離れようとしたからこそ、気づいてしまう想いがある。
第5話は、すれ違いの先で“関係を続けるかどうか”を選び直す、大人の恋愛らしい一夜が描かれます。
甘さの中に、覚悟が滲む一話です。
あらすじ(ネタバレ最小)
忘れ物をきっかけに、再び菊生の家を訪れた桃乃。
会社での態度を引きずり、「なかったことにしてほしい」と切り出すものの、菊生の言葉と行動は、桃乃の決意を静かに揺さぶっていきます。
二人は再び向き合い、本音を確かめ合うことに。
第5話の見どころ
関係を終わらせようとする桃乃と、手放せなしたくない菊生。
第5話の見どころは、言葉と態度のズレが一つずつほどけていく過程にあります。
関係を断とうとする桃乃の本心
「なかったことにしてほしい」という桃乃の言葉は、拒絶というよりも防衛。
これ以上傷つかないための選択であり、同時に自分の気持ちをごまかすための逃げでもあります。
大人だからこそ、簡単に期待してはいけない――そんな自制が伝わってきます。
強く迫りながらも揺らぐ菊生の想い
菊生は、言葉も行動も強気。
しかしその強さは、桃乃を軽く扱うものではなく、失いたくないがゆえの必死さに近い印象です。
挑発的な言動の中に、不安や独占欲が垣間見えるのが印象的でした。
受け入れた瞬間に変わる空気
桃乃が自分の気持ちを認め、菊生を受け入れた瞬間、空気は一変します。
玄関から部屋の奥へ移動する流れは、物理的な移動以上に、二人の関係が“曖昧さ”を抜けたことを示しているように感じられます。
読後の感想・考察
第5話は、関係を「流れ」で続けるのではなく、お互いが“選び直す”ことに意味のある回でした。菊生は終始一貫して桃乃だけを見ており、強引に見える行動も、最終的には彼女の意思に委ねています。
一方の桃乃も、拒絶しきれなかった自分の気持ちを受け入れ、
この関係を続ける覚悟を静かに決めたように見えました。
支配や勢いではなく、「選ばれた」「選んだ」という感覚。
それがこの第5話を、大人の恋愛TLマンガとして一段深いものにしています。
まとめ
第5話は、すれ違いを経て“なかったことにできない関係”を認め合う回。
甘く濃密でありながら、感情の選択が丁寧に描かれているのが印象的でした。
玄関から部屋へ――
その一歩が意味するのは、関係の次のステージ。
この先、二人がどこまで踏み込んでいくのか。
期待と余韻を残す、非常に完成度の高い一話です。


