終末のワルキューレ19巻ネタバレ感想|テスラの灯火とベルゼブブ決着&第9戦開幕

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科学の希望は、最後まで消えなかった。
第19巻では、テスラVSベルゼブブの激闘がついに決着を迎える。勝敗だけを見れば神側の勝利だが、テスラが残した“灯り”は、確かに人類の心に刻まれた。

一方で、ブリュンヒルデの過去を匂わせる存在・ジークフリートが姿を現し、物語はラグナロクの枠を超えた気配を見せ始める。そして巻末では、第9戦・レオニダスVSアポロンが開幕。静と動、感傷と昂揚が交錯する一冊だ。

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19巻の収録話と内容紹介

19巻は第75話~第78話収録。

第75話

テスラVSベルゼブブは、互いに満身創痍の消耗戦へ。ベルゼブブは禁忌の一撃「虚神」を使えば勝てる状況だが、もはや自身の体がそれに耐えられない。一方のテスラも、力の源であるテスラ・コイルは残り1つ。

ベルゼブブの猛攻「増殖する闇黒波(ソラト・タウ)」が炸裂し、人類側は敗北を確信する。しかしテスラは絶望せず、「この闘いは素晴らしい研究だ」と前を向く。その姿と、最後のテスラ・コイルの輝きが、人類の心に再び灯を点す。

第76話

ついに決着の時。テスラが反撃に出るも、先に限界を迎えたのは彼の身体だった。勝利を確信したベルゼブブがトドメに向かうが、テスラは「時は満ちた」と起死回生の一手を放つ。右腕のみを瞬間移動させるという荒業による不可避の挟撃。

しかし背後の一撃はアポミュイオスの杖に阻まれ、左拳が届く前にベルゼブブの攻撃が命中。テスラは敗北し、ベルゼブブの勝利で幕を閉じる。

第77話

試合後、神側の観客はベルゼブブを見直し、人類側はテスラの死を悼みながらも前進を誓う。場面は変わり、ブリュンヒルデのもとに釈迦が登場。

ジークフリートとの関係を問われ、「元カレではありません」と即答するも、明らかにウソっぽい。そして冥界に幽閉されるジークフリート本人が登場し、ラグナロクの戦況を静かに見つめていた。

第78話

第9戦の神側闘士として、太陽神アポロンが選出される。神々からも賛否ある存在だが、実力は折り紙付き。

一方、人類側からはスパルタ王・レオニダスが選ばれる。最初は参戦を拒否するも、相手がアポロンだと知ると態度を一変。こうして、レオニダスVSアポロンの戦いが開幕する。

登場人物の動き・印象

二コラ・テスラ

敗北はしたものの、その姿勢と思想は人類に確かな希望を残した。勝ち負け以上に「未来を信じる意志」を体現した闘士として、強く印象に残る。

ブリュンヒルデ

戦乙女としての覚悟の裏に、過去のしがらみが垣間見える巻。ジークフリートの存在が、彼女の感情を大きく揺さぶる。

ジークフリート

冥界に幽閉されながらも、ラグナロクの行方を案じる謎多き人物。物語の“裏”を握る存在として一気に注目度が上がった。

ベルゼブブ

冷酷な悪魔、陰キャ野郎という印象から一転、死闘を経て観客の評価を変えた存在。ハデスとの関係も含め、孤独な勝者としての哀愁が際立つ。

レオニダス/アポロン

まだ本格的な衝突前だが、互いに強烈な個性を放つカード。第9戦への期待値は非常に高い。

19巻の見どころ・印象に残った展開

第19巻は、激闘の終幕と、新たな火種が同時に描かれる転換点の巻。感情を揺さぶる名場面が連続する。

テスラが灯した「敗北の中の希望」

敗れはしたが、テスラは最後まで前を向いていた。その姿勢が、人類の観客の心に確かな灯を残す。「負け=絶望」ではないことを示した、象徴的な敗北だった。

最後のテスラ・コイルが放った光は、勝利のための切り札ではなかった。
それは「人類はまだ前へ進める」というメッセージそのもの。敗北の中にあってなお、希望を残すという選択をしたテスラの生き様こそが、この試合最大の見どころだったと言える。

ベルゼブブとハデス、静かな関係の余韻

不可避の挟撃を防いだアポミュイオスの杖。18巻でそれがハデスから授かったものだと明かされており、勝利後の「また邪魔されましたね」という一言が胸に残る。死してなお影響を与えるハデスの存在感が際立つ場面だ。

孤独な悪魔として描かれてきたベルゼブブが、誰かとの関係性を背負って戦っていたことが伝わる、静かだが非常に余韻の残るシーンだった。

釈迦の一言が暴いたブリュンヒルデの過去

シリアスな空気が漂う中で挟まれた、釈迦とブリュンヒルデのやり取り。
「ラグナロクと元カレ、何か関係あるの?」という軽い問いかけに対し、「元カレではありません」と即答するブリュンヒルデの反応が、逆にすべてを物語っている。

釈迦の「思春期こじらせすぎでしょ」というツッコミは、自分もこじらせているからこそできるユニークな表現。裏に物語の核心に関わる秘密が隠されていると感じさせる名シーン。

レオニダスVSアポロン、最高に熱いカードの開幕

第9戦のカードとして提示されたのは、人類史上最強の叛逆者・レオニダスと、太陽神アポロン。
アポロンは神側からも「よくわからないが強い」と評されるクセ者。一方のレオニダスは、最初こそ参戦を拒むが、相手がアポロンだと知った瞬間に闘志を燃やす。この対比だけで、すでにドラマは始まっている。

秩序や美を象徴する神と、支配に抗った人類の王。このカードは、読者の期待を一気に次巻へと引き上げる、完璧な引きだった。

19巻全体のテーマ・考察

テスラは敗れたが、彼の思想と希望は人類に受け継がれた。

一方で、ジークフリートの存在が示すように、ラグナロクは単なる13番勝負では終わらない可能性が浮上している。神と人類、そしてその裏で動く“第三の物語”。ブリュンヒルデの過去と選択が、今後の戦局を大きく左右することになりそうだ。

まとめ

決着の余韻と、新章への期待が同時に押し寄せる第19巻。


テスラの敗北は切ないが、確かな希望を残した名勝負だった。そしてジークフリートの登場によって、物語は一段階深いフェーズへ突入する。レオニダスVSアポロンという最高のカードも控え、次巻はいよいよ“物語が動き出す”予感しかしない。

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