異世界転生×社畜ブラックギャグ!?
「俺TUEEE」でも「ほのぼのスローライフ」でもない――。
この作品、現代社会をブッ刺す異世界風刺コメディです。
異世界に飛ばされたのに、労働・搾取・上司ガチャ…。
どこまでいっても“ブラック”な運命を持つ男・二ノ宮キンジが、あの手この手で出世を企む様子は痛快&爆笑!
そんな迷宮ブラックカンパニーをレビューしていきます。
あらすじや他情報
若くして一定の資産を築いた「現代の勝ち組」二ノ宮キンジ。
しかし突然、異世界へ転移してしまい、なぜかブラック企業の鉱山労働者に!?
現代の知識と悪知恵を武器に、「この地獄を逆に利用してやる」と動き出すキンジ。
果たして彼はこの迷宮都市で、自由と金と地位を手に入れられるのか…?
作品基本情報
タイトル | 迷宮ブラックカンパニー |
作者 | 安村洋平 |
出版社 / 掲載誌 | マックガーデン/ブレイドコミックス |
ジャンル | 異世界、コメディ、風刺 |
巻数 | 既刊13巻(2025年6月) |
アニメ・ドラマ展開 | アニメ化 |
世界観や舞台設定
舞台は亜人たちの住まう世界アムリア。
とはいえ中盤くらいにはマスコミに記者会見したり、カフェでお茶したり。なんてシーンもあるので割と日本に近い異世界が舞台です。
序盤は「ライザッハ鉱業」という超ブラック企業で、鉱山から魔石を採掘する労働者たちが描かれます。
社畜地獄をコミカルに描きつつ、迷宮探索・モンスターとの戦闘・魔王など、王道の異世界ファンタジーの要素もふんだんに含まれています。
作品の魅力
異世界転生モノといえば「チートで無双」「のんびりスローライフ」が定番。
そんな王道とは一線を画し、“社畜×ブラック企業×風刺ギャグ”という異端の切り口で大ヒットしたのが本作『迷宮ブラックカンパニー』です。
主人公・二ノ宮キンジのクズっぷりと行動力のギャップ、笑いの中にチクリと刺さる現代社会への皮肉、そして意外にも伏線が効いたストーリー展開など、クセはあるけどクセになる魅力が満載。
ここでは、そんな本作の魅力を3つの切り口から掘り下げてご紹介します。
風刺で“刺さる”。社会人にこそ読んでほしい異世界
『迷宮ブラックカンパニー』は、ただの異世界転生モノではありません。
現代社会への風刺を笑いに昇華した、知的で痛快なギャグファンタジーです。
「異世界転生したらスローライフ」なんて甘くない!
現実と地続きのような“社畜地獄”に落とされた主人公が、ズルくて必死で成り上がろうとする姿は、ブラックな労働環境で戦う現代人へのエールにもなっている気がします。
主人公の“クズっぷり”が魅力に変わる稀有な作品
主人公・二ノ宮キンジは、目的のためなら手段を選ばない超自己中キャラ。
けれどその知略・演技・度胸は見ていて清々しく、いつの間にか応援したくなる存在に。
「いい人じゃないのに、なぜかカッコいい」
ちょっとダークヒーロー寄りのキャラ設計が魅力に感じました。
徐々に明らかになっていく世界観
転生系、転移系って「そもそもなんでしたのか?」が明かされないパターンが多いですよね。もしくは「神の力や召喚によって転生、転移した。」みたいな再序盤で明かされるパターンのどちらか。
迷宮ブラックカンパニーは、「なぜ転移したのか」という謎が後々に明らかになっていく珍しいパターンです。
他にも読んでいくうちにいろいろなことが明らかになっていくので、ストーリーにマンネリ化を感じない点が魅力に思います。
見どころ・注目ポイント
- 2回目の転移(2巻9話~3巻)
- ~からの過去への転移(3巻)
- そろそろクライマックスか?からの転移+記憶喪失(6巻)
こんな人におすすめ
- 異世界モノだけど“王道じゃないやつ”が読みたい人
- ギャグだけじゃなく、話がちゃんとしている作品が好きな人
- 社畜・サラリーマンあるあるに笑える人
注意点
魔王や勇者などいかにもファンタジーな肩書のキャラは登場しますが、バトル描写は少なめ。
敵は”頭脳”や”ずる賢さ”で攻略していく感じですので、バトル系が好きな人は注意が必要です。
まとめ
『迷宮ブラックカンパニー』は、異世界モノの中でも異質でユニークな存在感を放つ名作です。
ギャグと風刺、そして逆境に抗うクズ主人公――
一風変わった異世界作品を探しているあなたに、間違いなく刺さる一本です!
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