あらすじ:交通事故に遭った佐東拓真は、気づけば異世界「ヴェルドミール」に転移していた。
神のような存在・ヴェルドから「加護」と「スキル」を授かり、この世界で生きていくことになる拓真。
仔犬と思っていたヴァイスが実は聖獣だと判明し、おっさんと聖獣の新しい旅が始まる――。
1巻の収録話と内容紹介


[漫画]ひらぶき雅浩 [原作]シ・ガレット

『異世界に飛ばされたおっさんは何処へ行く?』1巻には 第1話~第5話 が収録。
異世界転移から街メルトでの生活基盤づくり、そして新たな旅立ちまでが描かれる。
- 第1話:拓真が異世界に転移し、加護を得る。街メルトに到着し、門番カイルと出会う。
- 第2話:「異世界商店」スキルが判明。地球の商品を仕入れ、商人ギルドで取引を行う。
- 第3話:カイルと酒場で交流。ヴァイスが実は聖獣であり、大口真神の息子であることが明かされる。
- 第4話:宿屋「止まり木亭」の看板娘アンリが、Bランク冒険者に襲われる事件が発生。拓真は犯人を成敗するが、アンリは心身に傷を負う。
- 第5話:事件の責任を感じた拓真はメルトを離れる決意を固め、ヴァイスとナビと共にトーランの街を目指す。
登場人物の動きや印象
- 佐東拓真:事故死から異世界へ。加護とスキルを得て新しい人生を歩む。おっさんならではの責任感が事件後の決断に表れている。
- ヴァイス:仔犬と思いきや、聖獣であり大口真神の息子。拓真を守る存在として物語に深みを与える。
- ヴェルド:異世界に拓真を送った存在。やや事務的ながら加護やスキルを授ける。
- カイル:門番であり、拓真の最初の友人。
- アンリ:宿屋の看板娘。拓真に好意的に接するが、巻後半で悲劇に遭う。拓真が街を去るきっかけとなる重要人物。
- Bランク冒険者のリーダー:アンリを襲った犯人。嫉妬心から暴走し、監獄送りとなる。
1巻の見どころや印象に残った展開
1巻は、異世界転移ものの王道要素を盛り込みつつ、チート感だけでなく人間関係の重さも描かれています。特にヴァイスの正体やアンリの事件は、序盤から物語に奥行きを与える重要な展開でした。
おっさんの異世界転移と「加護」の演出
門番と揉めているゴロツキを蹴り一発でノックアウトしてしまうタクマ。前世は空手家ですか?などと思っていたら加護の力らしい。
異世界転移もので体術チートは珍しく、個人的には印象に残った場面。
聖獣ヴァイスの正体発覚
単なる癒し枠の仔犬と思いきや、大口真神の息子という衝撃展開。
お互いに守るべき存在ができたことで、拓真の物語に一本芯が通る瞬間でもあると思う。
アンリの悲劇と拓真の決断
宿屋の看板娘アンリが暴行される事件は、物語序盤としては重い展開。(そこそこグロい)
拓真は事件を止めるも、責任を感じ街を去る。1つの街にとどまってスローライフを送るというわけではないみたい。
まとめ
1巻では、異世界転移ものの定番を押さえつつ、「おっさん×聖獣×異世界商売」 という独自性を提示。
後半ではアンリの事件を通して、異世界の厳しさや拓真の責任感が強調される。
物語はまだ序盤ながら、チート要素と人間ドラマがうまく絡み合い、次巻以降への期待を高めてくれるかと。