『ジャンケットバンク』5巻では、これまで命懸けのギャンブルを繰り広げてきた真経津晨が、街のクラブで新たな勝負に挑みます。
今回の対戦相手は、プロギャンブラーではなく大学生の2人。しかも、かつて真経津と戦った村雨礼二や獅子神敬も再登場します。
この記事では、5巻のあらすじ、登場人物、ゲーム「タンブリングエース」のルール、実際に読んだ感想を紹介します。
ゲームの勝敗には触れますが、イカサマの仕組みや攻略方法など、重要なネタバレはできるだけ伏せています。
『ジャンケットバンク』5巻の基本情報
| 作品名 | ジャンケットバンク |
| 作者 | 田中一行 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
| レーベル | ヤングジャンプコミックス |
| 収録話 | 第38話~第47話 |
| 主なゲーム | タンブリングエース |
5巻では、これまでの銀行主催のギャンブルとは異なり、街のクラブを舞台にした勝負が描かれます。
一方、カラス銀行では特四の課長の座をめぐる動きが本格化。物語の終盤には、真経津晨の次なる対戦相手も登場します。
『ジャンケットバンク』5巻のあらすじ
ジャックポット・ジニーは終わったかと思いきや、雛形の清算が終わるまで勝敗は決着がつきません。
その間、真経津も新たなギャンブルはできず、とある事情からクラブへ行くことに・・・
クラブで1戦すると、まふつのジャックポット・ジニーでの勝利が確定し、伊藤班から新たな刺客を送り込まれます・・・
御手洗が目指す新たな目標
前巻の「ジャックポット・ジニー」では、真経津晨がゲームの勝利条件を巧みに利用し、雛形春人を追い詰めました。
しかし、ゲーム終了後も雛形は生存しており、真経津の勝利はまだ正式には確定していません。
一方、雛形が死ぬまでの時間をVIP向けの賭けに利用する銀行のやり方に、強い怒りを覚えた御手洗暉。
敗者を見世物にする非人道的な仕組みを変えるためには、銀行内で権力を手に入れるしかありません。
そこで御手洗は、所属する宇佐美班の主任・宇佐美銭丸を課長に押し上げようと考えます。
真経津晨が街のクラブでギャンブルに挑む
そんななか、真経津晨は知り合いのパン屋から、娘がクラブでギャンブルに負けたという話を耳にします。(1巻登場のパン屋のおっさんです)
新たな遊び場を求め、真経津はそのクラブへ。
そこで出会ったのが、大学生の辺見充と京極学です。
2人はクラブで客を相手にギャンブルを行っており、京極はかつて真経津と戦った関谷仁の一番弟子を自称します。
今回の勝負は2対2のタッグマッチ。しかし、真経津にはパートナーがいません。
そこで姿を現したのが、以前の対戦相手である村雨礼二と獅子神敬でした。
かつて敵として登場したギャンブラーたちが再び集まり、サイコロを使ったゲーム「タンブリングエース」が始まります。
伊藤班が動き出し、新たな勝負へ
クラブでの勝負が終わったあと、雛形春人の死亡が通達されます。
これにより「ジャックポット・ジニー」は真経津晨の勝利として正式に確定。真経津は次のゲームに参加できるようになります。
そして、すぐさま動き出したのが伊藤班でした。
課長の座を狙う伊藤吉兆は、部下の昼間唯に指示を出し、宇佐美班へ勝負を申し込みます。
伊藤班が用意したギャンブラーは叶黎明。
5巻は、真経津晨と叶黎明の新たな対決が始まろうとするところで幕を閉じます。
『ジャンケットバンク』5巻の登場人物
主な登場人物を紹介します。獅子神や村雨が再登場する激アツ展開です。
真経津晨(まふつ しん)
カラス銀行の地下賭場で活躍するギャンブラー。今回は街のクラブに出向き、大学生たちとの勝負を楽しむ。かつての対戦相手である村雨と獅子神を呼び寄せる。
御手洗暉(みたらい あきら)
真経津の担当行員。銀行による敗者の見世物を廃止するため、宇佐美を課長に昇進させようと考える。
村雨礼二(むらさめ れいじ)
医師であり、かつて真経津と「サウンド・オブ・サイレンス」で対戦したギャンブラー。今回は真経津のパートナーとして勝負に参加する。
獅子神敬一(ししがみ けいいち)
「気分屋ルーシー」で真経津と対戦したギャンブラー。村雨とともにクラブへ姿を現し、今回の勝負にも関わる。
ドリンク係で重要なく役割を担った。
京極学(きょうごく まなぶ)
クラブでギャンブルを行う大学生。関谷仁の一番弟子を自称し、真経津たちに勝負を挑む。辺見よりもリーダー格の人物。
辺見充(へんみ みつる)
京極とともにクラブでギャンブルを行う大学生。真経津と村雨の雰囲気に圧倒され、次第におとなしくなっていく。
昼間唯(ひるま ゆい)
特四・伊藤班に所属する男性銀行員。伊藤吉兆の指示を受け、宇佐美班に勝負を申し込む。
叶黎明(かのう れいめい)
伊藤班が用意したギャンブラー。5巻終盤に登場し、真経津晨の次なる対戦相手となる。
『ジャンケットバンク』5巻に登場するゲーム内容・ルール
5巻では、大学生たちの考えたタンブリングエースが勝負に登場。
以下でルールをおさらい。
タンブリングエース
「タンブリングエース」は、5個のサイコロを使って役の強さを競うゲームです。
サイコロの各面には9・10・J・Q・K・Aが書かれており、出た目の組み合わせによって役が決まります。
