『ジャンケットバンク』16巻では、14巻から続いてきた「ピーキー・ピッグ・パレス」がついに決着します。
15巻で覚醒した村雨礼二は、天堂弓彦とともに牙頭猛晴&漆原伊月ペアを追い詰めます。しかし、勝負の裏には天堂が仕掛けた驚くべき思惑が隠されていました。
さらに後半では、新たな1/2ライフゲーム「デッドマンズ・キャンドルライト」が開幕。獅子神敬と叶黎明という、意外すぎる組み合わせが実現します。
この記事では、『ジャンケットバンク』16巻(第148話~第157話)のあらすじ、登場人物、ゲームルール、見どころや感想をネタバレありで紹介します。
※勝敗や物語の展開には触れますが、勝負の核心となる仕掛けについては詳しく明かしていません。
『ジャンケットバンク』16巻の基本情報
| 『ジャンケットバンク』16巻 基本情報 | |
|---|---|
| 作品名 | ジャンケットバンク |
| 作者 | 田中一行 |
| 出版社 | 集英社 |
| 掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
| レーベル | ヤングジャンプコミックス |
| 収録話 | 第148話~第157話 |
| 主なゲーム | ピーキー・ピッグ・パレス デッドマンズ・キャンドルライト |
『ジャンケットバンク』16巻のあらすじ【ネタバレ】
16巻には、第148話から第157話までの全10話が収録されています。
前半では村雨礼二&天堂弓彦と牙頭猛晴&漆原伊月によるタッグ戦が決着。後半では、宇佐美班と伊藤班による主任解任戦の第2試合が始まります。
天堂の思惑が明らかに!ピーキー・ピッグ・パレス決着
15巻で新たな境地に達した村雨礼二。
それまで苦戦していたカードの読み合いでも、牙頭猛晴と漆原伊月の行動を次々と見抜き、勝負の流れは村雨&天堂ペアへと傾いていました。
しかし、真経津晨と叶黎明が獅子神敬に勝負の流れを解説するなかで、さらに驚くべき事実が明らかになります。
実は、ここまでの展開そのものが天堂弓彦の思惑に沿ったものだったのです。
牙頭と漆原が優勢に見えた序盤も、村雨が苦戦していた中盤も、天堂は勝負の行方を見据えていました。そしてゲームは、なんと第11ラウンド第3戦まで続くことになります。
最終的に天堂が宮殿を完成させ、村雨&天堂ペアが勝利。
しかも、敗れた牙頭と漆原を含め、4人全員が生存するという結末を迎えました。
まさに、天堂が口にする「神の恩赦」を体現したような幕引きです。
村雨礼二思いやりクイズ開催!束の間の日常
命がけの勝負を終えた後は、少し意外な日常回が描かれます。
舞台は獅子神敬一の自宅。
村雨&天堂ペアの勝利と、村雨が人間の感情を理解するようになったことを記念して、「第1回村雨礼二思いやりクイズ」が開催されるのです。
出題者側は真経津晨、叶黎明、獅子神敬一。解答者はもちろん村雨礼二。
そして天堂は、なぜか太鼓を叩く係を担当します。
バレンタインデーのお返しから相手の好意を推測する問題が出題されますが、村雨は相変わらず独特な論理で答えていきます。
ピーキー・ピッグ・パレスでは大きく成長したはずの村雨ですが、日常生活で人の気持ちを理解するのは、まだまだ難しいようです。
獅子神敬一VS叶黎明!デッドマンズ・キャンドルライト開幕
和やかな日常から一転、宇佐美班と伊藤班の主任解任戦は次の段階へ進みます。
第2試合は、1/2ライフの「デッドマンズ・キャンドルライト」。
宇佐美班から選ばれたのは獅子神敬一。
そして伊藤班が送り出した対戦相手は、なんと叶黎明でした。
叶はかつて真経津晨と戦ったギャンブラーであり、もともと伊藤班の代表として登場した人物です。
しかし最近では、真経津や獅子神たちと一緒に過ごす場面も多く、すっかり気の置けない仲間のような存在になっていました。そんな叶が、今度は獅子神の敵として立ちはだかります。
しかも叶は、今回の対戦について以前から知っていた様子。
普段のおちゃらけた雰囲気とは違い、ギャンブラーとしての顔を見せる叶を前に、獅子神は厳しい戦いを強いられます。
