異世界×現代×成り上がり!?『異世界帰りの勇者〜』未読者向けレビュー!

不思議な世界の物語
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近年の異世界ものはただの「転生」「チート」だけでは語れません。
異世界の経験を持ち帰り、現実世界でどう活かすか?という切り口が増えています。

そんな中でも異彩を放つのが本作――
『異世界帰りの勇者は、ダンジョンが出現した現実世界で、インフルエンサーになって金を稼ぎます!』

長いタイトルにツッコミを入れたくなるかもしれませんが、そこは小説発の作品なのでご愛敬。
この記事では、これから本作を読もうか悩んでいる未読者の方に向けて、分かりやすく魅力と注意点をお届けします!

あらすじ

中学3年生の春休みに異世界に召喚された主人公の古谷良二。「よくぞ参られた異世界の勇者よ。どうか魔王を倒し我らを救いたまえ」と開口一番にいうどこぞの王様。

なんやかんやで無事に魔王を討伐し現在の世界に戻った古谷良二であったが、現実の世界にも同様の異世界のダンジョン群が出現。

世界がダンジョン攻略に向けて動き出す中、ただ一人完璧な攻略方法を知っている古谷良二は・・・

作品基本情報

タイトル異世界帰りの勇者は・・・以下略
作者Y. A
出版社 / 掲載誌KADOKAWA (カクヨム発)
ジャンル異世界帰り、チート、配信
巻数既刊5巻(2025年6月現在)
アニメ・ドラマ展開なし


作品の魅力

本作の魅力は現代の価値観にファンタジーのロジックを持ち込んだ世界で、主人公が成り上がっていく過程をコミカルに、ときにはリアルに描いている点です。

モンスター相手に無双する勇者ではなく、インフルエンサーとして成り上がっていくのが特徴的。

攻略情報を配信したり、冒険者のコンサルをしたりでお金を稼いでいく点は少し目新しい設定かもしれませんね。

世界観

日本やアメリカ、イギリス、中国など世界中に異世界のダンジョンが出現。と同時に鉱山や油田、炭田が枯れる。

資源の枯渇によりこのままでは文明が維持できないと専門家が警鐘を鳴らしていたところ、モンスターを倒したときに得られる魔石を加工すると資源として活用できることが判明。


不景気なことと一般的な会社員よりも収入が良いことから、冒険者という職業が誕生し数も増えていきます。

生活するためにダンジョンにもぐることが日常的になった、そんな世界観です。


一風変わったチートが楽しめる

ダンジョンの中では電気が使えない設定で、カメラなどの撮影機器も意味を成しません。

誰も攻略情報を撮影できない状態でしたが、主人公だけが撮影できるんですね。何でもダンジョンの深部で取れるレア素材を使ってデジカメを魔力で動くように改造したんだとか。

ユーチューブならぬミーチューブに動画をアップすると2時間でチャンネル登録者数が3億人突破。といった感じでインフルエンサー関連のチートが楽しめます。


見ていて気持ちがいい無双

主人公が「金、金、とにかく金」というキャラだと読者を選びそうですが、古谷良二はいたって普通の学生です。

嘘の攻略情報で亡くなる人、怪我をする人が多いことや、幼馴染がダンジョンデビューすることをきっかけに攻略配信を始めます。

冒険者を手助けするのが目的で、善意で配信をしていたらいつの間にか突き抜けちゃった。そんなイメージで嫌味のない無双が見ていて気持ちがいいです。

こんな人におすすめ

  • 現実世界にダンジョンが現れた系の設定が好きな人
  • 成り上がり系が好きな人
  • ハーレム系が好きな人

注意点

逆にバトル系が好きな人はちょっと注意が必要です。

サクサクとテンポの良いバトル描写はあるものの、ダンジョン出現で変わった人間模様や、主人公のインフルエンサー活動がメインのお話です。


まとめ

以上、「異世界帰りの勇者は、ダンジョンが出現した現実世界で、インフルエンサーになって稼ぎます!」の魅力や注意点でした。

興味のある人はぜひ読んでみてください。