ポーカーに似ていますが、サイコロの振り直しや賭け金の引き上げなど、独自のルールが採用されています。
| タンブリングエース|ゲーム概要 | |
|---|---|
| 対戦者 |
真経津晨・村雨礼二 VS 京極学・辺見充 |
| 初期チップ | 各100枚 |
| チップの価値 | 1枚100円 |
| 場代 | チップ10枚以上 |
| 使用する道具 | 6面ダイス5個 (9・10・J・Q・K・A) |
| 勝利条件 | 最も強い役を作る |
| 勝者 | 真経津晨・村雨礼二側 |
ゲームは次のように進行します。
- 親が場代を決め、参加者がチップを賭ける。
- 親から順番に全員が5個のサイコロを振る。
- 2周目に「レイズ」「コール」「ドロップ」を選択する。
- レイズまたはコールしたプレーヤーは、好きなサイコロを選んで振り直せる。
- 全員の行動が終わった時点で、最も強い役を持つプレーヤーが勝利する。
なお、レイズとリロールは1ゲームにつき各1回まで。また、誰かがサイコロを振るたびにレートが15%上昇する仕組みです。
タンブリングエースの役一覧
| 役の名前 | 成立条件 |
|---|---|
| 1ペア | 同じ目が2個 |
| 2ペア | 同じ目のペアが2組 |
| 3カード | 同じ目が3個 |
| フルハウス | 3カード+1ペア |
| 4カード | 同じ目が4個 |
| 5カード ★ | 同じ目が5個(最強の役) |
※役は上から弱い順に並んでいます。
最も強い役は5カードです。
単純な運任せのゲームにも見えますが、勝負の行方にはサイコロを扱う技術や駆け引きも大きく関わってきます。
『ジャンケットバンク』5巻の見どころ・感想
5巻は、雛形とのジャックポット・ジニーが決着するまで、真経津が新たな敵と戦えない状況。
そんな中、遊びにいったクラブで、京極たちと勝負していくエピソードがメイン。
普段、プロを相手にしている真経津がアマチュアをどう料理するのかが見どころです。他にもありますが以下で補足していきます。
かつての強敵・村雨と獅子神が再登場
5巻で特に印象に残ったのは、村雨礼二と獅子神敬の再登場です。
これまで真経津晨と命懸けのギャンブルを繰り広げてきた2人が、今度は同じクラブに姿を現します。(
しかも、村雨は真経津のパートナーとして勝負に参加。これまでの対戦を知っている読者にとっては、なかなか熱い展開ではないに思います。
真経津が電話で呼び出したらしいというのも、妙におかしいところ。
あれほど壮絶な勝負をした相手同士なのに、こうして再び集まる関係になっているのが面白いですね。
プロVSアマチュア!格下をどう料理するのか?
これまでの『ジャンケットバンク』は、銀行が主催するプロギャンブラー同士の命懸けの勝負が中心でした。
しかし、今回は街のクラブで行われるプロVSアマチュアの対決です。これまでのような緊迫した勝負とは少し異なり、箸休めのようなエピソードになっています。
とはいえ、勝負そのものがつまらないわけではありません。
むしろ面白いのは、真経津と村雨が明らかに格下の相手をどのように料理していくのかという点です。
京極はイカサマまで使って勝とうとしますが、相手は銀行の地下賭場を勝ち抜いてきたプロギャンブラーたち。実力差を見せつける展開は、これまでとは違った爽快感があります。
また、参加するのは真経津と村雨ですが、獅子神もしっかり活躍します。
関谷仁の一番弟子という肩書きが面白い
もうひとつ注目したいのが、京極学が関谷仁の一番弟子を自称していることです。
関谷仁といえば、1巻の「ウラギリスズメ」で真経津晨と対戦したギャンブラー。
カラス銀行の地下賭場で39連勝を記録していた人物ですが、真経津には敗北しています。
つまり、読者は京極の師匠が真経津に敗れたことを知っているわけです。
そんな人物の弟子を名乗る京極が、真経津と村雨を相手にどこまで戦えるのか。
個人的には、この時点で勝敗よりも、真経津たちがどのように相手を圧倒するのかという点に興味が移りました。
主人公が追い詰められて逆転する展開とは違い、圧倒的な実力者が格下を相手にする勝負。
5巻ならではの面白さが詰まったエピソードでした。
『ジャンケットバンク』5巻はどこで読める?
『ジャンケットバンク』5巻は、電子書籍サービスのRenta!などで読むことができます。
今回の「タンブリングエース」では、真経津晨と村雨礼二のコンビが活躍します。
ゲームの仕掛けや、京極が追い詰められていく過程は、ぜひ漫画本編で確かめてみてください。
まとめ|5巻はプロギャンブラーの実力を楽しめる一冊
『ジャンケットバンク』5巻では、街のクラブを舞台にした「タンブリングエース」が描かれました。
これまでの命懸けのギャンブルとは異なり、今回はプロとアマチュアの実力差を楽しむエピソードとなっています。
特に、かつて真経津晨と戦った村雨礼二や獅子神敬が再登場する展開は、シリーズを読み進めてきた読者にとって大きな見どころでしょう。
そして終盤では、伊藤班が本格的に動き出します。
新たなギャンブラー・叶黎明が登場し、真経津晨の次なる勝負が始まろうとしています。
宇佐美班と伊藤班の対立が、今後どのような展開を迎えるのか。6巻にも注目です。




