『ジャンケットバンク』21巻では、ゲーム実況グループ「Ez Mode(イージーモード)」との対決がついに決着します。
さらに、伊藤班を吸収した宇佐美班の再編成、特四の課長・冠城宝雲の登場、カラス銀行の大規模なルール変更など、今後の物語を左右する重要な展開が続きます。
この記事では、『ジャンケットバンク』21巻のあらすじや登場人物、ゲーム内容、実際に読んだ感想をネタバレありで紹介します。
※この記事には『ジャンケットバンク』21巻のネタバレが含まれます。
『ジャンケットバンク』21巻の基本情報
| 『ジャンケットバンク』21巻 基本情報 | |
|---|---|
| 作品名 | ジャンケットバンク |
| 作者 | 田中一行 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
| レーベル | ヤングジャンプコミックス |
| 収録話 | 第198話~第207話 |
| 主なゲーム |
ジュエルシャワー・ハイガーデン ザ・ラビットホール |
『ジャンケットバンク』21巻のあらすじ【ネタバレ】
21巻は、前巻から続くイージーモードとの対決が決着し、物語が新たな局面へと進む一冊です。
特に後半では、これまで断片的に描かれてきたカラス銀行の権力構造が明らかになっていきます。
イージーモードとの対決がついに決着!
20巻から始まった、人気ゲーム実況グループ「Ez Mode(イージーモード)」との5対5の対決。
天堂弓彦、村雨礼二、獅子神敬一が3連勝し、銀行側が圧倒的な実力差を見せつけていました。
第4試合は真経津晨とチーくんによる「ジュエルシャワー・ハイガーデン」。
巨大な宝物庫から宝石を送り、宝箱に100個ぴったり詰めるゲームです。
ところが、真経津の宝箱には細工が施されており、普通にプレーしても勝てない仕組みになっていました。それでも真経津は、相手の想像を超える方法で勝利します。
そして最終戦は、叶黎明とうじゃめの大将対決かと思いきや、なんと叶1人に対してイージーモード5人全員が挑むことに。
しかし、5人がかりでも叶にはまったく歯が立ちません。最終的に銀行側が5戦全勝を達成し、イージーモードは銀行から手痛いお仕置きを受けることになりました。
その後、彼らは朔班に引き取られ、イージーモード編は幕を閉じます。
イージーモードのメンバーや全5試合の勝敗、その後の末路については、別記事で詳しく解説しています。
▶『ジャンケットバンク』イージーモードとは?メンバー5人・ゲームの勝敗と結末を解説
伊藤班が消滅!宇佐美班と渋谷班に再編成
イージーモードとの対決が終わると、物語はカラス銀行の内部へと戻ります。
20巻で描かれた主任解任戦に勝利した宇佐美班は、敗北した伊藤班を吸収することになりました。ただし、ここで少し複雑な人事が行われます。
伊藤班に主任解任戦を申請したのは御手洗暉だったため、伊藤吉兆の解任後、新たな主任となったのは御手洗でした。
しかし、主任は他班に主任解任戦を仕掛けられません。
そこで宇佐美の判断により、御手洗は主任の座を渋谷へ明け渡します。こうして、旧伊藤班は渋谷班として再編成されました。
表向きは宇佐美班と渋谷班という別々の組織ですが、実際には宇佐美が両班を指揮する体制です。
かつて激しく争った二つの班が、今度は同じ目標に向かって動き始めます。
特四の課長・冠城宝雲が登場!
