終末のワルキューレ22巻ネタバレ感想|スサノヲVS沖田総司、剣神と剣鬼の死闘開幕

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第22巻は、ついに始まったスサノヲノミコトVS沖田総司の一戦を軸に、「剣とは何か」「神と人の違いとは何か」を真正面から描く巻だ。
神話最強格の剣神と、人類史に名を刻む剣客。その力と経験、思想が交錯する戦いは、単なる強さ比べでは終わらない。

さらに舞台裏では、原初神を巡る不穏な空気が再び動き出し、ラグナロクそのものの緊張感も高まっていく。

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22巻の収録話と内容紹介

22巻は第87話~第90話を収録。

87話

スサノヲノミコトVS沖田総司。本格的に開戦。
先手を取ったのは沖田で、鬼子の特異体質による超人的なスピードでスサノヲに抜刀すら許さない。しかしスサノヲもまた、すべてを見切るかのようにかわし続け、均衡した立ち上がりを見せる。

沖田の必殺・神速の三段突きを受け止めたことで、スサノヲの神器の鞘は砕け、強制的に抜刀。
その神器「鬼斬天叢雲」は、天界最高峰と称される一振りであり、神と人が合作した剣であることが明かされる。

88話

一転して、21巻85話の続き。釈迦・ベルゼブブ・オーディンを巡る緊迫した場面へ。
一触即発の空気を止めたのはトールで、「生死は闘技場で決める」という言葉が、このラグナロクの在り方を改めて示す。

その後、舞台は再び剣戟へ戻り、スサノヲの“すべての構え”に対し、沖田は“無型”で立ち向かう。

89話

沖田の刃が初めてスサノヲを捉え、スサノヲの過去が語られる。
生まれながらに完全無欠だった剣神が、人間の名もなき少年に剣を学び、追放されてまで剣術を追い求めた理由――その原点が明らかになる。

90話

スサノヲが人類と共に歩み生み出した異形の剣を披露。
圧倒的な間合いと威力に対し、沖田は恐怖ではなく昂揚を覚え、剣鬼としての覚醒を迎えるところで幕を閉じる。

登場人物の動き・印象

沖田総司

鬼子としての肉体的な異常性だけでなく、死線をくぐり抜けてきた経験値そのものが武器であることが明確に。
そして終盤では、剣に魅せられた者として「剣鬼」へと踏み出す。

スサノヲノミコト

剣神という肩書きの裏に、人間から剣を学び続けた“剣術バカ”としての一面が浮き彫りになる。
完全無欠でありながら、なお高みを求める姿勢が、単なる神ではない魅力を生んでいる。

釈迦/ベルゼブブ/オーディン/トール

直接戦わずとも、ラグナロクの裏で渦巻く思想と因縁が描かれる。
特にトールの言葉は、この作品全体の戦いの美学を象徴するものだった。

22巻の見どころ・印象に残った展開

第22巻の見どころは、剣戟の派手さ以上に、その背景にある「剣への向き合い方」にある。
神と人、それぞれが積み上げてきた時間が、言葉以上に剣で語られていく。

「すべて」の構えVS「無型」の剣

スサノヲの構えは、あらゆる型を内包した“すべて”。
それに対し沖田が選んだのは、流派でも理論でもない、生き残るために身についた“無型”。
完成された神の剣と、経験の集積としての人の剣が正面からぶつかる構図が熱い。

剣神スサノヲの原点が語られる過去編

完全無欠だった神が、人間の少年に教えを乞う。
この逆転構図は、スサノヲというキャラクターを一気に人間味のある存在へと引き寄せた。
神話的存在でありながら、剣に対しては純粋な探究者である点が強く印象に残る。

トールの仲裁が示す“戦いへの礼儀”

釈迦とベルゼブブ、オーディンの衝突を止めた理由が、個人への配慮ではなく、散っていった闘士への敬意だった点が渋い。
ラグナロクという舞台の覚悟を、言葉一つで示した名シーン。

トールをここまで変えたのは、やはり1~2巻で闘った呂布奉先の影響が強い。

沖田総司、剣鬼への覚醒

スサノヲの異形の一撃に対し、恐怖ではなく高揚を覚える沖田。
ここで彼は、剣士から“剣鬼”へと踏み込んだ。
次巻への期待を最大限に高める、非常に良い引きだ。

22巻全体のテーマ・考察

第22巻のテーマは、「剣とは力か、技か、経験か」という問いにあるように感じる。
生まれながらに完成されていたスサノヲと、死線の積み重ねで剣を磨いてきた沖田。
この対比は、神と人の違いでありながら、同時に“剣に魅せられた者同士”の共通点も浮かび上がらせている。

一方で、沖田の過去はまだ語られていない。
剣鬼として覚醒した今、次巻では沖田自身の原点が描かれる可能性も高く、物語の焦点がどこへ向かうのか注目したい。

まとめ

第22巻は、派手な必殺技以上に「剣に人生を捧げた者たちの思想」が深く刺さる一冊だった。
スサノヲの過去が明かされたことで、戦いはさらに感情的な重みを帯び、沖田の覚醒によって次巻への期待も最高潮に達している。

剣神VS剣鬼――
この死闘がどこまで読者を連れていくのか。
次巻は、間違いなくこの一戦の核心に迫る巻になるだろう。

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