異世界のんびり農家 4巻レビュー|音楽、祭り、そして武闘会!村がますます賑やかに

異世界で生きる物語
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『異世界のんびり農家』第4巻は59話〜75話を収録。

楽器作りにピアノの贈り物、そしてお祭りはまさかの“武闘会”!?

『異世界のんびり農家』第4巻では、村の日常に音楽とイベントという新たな風が吹き込みます。

村づくりの原点回帰とキャラクター視点の心情描写も加わり、スローライフと非日常が絶妙に融合した1冊です。

村に音楽のある日常がやってきた!

今回の巻では村の暮らしに“音楽”という新たな文化が根づいていきます。

60話では、村のあちこちで歌う人が増えたことから楽器作りがスタート。笛や木琴、ハープ、ギター風の楽器から、太鼓やマラカス、カスタネット、果ては鉄琴まで多彩なラインナップが村に揃います。楽器は共有財産として管理され、村では音楽が絶えなくなりました。

音楽が日常に加わることで、スローライフの豊かさがさらに広がった気がします。

始祖の来訪と“ピアノ”の登場

ドワーフの酒造りや、ルーの祖父である“始祖”の訪問も見どころのひとつ。

始祖は火楽の作った創造神像を気に入り、超高級品である世界に3台しかないピアノをお礼に贈ります。

あまりの高級さに文官娘たちは絶句しますが、音楽好きの女性陣にとっては憧れの楽器。

火楽も練習用にもう1台購入し、ついに村にピアノが加わるという異世界らしからぬ展開に。

新しい村づくりとスローライフの日常

63〜64話では、新しい村の建設が始まります。火楽の万能農具で整地し、井戸やトイレ、水路、ため池、社、集会所などを整備。

今回は火楽だけでなく、ハイエルフやリザードマン、クロの子供たちなども建設をサポートしており、大規模な村づくりとなっています。

また、火楽の1日に密着した66〜67話では、朝のラジオ体操や畑仕事、村人からの相談対応、戦闘訓練、そして夜の営みといったルーティンが明かされ、リア充田舎的スローライフの実情がほのぼのと伝わってきます。

山エルフ視点で描かれる“想い”

65話と68話では山エルフ視点の話も展開。

居住地を失った彼女たちにとって、大樹の村は“以前よりもいい場所”。一方で、村長(火楽)の節操のなさに複雑な感情も。

村長火楽に好意を寄せるヒテルトは、自分の想いを抑えつつヤーを応援。

なぜか筋トレを始めるヤーに戸惑う場面もあり、山エルフたちの人間味が垣間見える心温まるエピソードです

村祭り=まさかの武闘会!?

村の祭りを企画する中で、クジ引きにより「武闘会」が開催されることに。住民の戦力差を考慮し、「一般の部」「戦士の部」「騎士の部」に分かれて実施されました。

フラウや文官娘たちが参加する「一般の部」では、セナとフラウの引き分けが印象的。

「戦士の部」ではヤーがガルフを破って勝利。ドノバンやラミア族が優秀選手に選ばれる。

「騎士の部」はまさにハイレベルの戦い。ルー、ティア、グランマリアなど錚々たる顔ぶれがトーナメント形式で激突。

スローライフ作品ながら、しっかりバトル要素も楽しめる意外な展開となっています。

4巻の見どころまとめ

  • 音楽文化とピアノの登場で村の文化がさらに発展
  • 新しい村の建設でワクワクする“原点回帰”
  • 山エルフたちの視点で描かれるちょっとした日常
  • スローライフ×武闘会というまさかの祭り展開

新たな文化、新たな人々、そして新たな村。

『異世界のんびり農家』第4巻は、日常の豊かさと非日常のイベントが絶妙にミックスされた1冊です。次巻では武闘会の決着とともに、さらに村が賑やかになっていくことでしょう。