再編成が進むなか、ついに特四の課長・冠城宝雲(かぶらぎほううん)が姿を現します。
宇佐美と伊藤がこれまで目指してきた課長の座。その地位に君臨している人物こそが冠城です。冠城の登場シーンは、非常に印象的でした。
これまで数々の策を巡らせてきた宇佐美や伊藤でさえ、冠城と比べればまだ子供。そんな圧倒的な格の違いを感じさせる演出でした。
しかし、宇佐美たちはすぐに冠城へ挑むわけではありません。
冠城班には強力な同盟があり、正面から解任戦を仕掛けるだけでは十分な成果を得られないためです。
カラス銀行の大型アップデートと次なる目標
さらにカラス銀行は、キャリアや特権に関する大規模なアップデートを発表します。
キャリアのデノミネーション、特権の購入制限、1ヘッドへの昇格条件変更、主任解任戦の厳罰化など、その内容は多岐にわたります。
これまで伊藤が利用してきた仕組みに、大きな制限が加えられました。
特に主任解任戦は、仕掛けた側も敗北すれば主任を解任されるという、非常に危険な制度へと変更されます。
そんななか、宇佐美が次なる標的として選んだのは、冠城班ではなく辻永班でした。
特四の勢力図を塗り替えるため、宇佐美たちは新たな戦いへと動き出します。
『ジャンケットバンク』21巻の登場人物
いつものメンバー、イージーモードに加え、21巻ではカラス銀行の行員が数多く登場します。
冠城宝雲(かぶらぎ ほううん)
カラス銀行特四の課長であり、冠城班の主任。宇佐美と伊藤が目標としてきた人物で、21巻でついに登場します。
その存在感は圧倒的で、宇佐美や伊藤でさえ小さく見えるほど。
今後の物語において、重要な相手になることを予感させます。
宇佐美銭丸(うさみ ぜにまる)
主任解任戦に勝利し、伊藤班を吸収した宇佐美班の主任。
御手洗から渋谷への主任交代を指示し、二つの班を実質的に統率する体制を整えます。
さらに冠城班を攻略するため、次なる標的を辻永班に定めます。
御手洗暉(みたらい あきら)
伊藤班への主任解任戦を申請した行員。
勝利によって一度は主任になりますが、宇佐美の方針に従い、その座を渋谷へ譲ります。
かつてオークションに落ちた経験がありながら、特四の行員として復活した異例の存在です。
真経津晨(まふつ しん)
銀行側のギャンブラー。
イージーモードとの第4試合でチーくんと対戦し、不利な仕掛けが施されたゲームでも勝利を収めます。
叶黎明(かのう れいめい)
人気ゲーム実況配信者であり、銀行側のギャンブラー。
イージーモードとの最終戦では、5人全員を相手に圧倒的な強さを見せつけます。
『ジャンケットバンク』21巻のゲーム内容・ルール
21巻では、イージーモードとの対決を締めくくる二つのゲームが登場します。
ジュエルシャワー・ハイガーデン
対戦者:真経津晨 VS チーくん
巨大な宝物庫から送り込まれる宝石を操作し、目の前の宝箱に100個ぴったり詰めるゲームです。
宝物庫には最初に5個の宝石が入っており、プレーヤーは毎ラウンド、次の3種類から行動を選択します。
| ジュエルシャワー・ハイガーデン | |
|---|---|
| 対戦者 | 真経津晨 VS チーくん |
| ゲーム形式 | 宝石の数量を調整する対戦ゲーム |
| 初期状態 | 宝物庫に宝石が5個入っている |
| 行動選択 | 毎ラウンド、3種類の行動から1つを選択する |
| 宝石倍化 | 宝物庫にある宝石の数を2倍にする |
| 切替 | 宝石が流れるパイプの方向を切り替える |
| 開放 | 宝物庫の扉を開き、宝石をパイプに流す |
| 勝利条件 | 宝箱に宝石を100個ぴったり詰め、その状態を5秒間維持する |
| 勝者 | 真経津晨 |
勝利条件は、宝箱に100個ちょうどの宝石を入れ、その状態を5秒間維持すること。
しかし、真経津の宝箱は上げ底になっており、そもそも100個の宝石が入らないように細工されていました。
それでも真経津は、640個もの宝石をチーくん側へ送り込むという予想外の行動に出ます。
結果、チーくんはステージから落下。
勝者は真経津晨です。
ザ・ラビットホール
対戦者:叶黎明 VS イージーモード5人全員
5×12マスの巨大なステージで行われる、非対称型の変則オニごっこです。
| ザ・ラビットホール | |
|---|---|
| 対戦者 | 叶黎明 VS イージーモード5人 |
| ゲーム形式 | 非対称型の変則オニごっこ |
| ステージ | 5×12マスの巨大ステージ |
| 脱出側 | イージーモードの5人。毎ラウンド0~5マス移動できる |
| オニ側 | 叶黎明。脱出側の人数と同じ数の罠を設置できる |
| 行動順 |
① 脱出側が移動先を指定 ② オニ側が罠を設置 ③ 脱出側が実際に移動 |
| 罠のリセット | 設置した罠はラウンド終了時にリセットされる |
