エルフの里でのんびり過ごすトールたち。星の洞窟探索や宴会など、観光気分でスローライフを満喫する巻。
巨大ワニとの戦闘などハプニングはありつつも、全体的には平和で癒される展開。
マリアンヌの近況や新たな仲間も登場し、物語は次なる首都編への準備段階といえる。
第6巻の収録話と内容紹介(ネタバレかも)


経験値貯蓄でのんびり傷心旅行 6 〜勇者と恋人に追放された戦士の無自覚ざまぁ〜
[著者]奏ヨシキ [原作]徳川レモン [キャラクターデザイン]riritto

- 28話:星の洞窟へ観光。幻想的な景観と巨大ワニ戦。
- 29話:ワニ撃破。余裕のトールと自由すぎる仲間たちの反応が楽しい。
- 30話:卵取り競争。崖登りでエルフに認められる。
- 31話:宴会と癒し。カエデ&アリューシャと良い雰囲気に。
- 31.5話:マリアンヌ視点の近況。女性として成長、トールへの想いも。
- 32話:塔の魔法陣で首都近くへ転移。元英雄スコッチェルと邂逅、解毒薬で助力し新たな眷獣卵GET。
登場人物の動き・印象(6巻)
- トール&カエデ
旅先でも仲の良さは健在。宴会や観光などスローライフ系の魅力を発揮。ワニ戦でも余裕たっぷりで相変わらずのチートぶり。 - アリューシャ(女エルフ)
星の洞窟ガイドから宴会まで大活躍。トールとの距離も近く、3人で一緒に寝るシーンはニヤリ。 - マリアンヌ
2巻以来の久々登場。花嫁修行中で女性としての成長も描かれ、トールへの想いがにじむ。ハーレム展開の伏線なのか・・・? - セイン一行
今巻は出番なし。ただし時系列的にはエルフの里で入れ違いになっており、いよいよ直接対決への期待が高まる。
6巻の見どころ・印象に残った展開
6巻はセインたちがエルフの里に着く前のトールたちの話。
トール側の過去がセイン側の現在に追いついたときにいよいよ決戦かなと思って、逆に印象に残っている巻です。
見どころは以下。
旅情・癒し描写
星の洞窟の幻想的な景観や宴会シーンなど、日常系の空気感が心地良かったです。
巨大ワニとのバトルはあったものの、6巻通じてスローライフ系の漫画を読んでいるようなほのぼの展開でした。
バトルの中にも笑いあり
星の洞窟で出現した巨大ワニ(レベル134)、言ってしまえば通常のボスモンスター。普通に戦えばトールの圧勝で終わって面白みはありませんが、この場にアリューシャというツッコミ役がいたのが良かった。
トールがワニと戦っている最中に、カエデはハーブティーを飲み、フラウはビスケットを食べ、それにツッコむアリューシャの構図が面白いです。
新たな仲間(眷獣の卵)登場
パン太、ロー助に続く仲間が増え、次巻が楽しみな展開になっています。
ちょうど卵がかえったところが6巻ラストのコマなので、7巻の初っ端に明らかになりそう。
じわじわ効くざまぁ描写
本巻ではセインの出番はないが、エルフの里で圧倒的に認められていくトールの姿や、セインとの力量差が明らかになっていく流れ自体が“ざまぁ”の伏線として機能しているように思えます。
5巻ではセインが多くのエルフにボコられる一方、6巻ではトールがエルフ全員の信頼を勝ち取りましたので。
まとめ
6巻はアクションよりも旅情や日常描写に比重が置かれた癒し回。
セインも魔族も登場せず閑話休題の印象だが、そのぶん次巻以降への期待感を高める構成になっていると思います。
7巻はセインとの直接対決なのか、先に魔王六将軍を片付けていくのか、別のネタで引っ張るのか・・・
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