ゲーム序盤は叶が圧倒的に優勢。
獅子神はこの強敵にどう立ち向かうのでしょうか。
『ジャンケットバンク』16巻の登場人物
16巻では新しい主要人物の登場はありませんが、これまで登場してきたギャンブラーたちの意外な一面が描かれます。
天堂弓彦(てんどう ゆみひこ)
村雨と組み、ピーキー・ピッグ・パレスに出場するギャンブラー。
神の意思を語る独特な言動が特徴ですが、16巻ではその実力の高さが改めて明らかになります。
勝利するだけでなく、対戦相手の命まで救う余裕を見せました。
村雨礼二(むらさめ れいじ)
15巻で相手の感情を理解する新たな視点を獲得し、16巻では天堂とともに勝利を収めます。
ただし、日常生活での感情理解はまだ発展途上。
「村雨礼二思いやりクイズ」では、彼らしい独特な回答を披露します。
獅子神敬一(ししがみ けいいち)
宇佐美班のギャンブラー。
10~11巻では村雨とタッグを組み、大きな成長を見せました。
今回は主任解任戦の第2試合に出場し、格上とも思える叶黎明と対決します。
叶黎明(かのう れいめい)
かつて真経津晨と対戦したギャンブラー。
最近は日常パートでのコミカルな言動が目立っていましたが、16巻では伊藤班の代表として再び勝負の舞台に立ちます。
普段の親しみやすい姿と、勝負に臨む際の鋭い表情のギャップが印象的です。
牙頭猛晴&漆原伊月
伊藤班から出場したギャンブラーペア。
互いを信頼し、役割分担によって村雨たちを苦しめました。
最終的には敗北しますが、天堂の判断によって二人とも生存。
学生時代から続く二人の関係にとっても、印象深い結末となりました。
『ジャンケットバンク』16巻のゲーム内容・ルール
16巻では「ピーキー・ピッグ・パレス」が決着し、新たに「デッドマンズ・キャンドルライト」が始まります。
ピーキー・ピッグ・パレス|村雨&天堂ペアが勝利
| 内容 | |
|---|---|
| ゲームランク | 1/2ライフ |
| 対戦形式 | 2対2のタッグ戦 |
| 宇佐美班 | 村雨礼二&天堂弓彦 |
| 伊藤班 | 牙頭猛晴&漆原伊月 |
| 賭金 | 20億円 |
| 副賞 | スケルトンキー |
| 勝利条件 | 自分かパートナーが労働ブタ6匹を集める |
| 勝者 | 村雨&天堂ペア |
| 決着 | 第11ラウンド第3戦 |
ピーキー・ピッグ・パレスは、4種類のカードを使って相手のライフブタを奪い合うゲームです。
村雨と天堂は、牙頭&漆原ペアの巧みな連携に苦戦しますが、15巻で村雨が覚醒したことで形勢が逆転。
16巻では、天堂がゲーム全体を見通していたことが明らかになり、最終的には天堂自身が宮殿を完成させて勝利しました。
驚くべきことに、敗者も含めて全員が生存。
命を奪い合う1/2ライフ戦としては、非常に後味のよい決着となりました。なおピーキー・ピッグ・パレスの詳しいルールについては14巻の記事で解説しています。
→『ジャンケットバンク』14巻のあらすじ・感想|ピーキー・ピッグ・パレスのルールと見どころ
デッドマンズ・キャンドルライト|獅子神VS叶黎明
| デッドマンズ・キャンドルライト|ゲーム概要 | |
|---|---|
| ゲームランク | 1/2ライフ |
| 対戦形式 | 1対1 |
| 宇佐美班 | 獅子神敬一 |
| 伊藤班 | 叶黎明 |
| 賭金 | 総額10億円 |
| 副賞 | スケルトンキー |
| 勝利条件 |
ハッピーハート7個獲得 または対戦相手の死亡 |
| ラウンド数 | 無制限 |
| 死亡リスク |
死のロウソクが増えるほど残り時間が半減。 時間切れで致死量の毒が放出される |
| 16巻時点 | 勝敗未決着(叶黎明が優勢) |
デッドマンズ・キャンドルライトは、ハッピーハートを集めるゲームです。
プレーヤーはラウンドごとに「トラベラー」と「ゲートキーパー」に分かれ、それぞれ異なる役割を担当します。
★トラベラー側が送り出す3種類の死者