| おまもり | 脱出側は各自1個所持。ゲーム中1度だけ使用でき、指定した1人をそのラウンドの罠から守れる |
| 失格条件 | 罠のあるマスに止まると床が抜けて落下し、失格となる。通過するだけならセーフ |
| 勝利条件 |
脱出側:1人でもゴールに到達 オニ側:脱出側5人全員を落下させる |
| 勝者 | 叶黎明(第2ラウンドで決着) |
かなりイージーモード側が有利な仕様でしたが、叶黎明は表情1つ変えずに1ラウンド目で4人を落下させます。
そして2ラウンド目で決着。勝者は叶黎明。銀行側の5戦全勝が確定しました。
なお、4人が落下した直後に伝説となったハカセが登場します。
→『ジャンケットバンク』ハカセとは誰?突然現れた謎のキャラを解説
カラス銀行の大型アップデート!変更された5つのルール
| 変更項目 | 変更前 | 変更後 |
|---|---|---|
| ① キャリアのデノミネーション | 従来の所持キャリアをそのまま使用 | 全行員の所持キャリアを1/52に圧縮 |
| ② オークションからの買い戻し | 他行員による買い戻しが可能 | 他行員の買い戻しを禁止。ヒーローズジャンケットも廃止 |
| ③ 特権の購入 | キャリアがあれば購入数に上限なし | 特権ごとに在庫上限を設定。主任解任権の上限は50で、現在は在庫切れ |
| ④ 1ヘッド昇格条件 | 賭博口座の現残高 上位50人 |
累計獲得額 上位25人 |
| ⑤ 主任解任戦の敗北リスク | 申請側が敗北しても、1か月間の申請禁止のみ | 申請側も敗北すれば主任解任。仕掛けた行員はオークション送り |
| ⑤ 主任解任戦の棄却条件 | 交戦棄却権があれば棄却可能 | 交戦棄却権に加え、1ヘッドギャンブラー1人を申請側へ譲渡する必要あり |
特に注目したいのは、主任解任戦のルール変更です。
これまでは仕掛けた側のリスクが比較的小さかったものの、今後は敗北すれば主任解任という厳しい処分が待っています。
さらに、解任戦を断る場合にも1ヘッドギャンブラーを差し出さなければなりません。
つまり、主任解任戦は仕掛ける側も仕掛けられる側も、簡単には後戻りできない戦いになったのです。
この新ルールのもとで、宇佐美班は次なる標的・辻永班との戦いに挑もうとしています。
① 全行員のキャリアを1/52に圧縮
まず、全行員の所持キャリアを1/52に減らすデノミネーションが実施されます。
これまで伊藤は「ヒーローズジャンケット」をうまく利用し、大量のキャリアを獲得していました。
そのため、キャリアはどんどんインフレ。
今回の措置は、そうしたキャリアのインフレを戻すための変更です。
② オークションからの買い戻し禁止
行員がキャリア不足によってオークション送りになった場合、他の行員が買い戻すことが禁止されます。
御手洗は、オークションから復活した経歴によってVIPの注目を集め、ヒーローとなりました。
今後は同様の手法を使うことが難しくなります。
さらに、ヒーローズジャンケットそのものも廃止されることになりました。
③ キャリアで購入できる特権に在庫上限を設定
これまではキャリアさえあれば、特権を何度でも購入できました。
しかし、今後は特権ごとに在庫上限が設定されます。
主任解任権の在庫上限は50で、発表時点ではすでに在庫切れ。
伊藤が大量に所持していた主任解任権も、制度変更によって3枚に圧縮されました。
これまでのように、キャリアの力だけで主任解任戦を次々と仕掛けることは難しくなります。
④ 1ヘッドへの昇格条件を変更
従来は、賭博口座の現残高上位50人が1ヘッドへ昇格する仕組みでした。
しかし、今後は累計獲得額上位25人へと変更されます。
伊藤が大量に試合を組んだ影響でギャンブラーの死亡が相次ぎ、実力が十分でない者まで1ヘッドに昇格する状況が生まれていました。
今回の変更には、1ヘッドの実力水準を維持する狙いがあるようです。
そしてこの変更により村雨のワンヘッド昇格が決まりました。
⑤ 主任解任戦の敗北リスクが大幅に増加
最も大きな変更といえるのが、主任解任戦の新ルールです。
これまでは、解任戦を仕掛けた側が敗北しても、1か月間新たな解任戦を仕掛けられなくなるだけでした。
しかし、新ルールでは申請側も敗北すると主任が解任され、申請した行員はオークション送りになります。
さらに、主任解任戦を棄却するには、交戦棄却権に加えて1ヘッドのギャンブラーを1人、申請側へ譲渡しなければなりません。
今後の主任解任戦は成立しやすくなったものの、申請側のリスクも増大することになります。
『ジャンケットバンク』21巻の見どころ・感想
21巻はコメディからのシリアス。緩い日常描写が終わり、再び戦いモードへと移っていきます。
イージーモード編は最後までコメディ全開!
