断罪イベントまで残された時間は、たったの24時間──。
王太子に婚約破棄される未来が見えている公爵令嬢アレクサンドラは、前世でプレイした乙女ゲームの知識を武器に、破滅フラグを次々とへし折っていく。
手紙で知らされた予言、裏切るはずの家族や使用人の懐柔、そして迫りくる“逆ハーレムエンド”の回避。
時間との戦いが始まる、スピード感あふれる乙女ゲーム転生物語。
1巻あらすじ


残り一日で破滅フラグ全部へし折ります 1 ざまぁRTA記録24Hr.
[原作]福留しゅん [キャラクター原案・漫画]天城望

婚約者アルフォンソから突然の婚約破棄を告げられたアレクサンドラは、前世でプレイしていた乙女ゲームの世界にいることを思い出す。しかも、このままでは“逆ハーレムエンド”に辿り着き、破滅が待っていると知る。
残された時間はわずか1日。彼女はセナイダや妹ビビアナ、カロリーナらを味方に引き込み、商人イシドロに依頼を重ね、着実に準備を進めていく。
唯一の味方ジェラールはアレクサンドラを守る決意をするが、その裏には1年前から届いていた差出人不明の予言めいた手紙の存在があった…。
1巻の個人的見どころ
学園の交流会が始まるまであと24時間。
何もしないままだと逆ハーレムエンドに突入してしまい、それはアレクサンドラが最も回避したいルート。
以下で個人的な見どころを紹介します。
ヘラルド追放シーン
逆ハーレムメンバーの一人ヘラルド。アレクサンドラの家の執事。
身近な存在だからというのもあってフラグ折りの初めのターゲートになったわけですが、公爵家を貶める裏工作がバレて追放。
スカッと爽快ざまぁ感というよりも、「こういう感じで攻略対象者を排除していくのね」という物語の進行を知る意味で見どころ。
ビビアナとの会話で浮かび上がる、ルシアの“王妃の座”まで狙う強欲さ
ヒロインルシアは1話から登場するが、どういった性格なのかまでは1巻では明かされない。
4話でのビビアナとの会話やカロリーナとの会話で、初めて少し浮き彫りになる。
そういったラスボスの強大さを知る意味で4話が見どころです。
味方集めの範囲が広く、行動パターンが予測できない面白さ
逆ハーレムメンバーに順々に接触していく単調な物語ではなくて、メイドや家族、別の公爵家や王妃にまで接触していく奔走ぶりを見せるアレクサンドラ。
逆に言えば、どこまでヒロインは根回ししていたのか、1巻だけでその強大さが分かります。
前述した4話と併せて6話も見どころです。
まとめ&次巻注目ポイント
テンポよく進む“破滅フラグ回避RTA”感が面白い。
使用人から家族、現王妃まで手を伸ばす行動力はまさに24時間耐久フラグ潰し。
6話でのジェラールや王妃にあてた予言めいた手紙の差出人が誰なのかという謎が、物語を一層引き締めている。
次巻の注目ポイント
- 残りの逆ハーレムメンバーへの対処方法
- 差出人不明の手紙は誰が書いたのか