| トラベラー側|3種類の死者 | |
|---|---|
| 死者の種類 | 効果 |
| ハートの死者 | ハッピーハートを1つ届ける善良な死者 |
| ハンマーの死者 | ハッピーハートを1つ破壊する悪い死者 |
| たいまつの死者 | 死のロウソクに1本火をつける最悪の死者 |
★ゲートキーパー側が配置する3種類の門番
| ゲートキーパー側|3種類の門番 | |
|---|---|
| 門番の種類 | 効果 |
| 歓迎する門番 | 通過した死者の効果を2倍にする |
| 居眠りする門番 | 何もせず、死者をそのまま通過させる |
| 鉄壁の門番 | 死者の通過を完全に阻止し、効果を無効化する |
このゲームでは、どの死者をどの門番に通過させるかが重要になります。
例えば、ハートの死者が歓迎する門番を通過すれば、ハッピーハートを2個獲得できます。
一方、たいまつの死者が歓迎する門番を通過すると、死のロウソクが2本点火される危険があります。
つまり、相手の配置を読み違えるだけで、勝利に近づくどころか一気に死へ近づいてしまうのです。
ゲームでは、最初にゲートキーパーが3つの門に門番を1体ずつ配置します。
続いてトラベラーが、それぞれの門に死者を1体ずつ送り出します。
すべての配置が完了すると正体が公開され、門番と死者の組み合わせによって結果(スコア)が決まります。
スコアを獲得するのはゲートキーパー側のプレーヤーです。
死のロウソクが増えるほど残り時間が半減する
このゲームで最も恐ろしいのが、死のロウソクによるペナルティです。
プレーヤーはそれぞれ個室に入り、頭上には5本のロウソクが設置されています。
ゲーム開始時点で、すでに1本のロウソクに火が灯されています。
そして、たいまつの死者が門を通過すると、ロウソクが追加で点火されます。
ロウソクが1本増えるたびに、残り時間が半分になるという過酷な仕組みです。
| 点火本数 | 残り時間の目安 |
|---|---|
| 1本(初期状態) | 320分 |
| 2本 | 160分 |
| 3本 | 80分 |
| 4本 | 40分 |
| 5本 | 20分 |
ロウソクに火が灯っている間、個室には猛毒が流れ続けます。
さらに残り時間が0になると部屋から出られなくなり、追加で致死量の毒が放出されます。
一度減った残り時間が回復することはありません。
なお、公平性を保つため、プレーヤーの選択中以外はタイマーが停止します。
スコアの変動やロウソクの点火はラウンド終了時に行われます。
また、暴力・通信機器の使用・5分以上の遅延行為は反則負けとなります。
一見すると、どの門に何を配置するかという運任せのゲームにも思えます。
しかし、相手の選択をどこまで読めるかが、勝負の重要なポイントになりそうです。
『ジャンケットバンク』16巻の見どころ・感想
個人的に16巻で面白いと思ったポイントは以下です。
天堂弓彦は想像以上の強者だった
16巻で最も印象に残ったのは、やはり天堂弓彦の実力です。
天堂といえば、かつて真経津晨に敗北したギャンブラー。
最近では真経津や村雨、獅子神、叶たちと一緒に過ごす場面も多く、すっかりコメディ担当のような印象がありました。
しかし、今回のピーキー・ピッグ・パレスで、その認識が大きく変わりました。
序盤では牙頭と漆原の連携に苦しんでいるように見えましたが、終わってみれば、すべてが天堂の描いたシナリオに沿って進んでいたように感じます。
しかも天堂は、勝負を早々に終わらせることもできたはずなのに、あえて第11ラウンドまで続けました。
最終的には敵である牙頭と漆原にも慈悲を与え、全員を生存させたまま勝利。
勝つだけでも難しいゲームで、相手の生死までコントロールするとは驚きです。これまでの言動からは理解しにくかった天堂の「神」という考え方も、今回の結末を見ると、彼なりの信念があるように思えてきます。
強いだけでなく、勝負の終わらせ方にまでこだわる。
天堂というキャラクターの魅力が詰まった決着でした。
