人質もメラの分体とすり替わっているが気付かない獣人たち。エリーの与えた最後のチャンスも不意にし、裁きの鉄槌を下す。

最終手段の転移のマガタマを使用するも、フェイの罠で双血のマガタマだった・・・

登場人物の動き・印象

ライト(ダーク)

ミヤの危機に颯爽と登場し、獣人軍を圧倒。
彼の一撃で戦況が覆る様はまさに“神話級”の貫禄。
冷徹な判断力と、ミヤへの微笑ましい反応のギャップが魅力的。後半ではカオスと組んで、マガタマを破壊。

ミヤ

人種を守るために奮闘し、魔術で矢を防ぐなど献身的な活躍を見せる。
「聖女」と呼ばれることを戸惑いながらも、結果的に象徴的存在へと成長。
戦場での光として描かれる一方、ダークへの恋心も確実に点火。

エリー(巨塔の魔女)

神具「乖離世界のナイフ」で戦場を隔離。
獣人たちに最後のチャンスを与えたが、誰も応じず――その瞬間、“審判”を下す。
理知的かつ残酷な“裁く者”としての立ち位置が際立つ。

ガム(獣人ウルフ種族長)&レバト(タイガ種族長)

敗色濃厚のなか、フェイから渡された「転移のマガタマ」で逃げようとするが、それは罠だった。
実は“転移”ではなく、双血のマガタマ――獣人2000人の血を吸って再生する怪物を生む禁忌のアイテム。
フェイの掌で踊らされる二人の姿は、獣人種の悲劇と浅はかさを象徴している。

18巻の見どころ・印象に残った展開

巨塔と獣人連合国の戦いから決着までが描かれる第18巻。

エリーが神話級の神具を発動し、戦場そのものが異世界に変わるスケール感は必見です。

聖女ミヤ、まさかの爆誕!

人質救出後、クオーネが“人種の癒し手”としてミヤを称え、周囲も同調。

本人は困惑するが、ダーク(ライト)までも「聖女ミヤ、いい響きだな」と肯定。

重い戦場での一瞬の笑いと安らぎが印象的。

“乖離世界のナイフ”で別の空間へ

エリーが神話級神具を使い、空が赤く染まる。戦場を異世界に切り離すというスケール感は圧巻。

準備万端で臨んだはずのガムだったが、徒労に終わるくらいのレベル差を感じさせる。

最初からマスターたちの手のひらで踊っていただけの獣人種が印象的。

フェイの策略と獣人種の末路

逃げの一手として使われた「転移のマガタマ」が、実は“双血のマガタマ”という罠。

レバトにも同じ提案をしていたフェイの二枚舌が光る。

自分たちの立場を守るために争い、最後は血に沈む――獣人連合国の末路があまりにも皮肉に感じた。

18巻全体のテーマ・考察

第18巻のテーマは「救済と審判、そして欺き」。

エリーの審判は、もはや“正義”という言葉の外側にある絶対的な秩序。

一方で、ヒソミたちマスターの“上の存在”が獣人たちを利用している構図が、世界の非情さを際立たせる。

マスターたちは巨塔の情報を得ようと獣人たちをけしかけたわけだが、エリーが「乖離世界の世界」を使ったため情報が得られなかったのではないか。

ミヤが聖女として有名になると巨塔の全容もカモフラージュされそう。手を変えマスターたちが接触してくるかもと予想できます。

また、巨塔側が圧倒的勝利を収めたことで、リリスによる人種帝国の支配体制が現実味を帯びてくる。(エルフ女王国、ダークエルフ孤島国、ドワーフ王国はすでにリリスを支持することが確約)

まとめ

16巻から始まった巨塔VS獣人連合国もほぼ完結。

果たしてマスターたちは巨塔の情報を入手できたのか、その考え方や行動に次巻以降も注目ですね。