『ジャンケットバンク』17巻では、獅子神敬一と叶黎明による「デッドマンズ・キャンドルライト」がついに決着します。
序盤から叶に圧倒され、絶体絶命の状況に追い込まれる獅子神。しかし、勝負の途中で思いがけない突破口を発見し、格上の叶を追い詰めていきます。
果たして獅子神は、叶に勝利できるのでしょうか。
この記事では、『ジャンケットバンク』17巻のあらすじや登場人物、ゲームの結末、実際に読んだ感想を紹介します。
※この記事には17巻の勝敗など、一部ネタバレが含まれます。ただし、逆転の核心となる仕掛けについては詳しく触れていません。
『ジャンケットバンク』17巻の基本情報
| 『ジャンケットバンク』17巻 基本情報 | |
|---|---|
| 作品名 | ジャンケットバンク |
| 作者 | 田中一行 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
| レーベル | ヤングジャンプコミックス |
| 収録話 | 第158話~第167話 |
| 主なゲーム | デッドマンズ・キャンドルライト |
『ジャンケットバンク』17巻のあらすじ【ネタバレ】
17巻は、16巻から続く「デッドマンズ・キャンドルライト」が中心です。
宇佐美班の獅子神敬一と伊藤班の叶黎明による、命がけの1/2ライフ戦が決着します。
さらに巻末では、主任解任戦の最終決戦となる1ヘッド戦へと物語が進みます。
序盤|叶黎明に圧倒される獅子神敬一
16巻から続く「デッドマンズ・キャンドルライト」。
宇佐美班の獅子神敬一と伊藤班の叶黎明による勝負は、序盤から一方的な展開となっていました。
相手の行動を読み切る叶に対し、獅子神はまったく歯が立ちません。
獅子神の部屋では次々とロウソクに火が灯り、ついには5本すべてが点火。残り時間はわずか12分にまで追い込まれます。
一方、叶のロウソクは最初の1本のみ。第8ラウンド終了時点で、獅子神が獲得したハッピーハートは0個という絶望的な状況でした。
このままでは勝つどころか、生き残ることすら難しいと思われます。
中盤|獅子神が見つけた逆転の突破口
しかし、ここで獅子神が思いがけない反撃を見せます。
これまで叶との読み合いでは完敗していた獅子神ですが、ゲーム中に起きたある現象に着目していました。そして、その気付きをもとに大胆な賭けに出ます。
結果は見事に成功。
それまで圧倒的に不利だった獅子神に、逆転の可能性が生まれます。獅子神の反撃によって、勝負の流れは大きく変化。
叶もまた、これまで格下としか見ていなかった獅子神の実力を認め始めます。
一方的だった勝負は、ここから一気に緊迫した展開へと変わっていくのでした。
終盤|獅子神VS叶黎明、18ラウンドで決着!
勝負は第17ラウンドへ。
獅子神はついに叶を追い詰めますが、ここで彼らしい選択をします。それは、叶を殺さずに勝利すること。獅子神は自分に有利な情報をあえて叶に教え、相手が生き残れる道を用意します。
しかし、叶はその申し出に従いません。
獅子神の予想とは異なる選択を行い、勝負は思いもよらない方向へと進んでいきます。
そして、迎えた第18ラウンド。
最後は獅子神が叶にハッピーハートを渡し、長い戦いが決着します。
勝者は叶黎明。獅子神は敗北しましたが、幸いにも命を落とすことはありませんでした。こうして主任解任戦の1/2ライフ戦がすべて終了。
いよいよ宇佐美班と伊藤班の存続を懸けた、最後の1ヘッド戦が始まろうとしていました。
『ジャンケットバンク』17巻の登場人物
新規で登場するキャラは特にいません。
主な登場人物は以下。
獅子神敬一(ししがみ けいいち)
宇佐美班の代表として「デッドマンズ・キャンドルライト」に挑むギャンブラー。
序盤は叶に圧倒されますが、ゲームの仕組みに隠された突破口を発見し、反撃を開始します。格上の相手にも食らいつく成長を見せる一方、叶を殺したくないという優しさも失っていません。
17巻では、獅子神の成長と人柄が強く印象に残ります。
叶黎明(かのう れいめい)
伊藤班の代表として獅子神と対戦するギャンブラー。
以前は真経津晨と対戦し、その後は獅子神たちと日常をともにする場面も増えていました。
しかし、勝負が始まれば容赦のない実力者。
獅子神の反撃を受けても冷静さを失わず、最後まで自分の勝利を疑わない姿勢を貫きます。
真経津晨(まふつ しん)
宇佐美班に所属する1ヘッドのギャンブラー。
17巻では獅子神と叶の対戦をテレビで観戦しています。
次に控える1ヘッド戦では、宇佐美班の代表として勝負に挑むことになります。
村雨礼二・天堂弓彦
16巻で「ピーキー・ピッグ・パレス」に勝利した二人。
17巻では獅子神と叶の戦いを観戦し、勝負の展開に対する考えや反応を見せます。
宇佐美銭丸・伊藤吉兆
主任解任戦で対立する二人の班長。
現地で獅子神と叶の対戦を見守ります。
今回の1/2ライフ戦が終われば、いよいよ両班の存続を懸けた最終決戦です。
『ジャンケットバンク』17巻のゲーム内容・ルール
17巻で登場するのは引き続きデッドマンズ・キャンドルライトです。
デッドマンズ・キャンドルライトとは?
