『終末のワルキューレ』第1巻ネタバレレビュー|神VS人類のラグナロク開幕!トールVS呂布の最強対決が熱すぎる序章

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第1巻では、神々が人類の存亡を決める“人類存亡会議”が描かれ、そこから一気に13対13のラグナロクへ突入します。

人類代表・呂布奉先と、北欧最強神・トールという“最強同士”の因縁めいた邂逅はまさに胸アツ。どちらも「敵がいなくて退屈していた」という共通点があり、初めて出会う“立っている相手”に興奮していく流れが痛快でした。作品の壮大なスケールとバトル演出の熱量がしっかり詰まった導入巻です。

『終ワル』巻ごとレビュー一覧

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1巻の収録話と内容紹介

1巻は1~4話を収録。

第1話

1000年に一度の“人類存亡会議”で、人類は滅亡寸前。しかしワルキューレ13姉妹の長姉・ブリュンヒルデが“神VS人類の最終闘争(ラグナロク)”を提案する。

神々は一度は拒否するが、ブリュンヒルデの挑発──「ビビッているんですか?」──に乗せられ、ついに13対13の勝負が成立。先に7勝した側が勝利、人類が勝てば1000年の生存が許される。
人類側は700万年の歴史から最強の13人を選び、第1戦の人類代表は“呂布奉先”、神側は“トール”に決まる。

第2話

両者が入場。
生まれも時代も種族も違えど、共通点は“生まれながらの最強”。
互いに敵を一撃で屠ってきたため、初めて自分の攻撃に耐える相手にワクワクを覚える。

トールは過去にアースガルズを襲った巨人66体を単独撃破した伝説が語られ、彼の技“トールハンマー”が披露される。しかし呂布はそれにカウンターで応じ、トールにダメージを与える。

第3話

今度は呂布の過去。
幼い頃から“最強”を求め続け、30年以上も戦い続けた末に「敵がいない」という絶望に至る。
そこに現れたのがトールであり、呂布は久々に“心が高揚する相手”と出会ったのだった。

さらに、呂布の武器がトールの攻撃で砕けない理由が判明。ワルキューレ4女・ランドグリーズが神器化し、呂布の武器となっていた。
呂布はトールの神器「ヤールングレイプル」を破壊することに成功。

第4話

トールのもう一つの神器「ミョルニル」が覚醒前の状態であることが明かされる。本来は大地を砕くほどの力と灼熱を持つ最強の神器。

トールはミョルニルを守るためにヤールングレイプルを身につけていたに過ぎず、まだ本気ではなかった。
ついにトールが“本気の一撃”を放とうとし、「死ぬなよ」と呂布に告げたところで第1巻は幕を閉じる。

登場人物の動き・印象

呂布奉先

圧倒的な強さと“退屈の果ての虚無”を持つ男。
しかしトールを前に、本来の戦士としての高揚を取り戻す姿が印象的。

ブリュンヒルデ(ワルキューレ長女)

挑発で神々を動かす知略家であり、人類を救うための主導者。
彼女の存在が物語全体の“仕掛け人”として機能している。

ランドグリーズ(ワルキューレ四女)

呂布の武器となる形で登場。ワルキューレの“肉体が神器化する”設定が明かされ、バトルの根幹に関わる重要な役割を担う。

トール

冷静でありながら、“強者との戦い”を求める性質を持つ。過去の巨人戦で圧倒的戦闘能力を見せつけており、まだ本気ではないという絶望的なスケール感。

1巻の見どころ・印象に残った展開

第1巻のハイライトは、間違いなく“最強VS最強”の対決。そのドラマ性と迫力で一気に物語へ引き込まれる導入巻でした。

神VS人類、史上最大の13対13バトルが開幕

ブリュンヒルデの挑発により、神々を無理やりラグナロクへ引きずり込む展開が爽快。
“ただ滅ぼすだけでは面白くない”という価値観が、作品の熱量を象徴している。

神は全知全能なイメージですが、作中では意外と「キレやすい」と表現されており面白かった。

呂布とトール「初めて立っている相手」に興奮する二人

どちらも自分の一撃で倒れなかった相手に高揚し、互いを“待ち望んでいた存在”として認識する流れが胸アツ。
ランドグリーズの神器化、トールの神器の二段構えなど、戦闘の裏側にある設定も魅力的に作用するように思えた。

ミョルニル覚醒前と判明し、トールがついに“本気”を解放

本来のミョルニルは大地を砕く灼熱の神器。それを壊さないために抑えて戦っていたという衝撃の真実。
「死ぬなよ」というセリフに、トールの戦士としての敬意と期待が凝縮されている。

1巻全体のテーマ・考察

第1巻のテーマは“最強同士の邂逅と昂ぶり”。
呂布もトールも敵がいない世界に退屈し、孤独に近い境地へいた存在だった。そんな二人が、初めて自分の攻撃に耐える相手と出会い、高揚していく姿は、ただのバトルではなく“救われていく物語”にも見える。

また、ワルキューレの神器化システムや神々の性格描写など、今後の戦いを支える世界観の根幹がしっかり提示された巻でもある。

まとめ

神VS人類という壮大なテーマの導入と、トールVS呂布という最強対決の1戦目が、一気に作品の魅力を押し上げる第1巻でした。
特に、互いに退屈を抱えた最強同士が、戦いの中で笑うようになる描写は圧巻。

ミョルニルが“まだ本気ではなかった”という引きで終わるため、次巻への緊張感は最高潮。
バトル漫画としての迫力はもちろん、キャラの背景と哲学がうっすら見える序章として非常に完成度の高い巻です。

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