最近、思いっきり笑いましたか?
『まんゆうき』は、汚い、うるさい、意味不明……なのに、なぜか笑えるギャグの宝庫です。
バカバカしさに全力を注いだこの1冊で、あなたのストレスを吹き飛ばしましょう。
あらすじや他情報
物語の始まりは平和だったR村に突然妖怪が攻め込んでくるところから。困った村人は伝説の仙人『萬々』に退治を依頼しに行く。
しかし萬々はお昼寝中で、弟子の娘々を代わりに妖怪退治に連れていくことに・・・
基本的には1話~数話完結の話が続くが、中盤からは妖怪を操る秘密結社が出現し、話はさらにカオスへ加速。

作品基本情報
タイトル | まんゆうき~ばばあとあわれなげぼくたち~ |
作者 | 漫☆画太郎 |
出版社 / 掲載誌 | 集英社/週刊少年ジャンプ |
ジャンル | ギャグ、バトル、コメディ |
巻数 | 2巻完結 |
アニメ・ドラマ展開 | なし |
世界観と舞台設定
昔話風の“旅もの”設定に、下ネタや醜悪ギャグ、ドッカンドッカンの暴力ネタが混在。
形は少年漫画だが、内容は完全に漫☆画太郎スタイルの混沌世界。
作品の魅力
『まんゆうき』は、「万人向けではない」ことを武器にした最強の個性派ギャグ漫画。
ジャンプの歴史においても、このレベルの“異物感”は他にありません。
好き嫌いはハッキリ分かれますが、ハマる人には“一生モノの爆笑体験”になること間違いなしです。では以下に個人的に思う魅力をご紹介!
ギャグ漫画の“タブー”に挑む、狂気のスタイル
まず最大の特徴は、漫☆画太郎節全開の破壊的ギャグ。
作画・セリフ・展開すべてが「汚い」「バカバカしい」「意味不明」。でも、だからこそ笑える。
- 美少女キャラが次のコマで地獄の形相に
- 感動のセリフかと思ったらすぐ台無しにされる
- 細密すぎる顔芸とギャグタイミングの破壊力
ジャンプ本誌でここまで「やっていいの?」という領域を踏み越えた作家は、画太郎以外いません。
それ自体が、今では伝説的な事件とも言えるほど。
短さゆえの濃密さ
全2巻という短さも魅力の一つ。
引き延ばし一切なし、最初から最後までギャグと不快と笑撃の“濃縮還元100%で構成されています。
「とにかく1冊で爆笑したい」
「頭空っぽにして読めるギャグがほしい」
そんな人にはドンピシャの構成です。
クセが強すぎて“記憶に残る”中毒性
- トラウマ級の作画
- 異常にハイテンションな展開
- セリフの語感(例:ぶべらっ!ひでぶっ!)
こうした要素が相まって、読者の記憶にこびりつきます。
ネットミーム的に語られることも多く、「なぜか忘れられない1冊」として読後に何度も思い出される稀有なギャグ漫画です。
見どころ・注目シーン
- 極楽大使が瞬殺されたと勘違いした部下たちがとんずらするシーン(2巻)
- 急ピッチで進む物語からの衝撃のラスト(2巻)
- 別途、読み切りで掲載された「家なき子」も収録(2巻)

こんな人におすすめ
- 漫☆画太郎のクセが好きな人
- 当時のジャンプ作品を懐かしみたい大人読者
- 下ネタ・醜悪ギャグ・ジャンプ冒険譚、全部味わいたい人
注意点
- 表現の汚さ、ギャグ過激度が高いため、苦手な方には不向き。
- 少年漫画としては珍しい“殴る蹴る”の描写が容赦ないです。
まとめ
『まんゆうき』は、ジャンプ読者に「こんなギャグ漫画もあったのか」と驚きと戦慄を与える異色作。
1994年という空気感と漫☆画太郎の狂気が融合した作品を未読の方はぜひ…!
過激でシュール、でもどこか愛らしい。そんな“娘々旅”に、一度乗ってみてください。
どこで読める
紙の単行本以外にも電子コミックサイトでも扱いがあります。
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