「デッドマンズ・キャンドルライト」は、3種類の死者と3種類の門番を使って戦う1対1のギャンブルです。
| デッドマンズ・キャンドルライト | |
|---|---|
| ゲームランク | 1/2ライフ |
| 対戦形式 | 1対1 |
| 宇佐美班 | 獅子神敬一 |
| 伊藤班 | 叶黎明 |
| 賭金 | 総額10億円 |
| 副賞 | スケルトンキー |
| 勝利条件 | ハッピーハート7個獲得、または対戦相手の死亡 |
| 死亡リスク | ロウソクの点火による残り時間の減少。時間切れで致死量の毒が放出される |
| ラウンド数 | 無制限 |
| 決着 | 第18ラウンド |
| 勝者 | 叶黎明(伊藤班) |
プレーヤーは「トラベラー」と「ゲートキーパー」に分かれ、死者と門番を配置します。
配置の組み合わせによってハッピーハートが増減したり、ロウソクに火が灯ったりする仕組みです。
ロウソクが増えるほど残り時間が減少し、時間切れになると死亡する危険があります。
基本的なルールや死者・門番の種類については、16巻の記事で詳しく紹介しています。
→『ジャンケットバンク』16巻のあらすじ・感想【ネタバレ】天堂の勝利と獅子神VS叶黎明
17巻で明らかになるロウソクの意外な仕組み
17巻で重要になるのが、ロウソクの炎に関する仕掛けです。
獅子神は叶との読み合いで勝てない状況に追い込まれますが、ロウソクに起きるある変化に気付きます。
そして、ゲームのルールそのものを利用した大胆な作戦を実行。この発想によって、叶との圧倒的な実力差を埋めていきます。
単純なカードの読み合いだけでは勝てない相手に、別の角度から挑むという、『ジャンケットバンク』らしい展開です。
具体的な仕組みについては、漫画本編で確認してみてください。
勝者は叶黎明!スケルトンキーの行方は?
18ラウンドに及ぶ勝負を制したのは、伊藤班の叶黎明です。
これにより、今回の1/2ライフ戦の副賞であるスケルトンキーは伊藤班が獲得しました。
一方、前の1/2ライフ戦では村雨礼二&天堂弓彦ペアが勝利しているため、宇佐美班もスケルトンキーを1つ獲得しています。
結果として、両班が1つずつ保有する形になりました。
スケルトンキーは最終1ヘッド戦を有利にするアイテムですが、この時点ではどちらか一方が数で優位に立つ状況ではありません。
『ジャンケットバンク』17巻の見どころ・感想
個人的に面白かったシーンを紹介します。
獅子神敬一が予想以上に奮闘!
17巻で最も印象に残ったのは、やはり獅子神敬一の奮闘です。
第8ラウンドまでは完全に叶のペース。
読み合いではまったく相手にならず、正直なところ、このまま一方的に敗北するのではないかと思いました。
しかし、獅子神は諦めません。相手の思考を読み切ることができないなら、別の方法で勝機を見つければいい。
そんな発想の転換によって、叶を追い詰めていく展開は非常に面白かったです。
特に、叶が獅子神を格下として見るのをやめ、実力を認める場面には成長を感じました。
かつては格上のギャンブラーに翻弄されることが多かった獅子神ですが、確実に強くなっています。
獅子神の優しさは長所か、それとも弱点か?
