ついに始まる、坂田金時VSオーディン。
27巻はこの一戦の開幕と同時に、物語の根幹に関わる“世界の真実”が明かされる重要巻となっています。
これまで断片的に語られてきた原初神の過去。
その全貌が「ゴルニル」という存在を軸に、一気に明らかになります。
さらに衝撃的なのは、ラスボス格・オーディンの過去。
冷酷で底知れない存在だった彼に、かつて“純粋な意志”があったことが描かれます。
戦いの熱と、神話の核心。
両方が一気に押し寄せる、シリーズ屈指の“設定開示巻”です。
27巻の収録話と内容紹介
27巻は110~114話を収録。
110話
・坂田金時VSオーディンがついに開戦
・金時が「ゴルニルの意志を継ぐ者」であると判明
・この発言をきっかけに、神々の過去へと物語が遡る
・原初神・ゴルニルとその妻エイリンの存在が明かされる
・世界の根幹に関わる“真実”が語られ始める
111話
・原初神たちの戦争の歴史が描かれる
・11柱と77柱の対立、そして圧倒的な力の差
・ゴルニルが封印アイテムを開発し、戦局が大きく動く
・封印は成功するも、多大な犠牲を払うことに
・真実を隠すか伝えるか、残された神々の選択が分岐する
112話
・神々による記憶改ざんが行われ、真実は隠蔽される
・ゴルニルが完成させた「書」を携えて再登場
・敵対していたはずの神々にも変わらぬ態度で接する姿が印象的
・彼は最後に“ある行動”を取り消滅。
・真実は消されたかに見えるが、書は生きていた。
113話
・舞台はゴルニルの里へと移る
・弟子フェルディスと孫ヴェルクの関係が描かれる
・真実を伝えられないまま終わることへの葛藤
・ヴェルクが外の世界へと踏み出す決意をする
・その行動が、やがて大きな悲劇を呼び寄せる
114話
・ゴルニルの里が原初神によって襲撃される
・里の人々は壊滅的な被害を受ける
・唯一生き残ったヴェルクが真実を背負うことに
・彼の絶望と変化が丁寧に描かれる
・その正体が“オーディン”へと繋がり、現代へ戻る
登場人物の動き・印象
ついに本格参戦。戦闘シーン自体はまだ導入段階ながら、「ゴルニルの意志を継ぐ者」という爆弾発言で一気に物語の中心へ。戦闘力以上に“物語的な鍵”を握る存在としての重要性が浮き彫りになる。
本巻の主役とも言える存在。かつては純粋に真実を伝えようとした少年だったが、世界に拒絶され続けたことで絶望へと傾いていく。その過程が丁寧に描かれ、単なる悪役ではない深みが加わった。
原初神でありながら、人間味あふれる思想を持つ存在。「真実はいずれ暴かれる」という信念は、この物語全体のテーマにも直結している。敵味方を超えた“異質な神”として強烈な印象を残す。
ゴルニルの弟子であり、ヴェルクの祖父的存在。真実を伝えられなかった無念と、それを託す想いが物語の引き金となる。短い登場ながら物語の転換点を担う重要キャラ。
27巻の見どころ・印象に残った展開
この27巻は、単なるバトルの続きではありません。
むしろ“物語の土台そのもの”をひっくり返すような設定開示が最大の見どころです。
ゴルニルの思想と「真実」の重み
ゴルニルが貫いた「真実は隠しても意味がない」という思想。
これは単なる過去エピソードではなく、本作全体のテーマそのものに感じられます。
隠蔽を選んだ神々と、伝承を選んだゴルニル。
どちらが正しかったのかは簡単には答えが出ず、読者に強く問いを投げかけてきます。
オーディンの過去が想像以上に重い
これまで宿願と称して破滅を求めてきたオーディン。
しかしその正体は、理不尽な世界に絶望した“元・語り部”でした。
真実を伝えようとして迫害され続けた末の変化。
この背景を知ることで、彼の行動すべてに説得力が生まれます。
単なる悪ではなく、「壊れてしまった理想」の象徴として描かれているのが印象的です。
金時の立ち位置が一気に変わる
金時の「ゴルニルの意志を継ぐ者」という発言。
この一言で、彼は単なる人類代表ではなく“歴史の継承者”というポジションに。
ということは、オーディンの宿願の動機も少し薄れるんじゃ・・・
一緒に歴史を広めていけば、オーディンも満足するんじゃないか・・・
などと考えて印象に残っています。
27巻全体のテーマ・考察
神々は世界の安定のために真実を隠し、ゴルニルは未来のために真実を残そうとした。
そしてその意志を継いだ存在が、オーディン(歪んだ形)と坂田金時(正統な継承者)という対比で描かれている構図が非常に興味深いです。
また、展開的にはオーディン有利の空気が強いのもポイント。
人類側の勝利数的にも、ここで金時が勝つとバランスが崩れるため、物語的には厳しい戦いになる可能性が高そうです。
つまりこの一戦は、単なる勝敗以上に
「どの意志が未来に残るのか」を決める戦いになると考えられます。
まとめ
27巻は、シリーズの中でも特に重要度の高い一冊でした。
・オーディンの過去という衝撃的な掘り下げ
・ゴルニルを軸にした世界の真実の開示
・金時の立ち位置の変化
これらが一気に詰め込まれ、読み応えは抜群です。
特にオーディンの印象は大きく変わり、
単なる敵ではなく「理解できてしまう存在」へと変化しました。
そして始まった金時との戦い。
この対決がどんな結末を迎えるのか、期待と不安が入り混じります。
次巻は間違いなく“決着への加速巻”。
シリーズの核心に迫る展開から目が離せません。




