『とんでもスキルで異世界放浪メシ』の癒し担当・スライムのスイが主人公に!?
読者がスイの感情を想像して楽しむ、ほんわか癒し系スピンオフ。ムコーダやフェルとの“親子あるある”も必見!
この記事では「とんスキ、スイの大冒険」のあらすじや魅力についてまとめました。
あらすじや他情報
異世界に転移したムコーダと一緒に旅をしているスライムのスイ。
本編では料理に夢中なムコーダの相棒として活躍するスイだが、このスピンオフでは彼(?)の日常がメインに描かれる。
街で出会った女の子と友達になったり、女神の推しになったり、たまにムコーダとケンカしたり……?
スイ自体の心情描写はないものの、読者の心にはちゃんと伝わる。不思議で温かな、スイの毎日がはじまる。
作品基本情報
タイトル | 異世界のんびり農家 |
原作/作画 | 江口連/双葉もも |
出版社 / 掲載誌 | オーバーラップ/コミックガルド |
ジャンル | 異世界、スローライフ、グルメ、ファンタジー |
巻数 | 既刊8巻(2025年7月) |
アニメ・映画展開 | なし(本編はアニメ化) |
世界観と舞台設定
舞台は『とんでもスキルで異世界放浪メシ』と同じ世界。
ただし旅のルートや国の情勢などはあまり描かれず、スイの日常にフォーカスしたミクロな視点で物語が進む。
背景は森、野原、宿場町など。地味だが温もりある風景が、スイの小さな冒険を優しく彩っている。
作品の魅力
無邪気で愛らしいスライムの日常を、読者自身の感性で感じることができるのが魅力です。
本編だとムコーダが成り上がっていく様というか、ムコーダ中心の物語になっていますが、本作はスイが中心の物語。
読者が「スイの気持ち」を想像する楽しさ
スイはしゃべるのですが、心の声までは描かれません。スイの心情を察するには、「言葉」や「行動」、「効果音」などで読者がそれぞれ判断するしかないです。
ですから読者によって感想が変わる。スローライフ系のマンガなのに人によって解釈が変わる、珍しいパターンの作品になっています。
スライムなので表情から感情が読み取りにくいのも珍しいですね。
無垢なスイがとにかくかわいい
スイは善悪の区別も未熟な、まるで小さな子どものような存在。
初めてのことに目を輝かせ、友達と出会ってはしゃぎ、怒られるとしょんぼり…。
そんな無垢なリアクションが、読者の保護者本能をくすぐってくると思います。
ムコーダとフェルとの“親子関係”にほっこり
作中ではスイの誕生や関係性の説明は省略されているが、本編を読んでいる読者には伝わる関係性。
特に18〜19話の「スイの反抗期」エピソードは、まさに“親子喧嘩あるある”。
ムコーダに拗ねて、フェルに仲裁されて…という展開が妙にリアルで、ニヤニヤしてしまう。
日常メインのストーリー展開
原作本編が「旅×料理」を軸としたスローライフなら、このスピンオフは「子育て×日常」に近い構成。
戦闘は控えめで、スイの小さな成長や日常の発見が主題となっている。
ゆっくりしたテンポが心地よく、癒やし系マンガとして非常に優秀。
見どころ・注目シーン
個人的な見どころを紹介します。
- スイの反抗期(3巻18~19話)
- 本編ではほとんど登場しないルサールカ視点の描写もほっこりします(4巻28話、5巻37話等)
- 同じく本編では描かれなかったドラちゃん目線でのムコーダ達との出会い(6巻53話)
読む前の注意点
本編を読んでいないと、キャラの設定や関係性が分かりにくいかも。
新キャラがでてきたかと思えば、当たり前のように物語に溶け込んでいきますので、本編未読だと違和感を感じるかもしれません。
作者について
原作:江口連
原作ではムコーダの「ネットスーパー」スキルを活かしたグルメ×旅の物語を執筆。とんスキの本編レビューは以下。
漫画:双葉もも
本作でスイの魅力を視覚的に表現。感情豊かな作画と丁寧な日常描写でスピンオフを成立させている。
こんな人におすすめ
- スイが大好きな人
- 本編の“癒し要素”だけをもっと見たい人
- 子どものいる親や、癒やしを求めている読者
- 本編を読了済みで、キャラの魅力をもっと掘り下げたい人
まとめ
『スイの大冒険』は、“癒し”を極めたスピンオフ作品。
かわいさ、無垢さ、そして読者の想像を誘う演出によって、唯一無二の読書体験を提供してくれる。
本編のファンはもちろん、日々のストレスを忘れてホッとしたいすべての人に、ぜひおすすめしたい1ですす。