獅子神の魅力は、強くなっても人間らしい優しさを失わないところでしょう。第17ラウンドでは、叶を生かしたまま勝利するために、自分に有利な情報を明かします。
もし、獅子神が勝利だけを考え、叶に何も教えなければ、本当に勝っていたかもしれません。
ただ、それができないのが獅子神という人物です。
命がけのギャンブルでは甘さともいえる行動ですが、読者としてはむしろ好感が持てます。勝つために相手を殺すのではなく、相手を生かしたうえで勝ちたい。
そんな獅子神らしい姿勢が、17巻では特に印象的でした。
最後まで勝利を疑わない叶黎明の強さ
獅子神が予想以上の成長を見せた一方、叶黎明の強さも際立っていました。叶は途中から追い詰められ、獅子神に生き残る道まで用意されます。
それでも、獅子神の申し出にすがるような姿勢は見せません。
最後まで自分が勝つという態度を崩さず、焦る様子もほとんどありませんでした。
叶がいつから勝機に気付いていたのかは分かりませんが、その落ち着きぶりはさすがです。
普段はコミカルな姿を見せることも多い叶ですが、ギャンブラーとしては非常に恐ろしい人物だと再認識しました。
それにしても、獅子神と叶はどちらも日常パートでおなじみのキャラクター。
個人的には、二人とも生き残ってくれて本当に良かったという気持ちが強いです。
観戦する仲間たちの反応も面白い
今回のゲームでは、獅子神と叶の勝負だけが延々と描かれているわけではありません。真経津晨や村雨礼二、天堂弓彦たちもテレビで勝負を観戦しています。
さらに、現地では宇佐美銭丸と伊藤吉兆も試合の行方を見守っていました。
こうした人物たちの反応や考えが、勝負の合間に挟まれる構成も面白かったです。
読者とは違った視点でゲームを見ている人物もいるため、勝負の緊張感がより伝わってきます。
登場人物の個性を見せながら、ゲームの展開を盛り上げる描き方がうまいと感じました。
1/2ライフ戦は本当に必要だった?
少し気になったのが、今回の主任解任戦の仕組みです。
今回の団体戦では、2試合の1/2ライフ戦を行い、その勝者がスケルトンキーを獲得することになっていました。
スケルトンキーは最終1ヘッド戦を有利にするためのアイテムです。
ところが、結果は宇佐美班と伊藤班が1つずつ獲得。
これでは、どちらかが明確に有利になったとは言いにくい状況です。
結局、最後は大将戦に出場するギャンブラーの実力が重要になりそうです。
そう考えると、あれだけ命がけの勝負をした1/2ライフ戦は何だったのか、と少し思ってしまいました。
もっとも、村雨や天堂、獅子神、叶といったキャラクターの活躍をたっぷり楽しめたので、個人的には十分満足しています。
『ジャンケットバンク』17巻はどこで読める?
『ジャンケットバンク』17巻は、電子書籍サービスのブックライブなどで読むことができます。
今回の17巻では、獅子神敬一と叶黎明による命がけのギャンブルがついに決着。
獅子神が見つけた逆転の突破口や、叶が最後まで勝利を諦めなかった理由は、ぜひ漫画本編で確認してみてください。
まとめ|『ジャンケットバンク』17巻は獅子神の成長が見どころ!
『ジャンケットバンク』17巻では、獅子神敬一と叶黎明による「デッドマンズ・キャンドルライト」が決着しました。
勝者は叶黎明でしたが、獅子神も予想以上の奮闘を見せてくれました。
読み合いで圧倒されながらも、ゲームの仕組みに着目して反撃する姿は、これまでの獅子神とはひと味違います。
また、二人とも生き残る結末になったのも嬉しいところです。そして次の18巻では、いよいよ主任解任戦の最終決戦となる1ヘッド戦が始まります。
真経津晨の対戦相手は誰なのか。そして、宇佐美班と伊藤班のどちらが生き残るのか。
物語はいよいよ大きな山場を迎えます。

