一夜を共にした翌朝。
気持ちは確かに近づいたはずなのに、会社ではどこか噛み合わない――。
第4話は、大人の恋愛ならではの“距離感”と“勘違い”が胸に残る回です。
あらすじ(ネタバレ最小)
舞台は再び会社へ。
菊生と顔を合わせた桃乃は、前夜とは打って変わった彼の素っ気ない態度に戸惑います。
一方で、菊生は同僚との会話の中で、思いがけない本音をこぼしていて――。
昼のすれ違いが、夜の再会へと静かにつながっていきます。
第4話の見どころ
昼と夜、感情と態度のズレが際立つ第4話。
見どころは、“冷たく見える行動”の裏に隠れた本音にあります。
会社で見せる距離感が生む不安
朝の挨拶でも、どこかよそよそしい菊生。
前夜の余韻を引きずる桃乃にとって、その態度は想像以上に刺さります。
「自分だけが舞い上がっているのでは」という不安は、大人の恋愛だからこそリアルに響きます。
素っ気なさの裏にある“不器用な意識”
菊生の態度は冷たく見えるものの、実は真逆。
スマホを逆さに持ったまま返事をしていた描写からは、桃乃への意識が隠しきれていない様子が伝わります。
距離を取っているのではなく、意識しすぎてうまく振る舞えない――そんな年下男子の不器用さが印象的です。
何気ない一言が示す本気度
同僚との会話の中で語られる
「俺、好きな人いるから」
という一言。
桃乃のいない場面だからこそ、このセリフは重く、確かな想いとして響きます。
昼のすれ違いを知る読者にとって、救いになる瞬間でもあります。
読後の感想・考察
第4話は、菊生の「冷たさ」が実は好意の裏返しだったとわかる構成が秀逸です。
桃乃の視点では不安しか残らない一方で、読者には彼の本気がしっかり提示される。
この視点のズレが、物語に心地よい緊張感を生んでいます。
また、昼は距離を取り、夜に向かって感情が収束していく流れは、大人の恋愛らしい慎重さも感じさせます。
軽く踏み込みすぎないからこそ、次の展開が待ち遠しくなる一話でした。
まとめ
第4話は、甘さよりも“すれ違い”に焦点を当てた転換回。
素っ気ない態度の裏に隠れた菊生の本心が見え始め、物語は次の段階へと進みます。
昼の誤解が、夜にどう回収されるのか。
忘れ物をきっかけに訪れる再会が、二人の関係をどう変えるのか。
TLマンガらしい緊張感と期待感を残しつつ、次話への引きとして非常に美しい一話でした。