20巻から続いていたイージーモード編は、最後までコメディ色の強い展開でした。
ゲーム設備だけは非常に豪華なのに、叶側との実力差はあまりにも大きい。
特に最終戦では、叶1人に対してイージーモード5人全員という、普通なら圧倒的に不利な組み合わせが実現します。
ところが、実際には叶が圧勝。
第1ラウンドで4人が脱落するという展開には笑ってしまいました。
途中で謎のハカセまで登場し、確率の話が始まるなど、これまでの命懸けのギャンブルとはまるで別作品のような雰囲気です。
壮絶な主任解任戦のあとだからこそ、こうした遊び心のあるエピソードがより面白く感じられました。
冠城宝雲の登場で、ようやく本当の敵が見えてきた
個人的に21巻で最も印象に残ったのは、冠城宝雲の登場です。
これまで宇佐美と伊藤は、特四の課長になるために争ってきました。
しかし、その課長がどのような人物なのかは、読者にはよく見えていませんでした。
21巻でようやく目標となる人物が姿を現し、物語の大きな方向性がはっきりしたように感じます。
特に面白かったのは、冠城の前で宇佐美や伊藤たちが子供の姿になる演出。
あの宇佐美や伊藤でさえ、冠城から見れば子供同然なのかと思わされる、非常にインパクトのある場面でした。
これまでの強敵とは異なる、銀行組織そのものの頂点に近い人物としての威圧感があります。
大型アップデートで主任解任戦がさらに過酷に!
銀行の大型アップデートも見逃せません。
なかでも、主任解任戦のルール変更には驚かされました。
これまでは申請する側が比較的有利な制度でしたが、新ルールでは仕掛けた側も敗北すれば主任を解任されます。しかも、申請した行員までオークション送りになるという厳しさです。
一方で、解任戦を断るためにも1ヘッドギャンブラーを差し出す必要があります。
これでは、仕掛けられた側も簡単には逃げられません。
今後は単にギャンブラー同士の強さを競うだけでなく、どの班に、どのタイミングで解任戦を仕掛けるかという組織同士の駆け引きが、ますます重要になりますね。
特四の六班が明らかに!次なる標的は辻永班
21巻では、特四の勢力図も見えてきました。
特四には、冠城班、片伯部班、白金班、宇佐美班、渋谷班、辻永班の六班が存在します。
このうち、冠城班・片伯部班・白金班は同盟関係にあります。
宇佐美たちが冠城班だけを倒しても、同盟班へ資産を移されてしまえば、十分な戦力を手に入れられない可能性があります。
つまり、冠城を攻略するには、三班をまとめて相手にできる体制が必要なのです。そこで重要になるのが、まだ宇佐美たちの陣営に加わっていない辻永班。
辻永班を制圧できれば、三班対三班という構図を作ることができます。
冠城という明確な目標が登場したにもかかわらず、そこへたどり着くまでにまだ大きな壁がある。
この展開には、今後の物語がさらに大きなスケールへ進んでいく期待感がありました。
『ジャンケットバンク』21巻はどこで読める?
『ジャンケットバンク』21巻は、電子書籍サービスのブックライブなどで読むことができます。
21巻では、イージーモードとの対決が決着し、カラス銀行の新たな勢力争いが始まります。
特に冠城宝雲の登場シーンや、銀行の大型アップデートが発表される場面は、ぜひ漫画本編で確認してほしいところです。
まとめ|『ジャンケットバンク』21巻は新たな勢力争いの幕開け!
『ジャンケットバンク』21巻では、イージーモードとの対決が決着し、銀行側の5戦全勝で幕を閉じました。
しかし、本当の見どころはその後の展開でしょう。
伊藤班を吸収した宇佐美班の再編成、圧倒的な存在感を放つ冠城宝雲の登場、そしてカラス銀行の大型アップデート。
これらによって、物語は新たな段階へと進み始めます。
次なる標的は辻永班。
宇佐美たちはどのような戦略で勢力を拡大していくのでしょうか。
続く22巻にも注目です。
▶ 『ジャンケットバンク』22巻のあらすじ・感想はこちら
▶ 『ジャンケットバンク』漫画完全ガイド|全巻あらすじ・ゲーム一覧・登場人物を解説