村雨礼二思いやりクイズが面白すぎる
ピーキー・ピッグ・パレスでは、人間の感情を理解することで新たな境地に達した村雨礼二。
しかし、そんな村雨の成長を祝う「第1回村雨礼二思いやりクイズ」では、相変わらずのズレっぷりを披露してくれます。
まず、開催場所が獅子神の自宅という時点で面白い。
獅子神自身が「なんで俺んちでやるんだよ」とツッコむのも当然でしょう(笑)。
そしてクイズの内容は、バレンタインデーのお返しとして100本のバラを贈られたAさんと、1,500円のクッキーを贈られたBさんのどちらに好意があるのか、というもの。
普通なら相手の気持ちを考える問題ですが、村雨は感情を無視した独特の論理で答えてしまいます。
さらに天堂まで、とんでもない回答を披露する始末。
命がけのギャンブルで見せた知性と、日常生活での感覚のズレがあまりにも対照的です。
村雨は確かにギャンブラーとして成長しました。
ただし、人並みに他人の気持ちを理解できるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです(笑)。
獅子神VS叶黎明という予想外の対戦
16巻後半で最も驚いたのは、獅子神敬一と叶黎明の対戦です。
考えてみれば、叶はもともと伊藤班の代表として真経津と対戦したギャンブラー。
伊藤班の代表として再登場すること自体は、決して不自然ではありません。
しかし、最近の叶はすっかり日常パートの常連でした。
つい先ほどまで獅子神の家で一緒にクイズ大会を楽しんでいた人物が、今度は命を奪い合う相手として現れるのです。
獅子神からすれば、かなりつらい状況でしょう。しかも叶は、今回の対戦相手になることを以前から知っていた様子。いつものおちゃらけた姿から一転、ギャンブラーとしての顔を見せる叶が非常に印象的でした。
これまで一緒に過ごしてきた二人が、どんな心理戦を繰り広げるのか。
単なる勝敗だけではない、複雑な感情が絡む勝負になりそうです。
デッドマンズ・キャンドルライトは運ゲーなのか?
新ゲーム「デッドマンズ・キャンドルライト」も気になるところです。
3種類の死者と3種類の門番を組み合わせるルールは、一見すると非常にシンプル。
どの門に何を配置するかを当てるだけなら、運任せのゲームにも見えます。
しかし、『ジャンケットバンク』でそんな単純な勝負が続くとは思えません。
これまでのゲームでも、最初は運に左右されるように見えて、実際には相手の思考や行動を読み切ることが勝利につながっていました。
今回も、何らかの高度な読み合いが隠されているのでしょうか。
そして気になるのが、獅子神と叶の実力差です。獅子神もこれまでの勝負を通じて成長してきましたが、16巻序盤では叶が圧倒的な強さを見せています。
果たして獅子神は、この状況を覆すことができるのでしょうか。
17巻の展開が非常に楽しみです。
『ジャンケットバンク』16巻はどこで読める?
『ジャンケットバンク』16巻は、電子書籍サービスでも読むことができます。
これから16巻を読む方や、15巻から続きを読みたい方は、ブックライブで作品を探してみてください。
筆者はRenta!で購入したのですが、現状サービス停止中ですので。
まとめ|天堂の圧倒的な勝利と新たな死闘の幕開け
『ジャンケットバンク』16巻では、長く続いた「ピーキー・ピッグ・パレス」がついに決着しました。
天堂弓彦が見せた圧倒的な実力と、敵味方全員が生存するという意外な結末は、非常に印象的でした。
また、「第1回村雨礼二思いやりクイズ」では、命がけのギャンブルとは違うキャラクターたちの魅力も楽しめます。
そして後半では、獅子神敬一VS叶黎明の「デッドマンズ・キャンドルライト」が開幕。
つい先ほどまで一緒に笑っていた二人が、今度は命を懸けて戦うという衝撃的な展開になりました。
序盤は叶が優勢ですが、獅子神はこの強敵にどう立ち向かうのでしょうか。
続きが気になる方は、17巻のレビュー記事もチェックしてみてください。
▶ 『ジャンケットバンク』17巻のあらすじ・感想はこちら

